【2024年度最新版】中学校ではどのような英語教育がされてるの?

基礎知識
こんな人向けの記事です
  • 中学校の英語教育はどのような指導がされているのかな?
  • 学年ごとの教育内容はどのように変わるのかな??

中学生の子どもがどのような英語教育を受けているのか知りたい!」「新学習指導要領に沿ってどのような教育が変化したのかな?」と考える方も多いと思います。

そこで今回は、英語教育改革を終えて変化した英語教育はどのようなものなのか、中学生がどのよう英語学習をしているのかを中心に解説していきます。

現在の中学校の英語教育

現在の中学英語教育は、主にコミュニケーション能力の向上に重きを置いています。2020年の教育改革により、小学校からの英語教育が強化され、中学校での指導もこれに準じた内容に変化しています。

2020年度の英語教育改革では、4技能(聞く、話す、読む、書く)のバランスを重視し、コミュニケーション能力の向上を目的として行われました。

従来は「読む」「書く」に重点が置かれていましたが、新カリキュラムでは実践的な英語力が求められます。例えば、日常的な会話やディスカッション、自己表現が重視され、子どもたちが英語で自分の意見を述べる機会が増えました。

改訂された教科書には、さまざまなトピックと実生活に即した内容が増えています。これにより、子どもたちは環境問題や国際理解、テクノロジーなどのテーマを通じて英語を学びます。

従来の教科書は文法や単語の暗記が中心でしたが、新しい教材は、子どもたちが興味を持ちやすい話題を取り入れ、実際のコミュニケーションで役立つ表現を学びます。

また、教員の指導力向上にも力が入れられており、研修や指導法の改善が進められています。

特に、英語を用いた授業やアクティブラーニングの導入が進められています。今までの教員は、文法や翻訳の指導が主流でしたが、新しい指導法では、子どもたちの自主性を重んじる方法が求められています。

このように、2020年度の改革により中学校の英語教育は大きく進化し、より実践的で多様なスキルを育成するカリキュラムへと変わりました。子どもたちは、英語を使ってコミュニケーションをとる能力を養い、将来のグローバルな社会で活躍するための基礎を養います。

学年別教育内容

上記では現在の中学校がどのように変わったか、大まかに説明しました。

ここからはより具体的に、学年別でどのような学習をしているのか確認していきます。

中学1年生

中学1年生で学ぶ内容は主に5つあります。

  • 基礎文法と語彙
  • コミュニケーション能力を養う
  • リスニングと発音練習
  • リーディングスキルとライティングの基本の習得
  • 文化の理解

それぞれ解説していきます。

基礎文法と語彙

中学1年生では、英語の基礎文法と基本的な語彙を身につけることが主な目標です。

生徒たちは、be動詞や一般動詞、基本的な時制(現在形、過去形、未来形)を学びます。例えば、「I am a student.」や「He likes soccer.」といった簡単な文章を作る練習をします。

また、日常生活でよく使われる単語やフレーズを覚え、基本的な会話ができるようになるための学習をします。

コミュニケーション能力を養う

授業では、英語でのコミュニケーション能力を向上させるために、対話形式の練習が多く取り入れられます。ペアワークやグループディスカッションを通じて、質問したり答えたりする力を養います。

例えば、「What is your favorite food?」といった質問を交わしながら、相手の答えに対して適切にリアクションする練習を行います。

リスニングと発音練習

リスニング能力を高めるために、ネイティブスピーカーの音声教材が使用されます。生徒たちは、簡単な英語の会話や物語を聞き取り、その内容を理解する練習を行います。

また、発音練習も重要な要素であり、正確な発音とイントネーションを身につけるために、音読やシャドーイングといった練習が行われます。

リーディングスキルとライティングの基本の習得

リーディングスキルの向上を目的として、簡単な英語の文章や短い物語を読む練習が行われます。生徒たちは、テキストを読みながら、新しい語彙や文法を学び、読解力を高めます。

また、ライティングの基礎を固めるために、短い文章や簡単なエッセイを書く練習が行われます。それに伴い、生徒たちは、自分の経験や意見を英語で表現する方法を勉強します。

例えば、「My favorite hobby」や「A day in my life」といったテーマで短いエッセイを書く練習をします。これにより、文章構成や文法の使い方をより実践的に学んでいます。

文化の理解

英語を学ぶだけでなく、英語圏の文化や習慣についても学びます。授業では、イギリスやアメリカの祝日、食文化、学校生活などについて紹介され、異文化理解を養います。これにより、生徒たちは英語を単なる言語としてではなく、文化の一部として捉えることができるようになります。

中学1年生の英語教育では、基礎文法と語彙、コミュニケーション能力、リスニングと発音、リーディングスキル、ライティングの基本、そして文化理解が重視されます。これらのスキルをバランスよく学ぶことで、生徒たちは実践的な英語力を身につけ、将来の学習に向けた基盤を築きます。

中学2年生

次に中学2年生で学ぶ学習内容を解説していきます。

  • 発展した基礎文法
  • 多くの語彙
  • リスニングとスピーキングの強化
  • リーディングスキルとライティングスキルの発展
  • より深ぼった文化理解

それぞれ解説していきます。

発展した基礎文法

中学2年生では、基礎文法をさらに発展させることが求められています。生徒たちは、現在完了形、過去進行形、未来形などの文法項目を学びます。

これにより、文章構成がより複雑になり、今までよりもよりコミュニケーション能力が向上するでしょう。

例えば、「I have been to Tokyo.」や「She was playing soccer when it started to rain.」などの文を理解し使えるようになります。

多くの語彙

語彙力をさらに増やすために、新しい単語やフレーズの習得が重要視されます。

日常生活や学校、趣味に関連する語彙を学び、実際の会話や文章作成で使う練習をします。例えば、旅行に関連する単語や、健康に関する表現などを学びます。

リスニングとスピーキングの強化

リスニングとスピーキング能力の向上も重点的に行われます。生徒たちは、ネイティブスピーカーの音声を聞き取り、その内容を理解する練習を続けます。

例えば、英語のニュースやインタビューを聞き、その要点をまとめる活動が行われます。また、スピーキングの練習では、自己表現や意見交換のスキルを高めるために、ディベートやプレゼンテーションの機会が増えます。

リーディングスキルとライティングスキルの発展

リーディングスキルをさらに高めるために、長めの文章や短編小説を読む練習が行われます。生徒たちは、テキストを読みながら、新しい語彙や表現を学び、文章全体の流れや意味を理解する力を養います。例えば、物語を読み、その内容についての質問に答えたり、要約を作成したりします。

また、ライティング能力をさらに発展させるために、エッセイやレポートを書く練習が行われます。生徒たちは、自分の意見や経験を詳しく述べる方法を学びます。

例えば、「My favorite book」や「The importance of sports」といったテーマでエッセイを書くことで、構成力や表現力を磨きます。

より深ぼった文化理解

英語圏の文化についての理解を深めるために、文化や習慣に続き歴史についても学びます。授業では、アメリカやイギリスの祝日、伝統行事、食文化などについて紹介され、異文化理解が促進されます。これにより、生徒たちは英語を学ぶだけでなく、文化的背景も理解しやすくなります。

中学2年生の英語教育では、基礎文法と語彙を増やし、リスニングとスピーキング、リーディング、ライティング、文化理解がバランスよく学ばれます。これにより、生徒たちは実践的な英語力を身につけることができるようになります。

中学3年生

最後に中学3年生で学ぶ内容の確認をしていきましょう。

  • 高度な文法の学習
  • 語彙力の強化
  • リスニングとスピーキングの向上
  • リーディングスキルとライティングスキルの強化
  • 文化理解の深化

それぞれ解説していきます。

高度な文法の学習

中学3年生では、より高度な文法項目を学びます。関係代名詞(who, which, that)や現在完了進行形(have been doing)、仮定法(if節を使った表現)など、複雑な文法構造を勉強します。

これにより、生徒たちはより高度な表現力を身につけ、文章をより正確に書く力を養います。例えば、「If I had known that, I would have helped you.」などの文を理解し、使えるようになります。

語彙力の強化

語彙力の強化も重要なポイントです。日常会話だけでなく、アカデミックな文脈でも使用される単語やフレーズを学びます。例えば、環境問題や社会問題に関する単語を学び、ディスカッションやエッセイの中で使う練習を行います。

具体的には、環境問題に関連する「climate change(気候変動)」「renewable energy(再生可能エネルギー)」や、社会問題に関連する「gender equality(男女平等)」「human rights(人権)」などが含まれています。

リスニングとスピーキングの向上

リスニングとスピーキングのスキルを向上させるために、ネイティブスピーカーの音声教材や動画が多用されます。例えば、ニュースやドキュメンタリーを聞き、その内容について話し合う活動が行われます。

また、ディベートやプレゼンテーションの機会を増やし、自分の意見を明確に伝える力を養います。これにより、実際のコミュニケーション場面で必要なスキルをより強化していきます。

リーディングスキルとライティングスキルの強化

リーディングスキルの強化も図られます。長めの文章や新聞記事、小説などを読み、内容を深く理解する練習をします。

例えば、短編小説を読んで、そのテーマや登場人物の動機についてディスカッションする活動が行われます。これにより、批判的思考力や読解力が養われます。

ライティング能力をさらに高めるために、より複雑な文章やレポートを書く練習が行われます。生徒たちは、自分の意見や考えを論理的に構成し、説得力のある文章を書く方法を学びます。例えば、「The impact of technology on society」といったテーマでエッセイを書き、論理的に自分の主張を展開する練習をします。

文化理解の深化

英語圏の文化や歴史についても今までよりも深く学びます。アメリカやイギリスの歴史的な出来事、社会的な背景について学び、異文化理解を深めます。これにより、生徒たちは英語を使ったコミュニケーションだけでなく、文化的背景もより理解できるようになります。

中学3年生の英語教育では、高度な文法と語彙の習得、リスニングとスピーキングの向上、リーディングスキルの強化、ライティングの強化、そして文化理解が重要視されます。

インターナショナルスクールという選択肢も

上記では中学生がどのような英語学習を行っているかまとめました。

ですが、中学校の英語学習だけでは英語を完全に身につけることは難しいのが現状です。

そのため、英語を本格的に学びたいと思っている方はインターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。

インターナショナルスクールとはもともと、日本に住んでいる外国籍の子どものために作られたスクールです。ですが、最近ではインターナショナルスクールでは国際的なカリキュラムや教育方針を採用し、多角的な環境で学ぶことができるとして、日本人だけど通わせたいと考える親も増えてきています。それに伴い外国籍の子どもだけでなく、日本人でも入学できる学校も増加しています。

インターナショナルスクールでは授業を含めた日常生活のすべてが英語で話されるという大きな特徴があります。

こうした環境下にいることで、自然と英語が身につき、ネイティブのような英語を話せるようになるでしょう。

本気で英語をネイティブのように喋れるようになりたいと考える方、またはお子さんは一度インターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。

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