「TOEFL Primaryってよく聞くけど、どんな内容なのか分からない」「小学生に受けさせるメリットはあるの?」
こうした疑問を持つ保護者の方は年々増えています。
実際、英語教育の低年齢化が進むなかで、TOEFL Primaryを受験する小学生も増加しています。
ただ、「なんとなくすごそう」ではなく、その目的や難易度、学習法をきちんと理解しておくことが大切です。
TOEFL Primaryは英検のように合否で判断する試験ではなく、世界基準で英語運用能力を測るスコア型テストです。
この記事では、
- TOEFL Primaryの概要
- 出題内容と難易度
- 英検との違い
- 効果的な勉強法
- 受けるメリットとタイミング
を、英語教育を検討する家庭向けに整理していきます。
TOEFL Primaryとは?小学生向けに作られた国際的英語テスト

TOEFL Primary(トーフル・プライマリー)は、アメリカの教育団体ETS(Educational Testing Service)が開発した、小学生〜中学生初級レベルを対象にした国際的な英語テストです。
世界50か国以上で実施されており、日本でも年々受験者が増加。
「英語をどれくらい理解し、使えるようになっているか」を、Listening(聞く)とReading(読む)の2技能で測定します。
もともとTOEFLは、海外大学進学や留学で求められるTOEFL iBTという試験で有名。
そのシリーズの中で、最も年齢層が低い子ども向けに作られたのがこのTOEFL Primaryです。
つまり、TOEFL Primaryは子どものためのグローバル版英検のような存在。
世界中の子どもたちと同じ基準で、自分の英語力を知ることができるテストなのです。
TOEFL Primaryの2つのステップ構成

子どもの英語力や学習経験に合わせて、2つのレベルが用意されています。
TOEFL Primary Step 1
英語学習を始めたばかりの子ども向け。
家庭学習や英会話スクールで1〜2年ほど英語に触れているレベルを想定しています。
出題は、身の回りの出来事・家族・学校・遊びなど日常的な話題が中心。
短い文やイラストを使って、単語や基本的なやりとりが理解できるかを測ります。
TOEFL Primary Step 2
英語にある程度慣れ、文や会話の理解が進んできた子ども向け。
少し長めのストーリーや説明文、状況理解を問う問題が出題されます。
目安としては、英検4級〜3級レベル。
すでに英語学習歴が3年以上ある子や、インターナショナルスクール・英語塾に通っている子が受験対象になります。
TOEFL Primaryの試験構成と内容

TOEFL Primaryは、Listening(聞く力)とReading(読む力)の2技能テスト。
日本では通常、紙ベースの試験形式(ペーパー版)で実施されます。
Listening(リスニング)
音声で出題される問題を聞いて答えるセクション。
登場人物の会話や授業中のやりとり、先生の説明など、実際の学校生活に近い内容が中心です。
例:
- 教室でのやりとり(例:先生が宿題を出すシーン)
- 友達との会話(例:遊びや勉強の話題)
- 図を見ながら内容を理解する問題
特徴は、英語を「意味ごとに理解する力」を問われること。
単語を聞き取るだけでなく、「誰が何をしているのか」を理解する力が必要です。
Reading(リーディング)
短い英文や掲示物、ポスター、ストーリー文などを読んで質問に答える形式。
イラストや写真を交えて出題されるため、英語初心者でもイメージしやすい構成です。
例:
- メール文や招待状の読み取り
- 図や表を使った短文理解
- 子ども向けストーリーの読解
リーディングでは、文脈を読んで意味を推測する力が求められます。
単語力だけで解けない問題もあり、英語で考える力を試されます。
TOEFL Primaryのスコアとレベルの見方

TOEFL Primaryは合否ではなくスコア制です。
結果はスコア(数値)とレベル(段階)で表示され、現在の実力を客観的に確認できます。
スコア範囲
- Step 1:115〜1150点
- Step 2:140〜1440点
このスコアは、世界共通基準で設計されており、英検やCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)とも関連づけられています。
レベル(熟達度)の目安
- Beginning:英語の基礎理解が始まった段階(英検5級〜4級程度)
- Developing:基本的な会話・説明が理解できる(英検4級〜3級程度)
- Advancing:内容を把握し、自分の言葉で説明できる(英検3級〜準2級程度)
つまり、TOEFL Primaryは「どのくらい理解できているか」「何を次に伸ばすべきか」が一目でわかる試験なのです。
TOEFL Primaryを受けるメリット

TOEFL Primaryの特徴は、評価よりも成長に重きを置いている点です。
そのため、小学生でも気負わずに受けられる試験として人気があります。
メリット1:世界基準で英語力を把握できる
TOEFL Primaryは国際的な指標に基づいており、海外の子どもたちと同じスコア基準で比較できます。
将来的に留学や国際系進路を考える際にも、早くから慣れておくと有利です。
メリット2:合否ではなくスコア評価
英検のように「合格・不合格」で区切られないため、子どもの自己肯定感を保ちながら学習できます。
苦手分野を明確にし、次のステップへつなげやすいのも魅力です。
メリット3:学習のモチベーションが続く
結果がスコアで返ってくるため、「次はあと100点上げよう」と具体的な目標を立てやすくなります。
「点数の伸び」が見えることで、英語学習が続きやすくなるという声も多いです。
英検との違いは?どちらを選ぶべき?

英検とTOEFL Primary、どちらも子どもの英語力を測る試験ですが、目的が少し異なります。
| 比較項目 | 英検 | TOEFL Primary |
|---|---|---|
| 評価方法 | 合否 | スコア(点数) |
| 対象 | 日本国内向け | 世界共通 |
| 試験形式 | 筆記+リスニング(級によって面接) | リスニング+リーディング |
| 難易度 | 級によって明確 | ステップ制(段階的) |
| 目的 | 国内英語力の目安 | 国際的英語運用力の目安 |
つまり、国内での英語評価=英検、国際的な英語評価=TOEFL Primary。
どちらが上ということではなく、目的に応じて使い分けるのが理想的です。
TOEFL Primaryの勉強法

TOEFL Primaryは単語暗記だけではスコアが伸びません。
「英語を聞いて、理解して、考える」力を育てる必要があります。
1. リスニングを生活の中に取り入れる
TOEFL Primaryではリスニングが非常に重要。
日常的に英語を耳にする時間を増やしましょう。
- 英語アニメや洋書の音声を聞く
- 子ども向け英語ニュース(News in Levelsなど)を流す
- 音声付き単語カードを使う
2. 英語で考える練習をする
「翻訳して理解する」ではなく、「英語のままイメージする」練習が必要です。
絵本を読んで内容を日本語でなく英語で話してみるなど、頭の中を英語モードに切り替える習慣をつけましょう。
3. 過去問・模試を活用
ETS公式問題集や模擬テストで出題形式に慣れておくと安心。
解きながらスコアの伸びを確認することで、学習効果を実感しやすくなります。
小学生で受けるベストタイミング

TOEFL Primaryは、英語に少し慣れてきた小学3〜5年生ごろが最も多い受験層です。
英語に触れて1〜2年ほど経ち、「もっと力を試したい」と思い始めた時期にちょうどよい難易度です。
ただし、帰国子女やインター在籍の子どもなら、小学1〜2年生からStep 2を受けるケースもあります。
大切なのは年齢ではなく、英語をどのくらい理解しているか・使えるかという点です。
まとめ

TOEFL Primaryは、小学生の英語学習において「今の力を見える形にする」ための最適な試験です。
合否ではなくスコアで評価されるため、子どもの成長を前向きに捉えられます。
英語をテストのために勉強するのではなく、
自分の考えを英語で伝えるステップへ。
TOEFL Primaryは、その第一歩を踏み出すきっかけになります。
将来、海外で学びたい・英語を武器に生きたいというお子さんにとって、
この試験は単なるスコア以上の価値を持つ経験になるはずです。




