公立と私立の小学校英語教育、どう違う?

基礎知識
こんな人向けの記事です
  • 公立と私立で英語教育がどのように変わるんだろう??
  • それぞれの特徴は何かな?

「そろそろ小学校を決めないと。でも、公立と私立、どちらが良いんだろう?」
このような悩みを抱える親御さんは少なくありません。

特に、英語教育という視点で学校選びを始めると、迷いはさらに深くなります。
「公立でも英語授業は始まっているし、わざわざ私立に行かせる必要はあるの?」
「やっぱり将来のために、早くから英語環境に慣れさせた方がいい?」

結論から言えば、家庭の教育方針とお子さんの性格によって最適解は変わります
この記事では、公立と私立の小学校における英語教育の違いを深く掘り下げ、親御さんが納得して選べるための情報を提供します。

公立小学校の英語教育

2020年度から、小学校3・4年生で外国語活動(主に英語)が必修化されました。
さらに5・6年生では「教科」として英語
が導入されています。

つまり、全国どの公立小学校でも英語に触れる機会が保証されているというのが、公立の大きな特徴。

公立小学校の英語教育は、主に「聞く」「話す」を中心に構成されています。
文法や読み書きは中学校以降で本格的に学び始めるため、小学校では
英語に親しむことが主な目的です。

また、ALT(外国語指導助手)との交流を通じ、異文化理解も育まれています。

このように、公立小学校では「英語アレルギーを作らない」「楽しむ」というスタンスが基本ですが、次にご紹介する私立小学校はかなり異なるアプローチを取っています。

私立小学校の英語教育

私立小学校では、英語授業の週あたり時間数が公立よりも圧倒的に多いケースが一般的です。
学校によっては毎日英語の授業が行われ、英語が日常の一部として自然に組み込まれています。

早期からフォニックス(音と文字の関係)読み書き、さらには英語でのプレゼンテーションまで取り入れる学校も存在します。
このため、中学・高校進学後も英語力でリードできる子どもが多く育っています。

最近では、英語環境を整えた私立やインターナショナルスクール型の私立小学校も増えてきています。
これらの学校では、英語を単なる教科ではなく「生活言語」として扱い、ネイティブ教員と日常的に会話する機会が提供されています。

このように、私立小学校では「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」への移行を視野に入れた教育が進められています。
しかし、すべての家庭にとってこのスタイルがベストとは限りません。

どちらが正解? 家庭と子どもに合った選択を

確かに、英語力を基準にすれば私立小学校に軍配が上がるケースが多いのは事実です。
しかし、公立小学校の地域性やコミュニティの密接さ学費の負担が少ないことなど、英語以外の要素も重要な判断基準になります。

また、親御さんが子どもの放課後学習やオンライン英会話をサポートすれば、公立でも高い英語力を身につけることは可能です。

英語学習に対する興味や性格、そして家庭の教育方針をしっかり見つめることが大切です。
たとえば、協調性を重視するお子さんは公立の雰囲気が合うかもしれませんし、挑戦心が強く多文化環境を楽しめる子であれば私立の方が適している場合もあります。

どの選択にもメリットとデメリットがあります。
大切なのは、「他の家庭がどうしているか」ではなく、ご家庭とお子さんにとって何がベストかを考えることです。

最近では、インターナショナルスクール型の私立小学校や、公立でも先進的な英語教育に取り組む学校も増えており、選択肢は確実に広がっています。

英語教育をスタートするのは早いほど良いとも言われますが、親御さんの心の準備と、お子さん自身の性格を踏まえた「無理のない選択」が、何よりも成功への近道です。