【2024年度最新版】幼児に効果的な英語教育とは？メリット・デメリットも解説！

「英語で物事を考えたり捉えたりできるようになって欲しい！」「子どもの英語脳を養いたい！」と考え、幼少期のお子さんに英語教育をされる方は近年多いです。

ただ、どのように教育すればいいのか、幼少期からの英語教育は子どもにどのような影響を与えるのかわからない方も多いと思います。

今回は幼児教育の効果的な教育方法、幼児英語教育のメリット・デメリットなどを中心に解説していきます。

日本の英語教育

2020年度から新学習指導要領によって、小学校の英語教育が大幅に改善されました。それに伴い中学高校の英語教育も見直されました。その影響で幼児の頃から英語を学習させたい保護者も増えてきています。

実際に、日本の幼児に対する英語教育はどのようなものなのかみていきましょう。

日本人のTOEIC平均スコア

そもそも日本人は世界的にどのくらいの英語力を持っているのでしょうか？TOEICのスコアをもとに見てみましょう。

国・地域別平均スコアは以下のとおりです。

• 一位：ドイツ（823点）
• 二位：レバノン(804点)
• 三位：イタリア(773点)
• 四位：ベルギー(771点)
• 五位：フィリピン(749点)
• 六位：スペイン(749点)
• 七位：コスタリカ(729点)
• 八位：モロッコ(717点)
• 九位：チュニジア(717点)
• 十位：フランス(702点)

日本は561点のスコアで31位のランキングになっています。

世界的にみてもランキング下位の日本。日本の英語教育が国際水準に達していないことがわかります。

そうした状況の中で幼少期の頃から英語を学習することは、今後グローバルな人材として成長するためにも重要なことです。

幼児英語教育のメリット

では幼児英語教育にはどのようなメリットがあるのでしょうか？

それぞれ解説していきます。

英語耳・英語脳を養うことができる

幼児期に英語を学ぶと、子どもたちは自然と英語の音を聞き取る力が育ちます。言語の「臨界期」（6ヶ月頃から始まる、言語習得に最適な時期）には、異なる言語の音を敏感に捉える能力が高まり、ネイティブスピーカーのような発音やリスニングスキルを身につけることができます。

この時期に英語の音に触れることで、日本語とは異なる英語特有の音を識別しやすくなり、正しい発音や聞き取りができるようになります。

また、幼少期に英語を学ぶことで、脳は英語を理解し使うための特別な回路を作ります。この「英語脳」は、英語での考え方をスムーズにし、英語を母国語のように使えるようになります。

臨界期を過ぎると脳の柔軟性が減り、この回路を作るのが難しくなるため、早期の英語教育は非常に効果的なのです。

多様性や寛容な心を持つことができる

英語を学ぶことで、子供たちは英語圏の文化や習慣に触れることが増えます。例えば、英語の絵本やアニメ、音楽などを通じて、アメリカやイギリスなどの文化に自然と親しむことができるのです。

こうした体験は、異なる文化に対する理解を深め、多様な価値観を尊重する意識を育てるでしょう。

また、異なる文化や価値観に触れることで、子供たちは自分とは異なる考え方や生き方を理解し、受け入れる寛容な心を持つようになります。これは、将来国際社会で活躍するための重要なスキルなるでしょう。

幼少期から異文化に対してポジティブな経験を積むことで、異なる背景を持つ人々と協力し、共に成長する姿勢も養われるでしょう。

コミュニケーション能力が養われる

幼児期から英語に触れることで、異なる言語や文化に対する恐怖が減り、自信を持ってコミュニケーションを取ることができるようになります。

幼少期のそうした経験は、その後の言語学習をするにあたって心理的なハードルを低くします。自信を持って他人と話すことができる力は、社交的な場面や将来の仕事環境などで重要になってくるでしょう。

また、英語を学ぶことで、英語圏の文化や生活様式に触れる機会が増えるでしょう。これにより、異なる文化や価値観を理解し、共感する力が養われます。多文化理解は、異なるバックグラウンドを持つ人々との円滑なコミュニケーションを促し、国際的な視野や感覚を持つ人材へと成長するでしょう。

幼児英語教育のデメリット

幼児英語教育にはデメリットなどの注意しなければいけないこともあります。

それぞれ解説していきます。

ダブルリミテッドになる恐れがある

ゴールデンエイジの子どもが英語と日本語を中途半端に習うことによって「ダブルリミテッド」という状態になる可能性があります。

「ダブルリミテッド」とは二つの言語を話すことはできるが、どちらの言語も年齢相応のレベルに到達していないことを指します。

ただ、家庭内や長期休みで日本語をしっかりと使うことや日本語の読み聞かせをしてあげるなどすればこのような状態になることは珍しいでしょう。

文化のアイデンティティが混乱してしまう可能性がある

幼少期は文化的アイデンティティを形成する大事な時期です。この時期に英語を学ぶことで、英語圏の文化や価値観に多く触れるようになります。これにより、子どもが母国語や自国の文化との結びつきに混乱を感じる可能性がでてきます。

例えば、家族や住んでいる地域が日本文化を重視している場合、英語圏の文化に強く影響されることで、自分の文化的アイデンティティへの理解が曖昧になってしまうことがあるのです。

また、文化的なアイデンティティの混乱は、子どもの自己肯定感に影響を与えることがあります。自分の文化的な背景や価値観がはっきりしないと、子どもは自信を失ってしまうのです。これにより、将来的な自己認識などにも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

親の負担がかかる

早期英語教育には、専門のスクールやプライベートレッスンの費用がかかります。こうした教育は高額な授業料が多く、家庭の経済状況によっては大きな負担になります。さらに、教材費や交通費もかかる場合があるため追加の費用も考えとかなければいけません。

また、幼児が英語を学ぶには、親が時間を確保しなければなりません。送り迎えや家庭での学習サポートに親が直接関与する時間が増えます。特に共働きの家庭や忙しい親にとっては、こうしたサポートが大きな負担になってしまう場合があります。

効果的な勉強方法

どのような勉強方法が効果的に英語を身につけることができるのでしょうか？

それぞれ解説していきます。

単語などは歌を使用して覚える

音楽はメロディーやワードを記憶に定着させる効果が強いです。

リズムやメロディーに合わせて歌うことで、子どもは単語やフレーズを自然に覚えやすくなるでしょう。何度も繰り返し歌うことで、単語が長期的に記憶されやすくなります。

また、家庭で簡単に実践できる方法として、日常生活に歌を取り入れるなどがいいでしょう。例えば、朝の支度やお風呂の時間、寝る前に英語の歌を一緒に歌うと、楽しみながら学び続けられるでしょう。

発音はフォニックスを使って覚える

幼児期の英語教育では、発音を正確に学ぶために「フォニックス」を活用する方法が非常に効果的であると言われています。

フォニックスとは、アルファベットのそれぞれの文字が持つ音を学び、その音を組み合わせて単語を読む方法です。

例えば、アルファベットの「A」は「エイ」という発音の他に「ア」という音もあります。このように、各文字がどんな音を持っているかを理解することで、子どもたちは正確な発音と読み書きのスキルを身につけることができるようになります。

プリスクールへ通う

プリスクールに通うというのは一番早く効果的に英語を身につける方法です。

というのもプリスクールの大きな特徴の一つに、授業を含めた日常生活のすべてが英語で行われるというものが挙げられます。

そうした環境下で順応性の高い幼少期のうちから英語に触れておくことで、英語を素早く身につけることができます。

日常の全てに英語が使われるという経験は、英会話塾や日本の学校などでは味わえない貴重な経験になり、そうした塾などでは学べないネイティブ並みの英語教育が行われます。

そのため、本気で子どもに英語を身につけさせたい場合は、プリスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。