公立小学校からインターナショナルスクールへ転入するための流れとは?

インターナショナルスクール
こんな人向けの記事です
  • うちの子をインターナショナルスクールに通わせたいけど、今から転入ってできるのかな,,,?
  • 手続きや必要な書類はどうなっているんだろう..?

「英語が得意じゃなくても入れる学校ってあるのかな」「学費や通学のことを考えると、本当に現実的に選べるのか不安」

こんな疑問や不安を抱える親御さんは少なくありません。公立小学校からインターナショナルスクールへ転入するのは珍しいことではなく、むしろ最近では柔軟な教育選択として関心を持つ家庭が増えています。ただし流れや条件を知らないまま動くと、書類が足りなかったり、入試のタイミングを逃したりして思わぬ壁にぶつかることもあります。この記事では、公立小学校からインターナショナルスクールへ転入する際の流れや注意点を整理しながら、家庭でどのような準備をしていけばいいのかを掘り下げていきます。

転入の基本的な流れを理解する

公立小学校からインターナショナルスクールへ移る場合、一番最初のステップは学校探しです。パンフレットやホームページだけでは分からないことが多いので、実際に見学や説明会に参加して雰囲気をつかむことが大切です。特に、学年の途中で受け入れをしているかどうか、これは学校ごとにかなり差があります。

入学試験や面接の有無

多くのインターナショナルスクールでは、転入希望者にも入学試験や面接が用意されています。試験の内容は学校によって異なりますが、英語力を測るテスト、算数や国語に相当する基礎学力テスト、そして子ども本人の面談が一般的です。ここで重要なのは、完璧な英語力が必要というよりも「学習意欲があるか」「学校のカリキュラムについていける可能性があるか」を見られることです。

学年の途中で受け入れてもらえるかどうか

学校によっては新学期以外の受け入れも柔軟に行っています。特に首都圏の大規模校や人気のある学校は枠が埋まりやすいので、早めの問い合わせが不可欠です。転入希望の学年が定員に近い場合は、翌学期からの入学を勧められることもあります。

必要な書類や準備しておくこと

転入の際には、子どもの学力や適性だけでなく、書類の提出や家庭での準備も重要になります。ここで事前に知っておくとスムーズに進むポイントを押さえておきましょう。

成績証明や在籍証明

公立小学校からの転入では、現在の学校が発行する成績証明書や在籍証明書が求められます。これによって学習の進度や出席状況が確認されます。もし欠席が多い場合は、その理由をしっかり伝えておくことが必要です。

英語力を補う家庭での工夫

入試や面接では、子どもの英語力が一つの判断材料になります。英語が得意でない場合でも、夏休みや長期休暇を利用して英語の読み書きに触れておくと、面接時に「学び続ける姿勢」を見せやすくなります。公立小学校に通いながら英語塾やオンライン英会話を並行して利用する家庭も少なくありません。

親の面接や家庭環境の確認

一部のインターナショナルスクールでは、親への面接も重視されます。学校とのコミュニケーションが円滑に取れるか、家庭が学校の教育方針を理解しているかを確認するためです。ここでは完璧な英語力が求められるわけではなく、むしろ「どのように子どもを支えたいか」を丁寧に伝えることが大切です。

実際に転入した家庭が気を付けていること

転入経験のある家庭に話を聞くと、「もっと早く情報を集めればよかった」「英語力に不安があったけれど、実際は学校がしっかりサポートしてくれた」という声がよく出てきます。転入は不安も多いですが、学校との相性さえ合えば子どもにとって大きな成長のチャンスになります。

英語に対する心配は過度にしなくていい

特に低学年のうちは、英語力が不十分でも柔軟に対応してくれる学校が多いです。重要なのは、子どもが安心して挑戦できる環境が整っているかどうか。授業中に困ったとき、先生や同級生がどんなサポートをしてくれるのかを面談で確かめておくと安心できます。

学費や通学の現実的な検討

転入を考えるときに見落としがちなのが、日々の通学距離や交通手段です。学費についてはもちろん、通学が子どもにとって負担にならないかどうかも、長期的に見て大切なポイントです。スクールバスや最寄り駅からのアクセスも含めて、実際の通学ルートを体験しておくとイメージが具体的になります。

学校ごとの違いを知っておくと転入後のギャップが減る

インターナショナルスクールとひとことで言っても、教育方針やカリキュラムの違いで子どもの日常は大きく変わります。公立小学校から転入するときに「こんなはずじゃなかった」と感じる家庭は、学校選びの段階でこの違いを深く理解していないケースが多いのです。面談や説明会では、どんな学び方をしているのか、評価やサポート体制がどうかを重点的に確認してみてください。

アメリカ系のインターナショナルスクール

自由度が高く、発表やプロジェクト型の学びが多いのが特徴です。子どもが主体的に意見を出す場面が多く、プレゼンテーションやディスカッションに慣れるチャンスがあります。ただ、最初は「話す力」が求められることも多いので、転入前に英語で簡単な自己表現に慣れておくと安心です。評価はテストよりもレポートや課題の比重が高い傾向にあります。

イギリス系のインターナショナルスクール

体系的で基礎をしっかり積み上げるスタイル。ナショナルカリキュラムに沿った教科書的な学びが多いので、転入後も学年ごとに「できるべきこと」が明確です。公立小学校の進度と比較しても大きくズレが出にくく、算数や理科は日本の内容と近い部分もあります。ただし宿題は多めで、丁寧さや継続力が重視されます。

IB(国際バカロレア)校

探究型学習がメインで、正解を答えるよりも「なぜそう思ったのか」を説明する力が大切にされます。転入直後は少し戸惑うかもしれませんが、慣れると論理的に考える力や文章表現力がぐんと伸びます。英語力が未発達でも、探究の姿勢や自分の興味を語れると評価されやすいです。

日本人向けインターナショナルスクール

英語と日本語の両方を重視している学校もあります。完全英語環境が不安な家庭には選びやすく、学習の土台を日本語で補える安心感があります。特に低学年からの転入では「段階的に英語に慣れる」サポートがあるかどうかを確認すると良いでしょう。

まとめ

公立小学校からインターナショナルスクールへの転入は、単なる学校変更ではなく教育スタイルの大きな転換です。アメリカ系の自由さが合う子もいれば、イギリス系の体系的な進め方が安心な子もいます。IBで探究に没頭できる子、日本語サポートがある学校で安心して二言語を伸ばせる子。それぞれに最適な環境があります。

転入の手続きや書類は確かに重要ですが、それ以上に大事なのは「その学校の雰囲気や教育理念が、わが子に合っているか」。見学や面談で先生や子どもの表情を見ながら、その相性をしっかり見極めることが、転入を成功に導く一番の近道です。