【2024年度最新版】小学校ではどのような英語教育がされてるの?

基礎知識
こんな人向けの記事です
  • 小学校の英語教育内容をしりたい!
  • 英語教育改革後の変化はどのような感じなのかな?

小学生の子どもがどのような英語教育を受けているのか知りたい!」「英語教育改革が行われてからどのような教育に変化したのかな?」と考える方も多いと思います。

そこで今回は、英語教育改革を終えて変化した英語教育はどのようなものなのか、小学生がどのよう英語学習をしているのかを中心に解説していきます。

現在の小学校の英語教育

従来の英語教育では、単語や文法を覚えることが中心でした。そのため、コミュニケーション能力やスピーキング能力、リスニング能力を養うことができず、「使える英語」を学ぶことができませんでした。

そうした課題を解決するために、2020年度の学習指導要領改正によって、小学校の英語教育が大幅に変化しました。

変化の大きな特徴として、小学3年生以上の英語の授業が必修化されました。2020年以前では、小学5年生以上が対象だった英語教育ですが、早いうちから英語に触れておくために現在では3年生からに前倒しされました。

具体的には小学3年生で、一コマ45分、年間で35コマ(週に1回程度)が実地されるようになりました。

とは言っても、小学3~4年生では、英語を本格的に学ぶことが目的ではなく、英語というものに触れてみる、いわば本格的に学ぶ前の予行練習のような授業が行われます。

例えばイラストやクイズのカードを用いて異本的な単語を学んだり、発音の練習をしたりします。

他にも、あいさつや基本的なコミュニケーションを学ぶなど、従来のレクチャー型(教師が一方的に話す)の授業ではなく、実際にコミュニケーションをとったりする体験型の授業が行われます。

ただし、3~4年生の英語の授業は導入的な要素が多いため、成績には反映されません。5年生以降からは英語が科目として成績に反映されます。

英語教育改革の背景については過去の記事で書いてますのでそちらも合わせてご覧ください。

【2024年度最新版】小学生に効果的な英語の勉強方法とは??

学年別教育内容

小学校での英語教育は学年別で学ぶ内容・フォーカスする単元が異なります。

学年別でどのような学習が行われているのか見ていきましょう。

小学1・2年生

小学1・2年生の英語学習の目的は英語に触れ英語を楽しむことです。

英語学習の基礎を楽しく身につけるために、歌やゲーム、簡単な会話を通じて英語の音やリズムに慣れ親しむ活動が中心となります。授業は週1回程度行われ、子どもたちが自然に英語に触れる機会を増やします。

では具体的にどのような学習を行なっているのでしょうか?

アルファベットや基礎的な単語の学習

アルファベットの認識と発音は、初期の学習において重要な要素になります。というのも、子どもたちはアルファベットソングを歌いながら、文字と音の関係を覚えるからです。

色や数、動物などの基本的な単語もゲームやフラッシュカードを使って学習します。例えば、色のカードを使って「赤(red)」「青(blue)」などの単語を楽しく覚える活動が行われます。

基本的な表現やあいさつの仕方

基本的な挨拶や表現を学び、日常のコミュニケーションに取り入れます。具体的には「Hello」「Goodbye」「Thank you」「How are you?」などのフレーズを使って、簡単な会話の練習を行っています。

これにより、子どもたちは英語でのやり取りに自信を持つことができます。例えば、朝の会で「How are you?」と尋ね、答える練習をすることで、実際の場面で使える英語力を育てているのです。

フォニックスでの学習

フォニックスを用いて、文字と音の関係を学びます。フォニックスとは、アルファベットのそれぞれの文字が持つ音を学び、その音を組み合わせて単語を読む方法です。

フォニックスソングやリズミカルな歌を使って、子どもたちは自然に音と文字の対応を理解します。例えば「AはappleのA(ア)」「BはballのB(ブ)」など、文字ごとの音を学び、それを単語に結びつけるという勉強が行われています。フォニックスの導入により、英語の発音や読み書きの基礎を養っているのです。

ゲームや歌を使った学習

また、小学1・2年生ではゲームや歌を通じて、楽しく英語を学ぶことが重視されます。アルファベットビンゴやカラーカードゲームなどを通じて、子どもたちは遊びながら英語を学びます。

また、「Twinkle Twinkle Little Star」や「ABC Song」などの英語の歌を歌いながらダンスをすることで、リズム感や発音を楽しく身につけることができます。

このように、小学校1・2年生の英語教育では、英語に親しむことを重視し、楽しみながら学べる内容が豊富に取り入れられています。

こうした学習を行うことで子どもたちは自然に英語に触れ、基礎的な英語力を身につけることを期待しています。

小学3,4年生

小学校3・4年生の英語学習の目的は、基礎的なコミュニケーション能力を養うことです。

英語の授業は週2回程度行われ、自己紹介や日常会話の基本フレーズを学びながら、フォニックスを使った読み書きのスキルも学習します。

この段階では、英語を使う楽しさと実用性を感じられるよう、より実践的な学習が多く取り入れられています。

具体的にどのような学習をしているのか見ていきましょう。

自己紹介や基本的な会話

子どもたちは、自己紹介や基本的な質問と答えのやり取りを練習します。例えば、「What’s your name?」に対して「My name is Taro.」や、「How old are you?」に対して「I am nine years old.」と答えることを学びます。

これにより、簡単なコミュニケーションスキルが身につき、実際の会話で使える表現を習得します。

フォニックスを用いた読み書き

フォニックスの学習は、この段階でさらに深ぼりされます。子どもたちは、単語の音とスペリングの関係を理解し、簡単な単語の読み書きを練習します。例えば、「cat」「dog」「sun」などの単語を、音に基づいて正しく書くことを学びます。

これにより、リーディングとライティングの基礎が固まり、英語の文字と音の結びつきをより理解できるようになります。

簡単な絵本や物語のリーディング

他にも、簡単な物語や絵本を通じてリーディングスキルを養う学習がされています。教師が英語の絵本を読み聞かせ、子どもたちが内容を理解し、簡単な質問に答えるといった学習があります。例えば、「The Very Hungry Caterpillar」を読んで、登場する食べ物の名前や物語の流れを英語で説明する練習などが挙げられます。

これにより、語彙力が増え、読解力が向上します。

リーディングやスピーキングの学習

リスニングとスピーキングのスキルを強化するために、視覚教材や音声教材が活用されます。子どもたちは、ネイティブスピーカーの発音やイントネーションを聞き取り、その音の真似をすることで発音力を養います。例えば、日常会話のシナリオをロールプレイで再現し、友達とペアになって会話を練習したりします。

このように、小学校3・4年生の英語教育は、基礎的なコミュニケーション能力を養うことに重点を置き、実践的で楽しい学習活動を通じて英語力を向上させることを目指しています。

子どもたちは、英語を使う楽しさを感じながら、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの各スキルをバランスよく学ぶことができます。

小学5,6年生

小学校5・6年生の英語教育では、実践的なコミュニケーション能力の向上を目指します。

授業は週3回程度行われ、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランスよく習得し、英語を使った自己表現やグループワークなどを通じて協調性を育てます。

自己表現とコミュニケーション

子どもたちは、自分の意見や感情を英語で表現する練習を行います。例えば、「I think ~ because ~」の形式で、自分の考えを論理的に述べる練習をします。

また、クラスメイトと簡単なディスカッションを行い、意見交換を通じてコミュニケーション能力を高めます。

フォニックスを使った読み書き

フォニックスの学習はさらに発展し、複雑な単語や文章の読み書きを練習します。短い物語やエッセイを読み、その内容について質問に答えたり、自分で短い文章を書く活動を行います。

これにより、子どもたちはより高度なリーディングとライティングのスキルを身につけます。

日常生活に関連した学習

日常生活に関連した英語表現を学び、実際の場面で使えるスキルを身につけます。例えば、買い物のシチュエーションをロールプレイし、商品を説明したり、価格を交渉したりする練習をします。

これにより、実生活で役立つ英語力を養います。

グループワークやプロジェクト活動

他にも、グループでのプロジェクト活動を通じて、協働して問題解決する力を養います。例えば、環境問題や地域の出来事について調べ、それを英語で発表するプロジェクトなどがあります。

子どもたちは、自分たちで情報を集め、整理し、プレゼンテーションを行うことで、実践的な英語力を磨きます。

このように、小学校5・6年生の英語教育は、実践的なコミュニケーション能力の向上を目指し、多様な活動を通じて英語力を総合的に高めることを目指しています。

子どもたちは、自信を持って英語を使えるようになり、将来の学習や生活に活かせるスキルを身につけることができます。

インターナショナルスクール入学という選択肢も

上記では、小学校の英語教育について解説していきました。

ただ、小学校の英語教育では足りず、本格的に英語を身につけたいと考える方も多いでしょう。

そこで、英語を学びたいと思っている方はインターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。

インターナショナルスクールとはもともと、日本に住んでいる外国籍の子どものために作られたスクールです。

ですが、最近ではインターナショナルスクールでは国際的なカリキュラムや教育方針を採用し、多角的な環境で学ぶことができるとして、日本人だけど通わせたいと考える親も増えてきています。

それに伴い外国籍の子どもだけでなく、日本人でも入学できる学校も増加しています。

インターナショナルスクールでは授業を含めた日常生活のすべてが英語で話されるという大きな特徴があります。

こうした環境下にいることで、自然と英語が身につき、ネイティブのような英語を話せるようになるでしょう。

本気で英語をネイティブのように喋れるようになりたいと考える方、またはお子さんは一度インターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。


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