小学生が英検3級に受かるまでに必要な勉強時間と効率的な勉強法まとめ

英語教育
こんな人向けの記事です
  • 小学生で英検3級って難しいのかな
  • どのくらい勉強すれば合格できるの?

「中学卒業レベルって聞くけど本当?」「リスニングや面接が不安…」と感じていませんか??

英検3級は、英検の中でも初めて「面接(スピーキング)」が導入される級。
筆記だけではなく、リスニング・ライティング・スピーキングまで問われるため、
5級・4級までとは難易度がガラッと変わります。

でも実は、英検3級は小学生でも十分に合格可能。
近年は小学校から英語教育が必修化され、オンライン英会話や英語塾など、
以前よりも英語に触れる環境が整っています。

とはいえ、合格を目指すなら「どのくらいの時間をかけ、どんな方法で勉強するか」をきちんと理解しておく必要があります。

この記事では、

  • 英検3級のレベルと小学生にとっての難易度
  • 合格までに必要な勉強時間の目安
  • 効率的な勉強法とスケジュール例
  • 面接・ライティング対策のポイント
  • 親ができるサポート

を解説していきます。

英検3級とは?どんな試験?

英検3級は、英検協会が定める中学卒業程度(CEFR A1〜A2レベル)の英語力を測る試験です。
出題される内容は「身近な話題を英語で理解し、伝える力」。
つまり、英語を暗記ではなく使う段階に入ります。

試験は一次試験(筆記+リスニング+ライティング)と、二次試験(面接)の2部構成。

一次試験

  • リーディング:短文の穴埋め、会話文、長文読解
  • ライティング:テーマに対して英語で意見を書く
  • リスニング:会話や説明文を聞いて答える

二次試験(面接)

  • 面接官との1対1の英会話形式
  • 絵を見て質問に答える・自分の意見を述べる

子どもにとっては緊張する内容ですが、慣れてしまえば難しくありません。
むしろ「会話が好き」「英語を話すのが楽しい」タイプの子にとっては、力を発揮しやすい試験です。

小学生にとっての英検3級の難易度

英検3級の出題範囲は広く、4級までと比べると一気にレベルが上がります。

項目英検4級英検3級
対象レベル中1〜中2程度中学卒業程度
必要単語数約1,300語約2,100語
文法範囲現在形・過去形・進行形受け身・比較級・不定詞・関係代名詞など
試験形式筆記+リスニング筆記+リスニング+ライティング+面接

単語数が約1.5倍、文法の範囲も倍近くに広がるため、
「単語を覚えて文法を理解するだけ」では太刀打ちできません。

ただし、日常生活で英語に触れている子どもなら、半年〜1年程度の学習で十分到達可能。
大切なのは、難しい文法を詰め込むよりも、「理解した英語を声に出して使う」ことです。

小学生が英検3級に合格するための勉強時間の目安

個人差はありますが、目安として次のように考えられます。

英語学習歴必要な勉強時間学習の目安
英検4級合格済み約80〜120時間基礎文法が身についている状態
英語塾・オンライン英会話経験あり約150〜200時間リスニングに慣れている子
英語初心者(初受験)約250〜300時間4級未経験の子ども

1日1時間勉強するとして、3〜6か月が目安期間になります。
ただし、「一気に詰める」のではなく、
英語を生活の中に自然に取り入れるようなペースが理想です。

勉強スケジュールの立て方(3か月モデル)

短期集中で合格を狙うなら、以下の3か月スケジュールが効果的です。

1か月目:基礎固め(単語+リスニング)

  • 中学1〜2年レベルの単語を中心に600〜800語を覚える
  • 音声付き教材で「聞く・まねする・書く」を繰り返す
  • 英語を聞く耳をつくる期間

おすすめ:英検3級をひとつひとつわかりやすく。/スタディギアfor EIKEN公式アプリ

2か月目:文法+読解+過去問慣れ

  • 文法は「受け身・比較級・不定詞」を中心に
  • 短文を使った長文読解練習をスタート
  • 週1回は過去問を時間を計って解く

この時期に時間配分を体で覚えることが大切です。

3か月目:模試+ライティング・面接対策

  • 過去問を通して実践的な練習
  • 英作文の型を暗記:「I think〜 because〜.」で十分
  • 面接カードを使って練習(親が面接官役をしてもOK)

英検3級のセクション別勉強法

英検3級は、バランスよく4技能を伸ばす必要があります。
ここでは小学生でも取り組みやすい勉強法を紹介します。

リーディング:まずは「話の流れをつかむ」練習

すべての単語を訳さず、話の全体を理解する力を伸ばすことが大切。
知らない単語があっても、「なんとなくの意味」で読み進める練習をするとスピードが上がります。

例)
「I went to the park with my friends yesterday.」
→「昨日、友達と公園に行った」という流れだけわかればOK。

リスニング:毎日10分でも英語の音に触れる

リスニングは耳の筋トレ。
完璧に聞き取れなくても、続けることで確実に伸びます。
おすすめはYouTubeの「English Singsing」「Storyberries英語読み聞かせ」など。

ライティング:型を覚えるだけで合格点が取れる

英検3級の英作文は「自分の意見+理由2つ」でOK。
たとえば:
Do you like reading books?
→ I like reading books because I can learn new things. Also, it’s fun.

このように、テンプレートを覚えておけば、小学生でも安定して得点できます。

面接(スピーキング):練習で不安を減らす

面接では絵を見て質問に答える形式。
1問目の音読、2問目の質問、3問目の意見。
初めてでも、過去問カードを使って練習すればすぐ慣れます。

親が聞き手になり、「答えの内容より、英語で話せたことを褒める」ことが効果的です。

勉強を続けるためのコツ

英検3級は内容が多いため、途中でやる気が下がる子もいます。
そこで大事なのが「できたことを見える化」すること。

  • 覚えた単語にチェックをつける
  • 過去問の得点をグラフにする
  • 英作文を毎週1つ書いてファイルにまとめる

「勉強が積み重なっている」実感を持たせることで、やる気が維持しやすくなります。

親のサポートが合格を左右する

英検3級を受ける小学生にとって、親の存在は大きな支えです。
サポートといっても、勉強を一緒に教える必要はありません。

  • 模試を一緒に時間を計る
  • 面接練習の相手になる
  • 勉強を頑張っていること自体を褒める

ときには、「英語をがんばってるね」「少しずつ力がついてきたね」と声をかけるだけでも十分。
英検は継続が大切だからこそ、応援してくれる人の存在が結果につながります。

合格率と実際の小学生の合格傾向

英検3級の全体合格率は約65〜70%。
ただし小学生に限定すると、対策の有無によって結果が大きく分かれます。

近年はオンライン英会話を活用する子が増えており、
面接対策をレッスンで繰り返した子は合格率が高い傾向にあります。

英検協会の公式データでは、英語学習歴が2年以上の小学生の合格率は約75%と高水準。
つまり、早い時期から英語に親しんでいる子なら十分チャンスがあるのです。

まとめ

英検3級は決して難関ではありません。
コツコツと正しい方向に勉強を進めれば、小学生でも合格可能です。

  • 必要勉強時間:おおよそ150〜250時間
  • 学習期間:3〜6か月
  • ポイント:音から覚える・使って定着・過去問で慣れる

そして何より大切なのは、合格をゴールにしないこと。
英検3級の学習過程で身につく「聞く・話す・書く力」は、将来の英語力の土台になります。

子どもが英語を好きになり、挑戦を楽しむ。
そのきっかけとして、英検3級はとても価値ある目標です。