「学費が高すぎて現実的じゃないか心配…」「帰国子女じゃなくても入れる学校なのかな?」
こんなことを考えながら調べている保護者の方、かなり多いんじゃないかと思います。
この記事では、2023年に東京・小平市に開校したばかりの新しい学校、Malvern College Tokyo(マルバーン・カレッジ東京)について、学費の実態から評判、他のIB校との違いまで、できるだけ”リアルな視点”でまとめました。公式サイトには書いていない保護者の声や、編集部独自の比較視点も盛り込んでいるので、学校選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
マルバーン・カレッジ東京ってどんな学校?まず基本情報から
マルバーン・カレッジ東京は、ひとことで言うと「英国の名門校が東京に作ったIB一貫校」です。もともとの本校であるMalvern Collegeは1865年にイギリス・ウスターシャー州で創立。160年近い歴史を持つ伝統校で、作家のC・S・ルイスや心理学者のエドワード・テッチナーといった著名人も輩出しています。
その海外分校として、2023年8月に東京都小平市にオープン。ハロウ安比(岩手)、ラグビー千葉に続く、英国名門ブランドの日本上陸ラッシュの中の一校です。グループ全体では世界10校目にあたります。
対象は4歳〜18歳の幼稚園年少から高校3年生まで。現在は最大950名規模を目指して毎年学年を拡張中で、2027年までに高校3年(Year 13)まで揃える計画が進んでいます。
基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Malvern College Tokyo(マルバーン・カレッジ東京) |
| 所在地 | 東京都小平市上水南町3-2-1 |
| 対象年齢 | 4歳〜18歳(Year 1〜Year 13) |
| 教育課程 | IB(PYP・MYP認定済・DP候補校) |
| 定員 | 最大950名(2027年完成時) |
| 開校年 | 2023年8月 |
| 学校形態 | 通学制(全日制) |
| 校舎設計 | 黒川紀章氏設計(元・東京学芸大学構内) |
東京学芸大学の構内にある校舎は、もともと建築家・黒川紀章氏が設計したキャンパスを活用したもの。上の階からは天気の良い日に富士山も見えるというのは、保護者見学会でよく話題に上がるポイントです。
気になる学費は?初期費用から年間コストまで全部まとめた
インターナショナルスクールを検討するとき、絶対に避けて通れないのが学費の問題。マルバーン・カレッジ東京は「英国系名門」という看板もあって、「きっと高いんでしょ…」と最初から敬遠している方もいるかもしれません。実際のところをまとめました。
年間学費の目安
授業料は学年によって異なります。おおよその目安として、初等部(小学校相当)で年間250万円前後、中等部以上で年間300万円前後という情報が複数の説明会参加者のレポートから確認できます。
これに加えて初年度には入学金(約30万円)が別途かかります。また建物開発費として70万円が設定されていますが、2023〜24年度入学生は免除されていた経緯があります(最新状況は公式に確認を)。
学費をざっくり計算すると
たとえば初等部に入学する場合、初年度だけで「授業料250万円+入学金30万円」の計280万円以上が必要です。毎月換算すると単純計算で20万円超。これが毎年続くわけなので、幼稚園から高校まで通わせると総額数千万円規模になります。
「高い」と感じるかどうかは家庭によりますが、ハロウインターナショナルスクールが年間約350〜400万円前後、東京インターナショナルスクールが年間約250〜300万円台であることを考えると、英国系の中では比較的スタンダードな価格帯と言えます。
奨学金・補助制度はある?
現時点での公式な奨学金制度の情報は確認できていません。ただし、海外駐在からの帰国者向けに柔軟な入学時期(通年入学受け付け)を設けるなど、ファミリーへの配慮は感じられます。費用面で悩んでいる場合はアドミッションオフィスに直接相談するのが早道です。
教育の中身:IBってどんなことをやるの?
マルバーン・カレッジ東京の教育の柱は、国際バカロレア(IB)プログラムです。
IB(国際バカロレア)プログラムとは
IBは国際的に認められた教育プログラムで、世界160カ国以上、5,800校以上で採用されています。単に英語で授業をするだけでなく、「探究・行動・振り返り」を中心に、子どもの思考力・批判的思考・コミュニケーション力を育てる設計になっています。
マルバーン・カレッジ東京では現在、PYP(初等教育プログラム:4〜11歳)とMYP(中等教育プログラム:11〜16歳)が認定済み。そして2026年8月からはついにDP(ディプロマプログラム:16〜19歳)の導入が予定されています。DPは大学進学に直結するプログラムで、このタイミングに合わせて高校卒業まで一貫して通える学校になります。
英国本校のDPスコアは世界平均を大きく上回る
注目すべきは、イギリス本校のDP実績です。Malvern Collegeの卒業生のDPスコアは36点以上。世界平均が約29.9点であることを考えると、かなりの高水準です。東京校はまだDPを導入していませんが、同じ教育理念・指導方針が引き継がれているため、今後の実績に期待が集まっています。
日本語教育も週4回ある
「インターに入れたら日本語がダメになった」というのは、インター保護者の共通の不安。マルバーン・カレッジ東京では日本語の授業を週4回設けており、英語も日本語も両立させるバイリンガル教育を明確に打ち出しています。これは他の英語圏インターと比べると、かなり日本語への意識が高い学校と言えます。
他のIB校と何が違う?編集部の比較視点
ここからが個人的に一番伝えたいところです。東京には複数のIB認定校がありますが、マルバーン・カレッジ東京が他と明確に違う点はいくつかあります。
西東京エリア唯一の英国系IB一貫校
東京のインターナショナルスクールは、港区・品川・江東区など東側・都心に集中していることが多いです。そんな中、マルバーン・カレッジ東京は多摩地域(西東京)に位置する、英国系IB一貫校としては唯一の存在。三鷹・国分寺・立川・府中・調布エリアに住んでいる家庭には、通学面で非常に現実的な選択肢になります。これは他の英国系インターにはない地理的なアドバンテージです。
「ハウスシステム」が通学制で機能している珍しいケース
英国のボーディングスクール(寮制学校)の文化的な柱のひとつが「ハウスシステム」。異なる学年の生徒が同じ「ハウス(寮)」に所属し、縦のつながりやチームワークを育てる仕組みです。
通常、ハウスシステムは寮生活があってこそ機能しますが、マルバーン・カレッジ東京は通学制でありながらこのシステムを導入しています。食事のマナー指導や共同体意識の醸成など、英国ボーディング文化のエッセンスを日本の通学スタイルに落とし込んでいるのは、他のIB校ではなかなか見られない特徴です。
アカデミック偏重ではなく「人間性」を重視する文化
東京のIB校の中には、進学実績や試験スコアを強く意識した雰囲気を持つ学校もあります。マルバーン・カレッジ東京が掲げる「マルバーン・クオリティ」は、親切心・レジリエンス(回復力)・思慮深さ・思いやりの4つ。これは単なるスローガンではなく、日常の指導方針に組み込まれています。
「勉強ができる子を育てる」より「どんな環境でも立ち向かえる人間を育てる」という姿勢は、特に海外赴任・帰国を繰り返してきた家庭から共感を得やすいポイントです。
STEMラボと屋外学習の充実
校内には3Dプリンティング・レーザーカッティング・木工・裁縫などが体験できるSTEMラボが整備されています。また、キャンパス直近に公園があり、教室外での学びを積極的に取り入れているのも特徴。授業で育てた野菜をサラダにして食べる、というような体験型学習も実施されています。「教室に閉じ込めない」姿勢は、2025年の学校インタビューでも校長自ら強調していました。
最新トピック:2025〜2026年の動きをチェック
2026年:DP導入でついに高校卒業まで対応
最大のニュースは、2026年8月のIBディプロマプログラム(DP)導入です。これにより、幼稚園から高校3年生まで一貫してマルバーン・カレッジ東京に通える体制が完成します。「途中で転校しなければいけない」というリスクが解消されるため、長期的な教育投資として判断しやすくなります。
開校3年目で在籍生徒数400名超
2023年の開校からわずか3年で在籍生徒数が400名を超えました。当初は数十名規模でスタートした学校が急成長している背景には、口コミでの評価の高まりと、帰国子女家庭からの需要の流入があると見られます。
保護者会「フレンズ・オブ・マルバーン」が活発
学校の公式イニシアティブとして「フレンズ・オブ・マルバーン」という保護者コミュニティが運営されています。新しく入学してきた家族を歓迎するカルチャーが整っており、保護者同士のネットワーク形成を大切にしている学校の姿勢が見えます。「子どもだけじゃなく、親も孤独になりにくい環境」という点は、特に海外から戻ってきたばかりの家庭には大きな安心材料です。
実際の評判は?保護者の声をまとめてみた
公式情報だけではなく、実際に通わせている・見学した保護者の声も集めてみました。直接引用はしませんが、複数の情報源をもとに傾向をまとめています。
ポジティブな声が多いポイント
英語と日本語の両立に安心感があるという声は特に多く見られます。「英語100%の環境が怖かったけど、日本語授業も毎日あるなら」と背中を押されたという保護者も。海外帰国組からは「他のインターに転校したけど、マルバーンの方が自分の子どもに合っていた」という声も複数確認できました。
パストラルケアの丁寧さも好評です。先生と生徒の比率が1:10前後という少人数制に加え、担任とは別に専任のチューターが各生徒につく制度があります。「子どもが学校に行くのを嫌がらない」「先生がちゃんと一人ひとりを見てくれている感じがする」という声は一定数あります。
通年入学の柔軟さは、海外赴任からの帰国家庭に特に響いています。日本の学校だと4月入学に合わせるための「空白の数ヶ月」が発生しがちですが、年間を通じて入学できるのは現実的な助かりです。
気になる点・注意点
一方で、学費の高さはやはり課題として挙がります。年収が高くても「毎年300万円は正直しんどい」という声は正直に書いておきます。また開校間もない学校ということで、「卒業生の進学実績がまだない」「学校の雰囲気が年々変わっている(成長中の証拠でもある)」という点を気にする方もいます。
さらに小平市という立地は、都心や東側エリアに住んでいる家庭からは「少し遠い」という声があります。スクールバスの整備状況も確認しておきたいポイントです。
入学方法・選考プロセス
マルバーン・カレッジ東京の入学には、保護者と生徒の両方が参加する面接が必須です。「学校の価値観と家庭の価値観が合っているか」を重視するというスタンスは、他のインターにはあまりない独自の姿勢です。
年齢に応じた英語力は必要ですが、幼稚園(Year 1)レベルでは英語がほとんど話せない子でも入学を検討できると公式に示されています。小学校以上の学年では一定の英語力が求められますが、帰国子女でなくても入れないわけではありません。
まずはスクールツアーへの参加がおすすめです。現在、毎週金曜日の午前中(英語:10:00〜、日本語:11:00〜)にオープンツアーが開催されています(最新日程は公式サイトで確認してください)。
まとめ:こんな家庭に向いている学校です
マルバーン・カレッジ東京は、「英語力だけ鍛えたい」という目的には向かないかもしれません。でも「子どもにグローバルな視野を持ちながら、人間としての芯も育てたい」という家庭には、かなり刺さる学校だと思います。
特に、
- 西東京・多摩エリア在住で英国系IB校を探している家庭
- 海外帰国組で日英両方の言語教育を大切にしたい家庭
- 学業成績だけでなく人間性の育成を重視したい家庭
- 2026年以降の大学受験を見据えてDP取得を考えている家庭
には、真剣に検討する価値がある学校だと編集部は見ています。
まだ開校から3年の若い学校なので、「発展途上」という側面は正直あります。でもそれは同時に、「学校と一緒に成長できる」チャンスでもあります。DP導入の2026年に向けて学校が完成形に近づいていく今、早めに入学を検討するのはひとつの戦略と言えます。
気になった方は、まずスクールツアーで自分の目で確かめてみてください。
【基本情報】
- 公式サイト:https://www.malverncollegetokyo.jp/ja
- 所在地:東京都小平市上水南町3-2-1
- アクセス:西武拝島線「東大和市」駅よりバスまたは徒歩
- スクールツアー:毎週金曜日午前(英語・日本語各回あり)



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