英語力はいつまでにどこまで必要?進路別に必要レベルを整理

教育
こんな人向けの記事です
  • うちの子、将来は海外も選択肢に入るのかな
  • 日本の大学なら、英語ってそこまで必要ない?


「英語を頑張らせたいけど、どこを目指せばいいのか分からない」「今の勉強の方向性、合っているのか不安」

最近、こんな気持ちを抱えながら英語教育を考えている親御さん、本当に増えていますよね。
英語は大事だと分かっている。でも、どのレベルまで目指すべきなのか、いつまでに身につけておくべきなのかは、意外と誰もはっきり教えてくれません。

英語教育の話題では、早期教育や勉強法に目が向きがちですが、実はもっと大事なのが進路との関係です。
海外に行くのか、日本の大学を目指すのか、それともまだ決めていないのか。進路によって、必要な英語力のレベルは大きく変わります。

この先では、子どもの進路別に、どれくらいの英語力が求められるのかを具体的な目安を交えながら整理していきます。
さらに、そのレベルの英語力を身につけるには、どんな学び方が現実的なのかも一緒に考えていきます。

英語力は進路によって必要なレベルが変わる

英語教育を考えるうえで、まず押さえておきたいのは、英語力は万能ではないということです。
どれだけ高いレベルの英語が必要かは、子どもがどんな進路を選ぶかによって大きく変わります。

なんとなく英語ができたほうがいい、という感覚だけで進めてしまうと、必要以上に負担をかけてしまったり、逆に足りなかったりすることもあります。
だからこそ、進路別に整理して考えることが大切です。

ここからは、代表的な進路ごとに、求められる英語力の目安を見ていきます。

まだ進路が決まっていない場合の考え方

小学生や中学生の段階では、進路がはっきり決まっていない家庭がほとんどです。
この段階で大切なのは、特定の試験対策に寄せすぎないことです。

英語を嫌いにならず、読む・聞く・話す・書くの基礎に触れていることが、後々の選択肢を広げます。
目安としては、中学卒業までに英検3級から準2級の内容に触れていると、その後の進路選択が楽になります。

この時期は、完璧な文法よりも、英語に対する抵抗感がないことのほうが重要です。

日本の高校・大学を中心に考える場合

日本の高校や大学を主な進路として考える場合、必要とされる英語力は、読み書きが中心になります。
特に大学受験では、長文読解と文法理解が重視される傾向があります。

一般的な目安として、英検準2級から2級レベルの英語力があると、受験で有利になるケースが増えます。
最近では、英検2級以上を出願条件や加点対象にしている大学も増えています。

この進路を想定する場合、小学生のうちから難しい英語を詰め込む必要はありませんが、中学以降は学校英語を土台に、着実に積み上げていく意識が大切です。

海外進学を視野に入れる場合に必要な英語力

海外進学を選択肢に入れる場合、英語力の考え方は大きく変わります。
試験のための英語ではなく、生活と学業のための英語が求められるからです。

ここでは、海外進学を想定した場合の英語力について整理します。

海外高校・大学で求められる英語レベル

海外の高校や大学では、授業がすべて英語で行われます。
そのため、英語を勉強するのではなく、英語で学ぶことが前提になります。

具体的な目安としては、IELTSで6.0〜6.5、TOEFL iBTで70〜80点前後を求められるケースが多いです。
これは、英検に置き換えると、2級から準1級の間に相当します。

このレベルでは、日常会話だけでなく、授業内容を理解し、自分の意見を英語でまとめる力が必要になります。

いつまでにその英語力が必要になるか

海外進学を目指す場合、英語力の完成時期は早めに設定する必要があります。
高校留学であれば、中学卒業時点で基礎的な英語力があることが理想です。

大学進学の場合でも、高校2年生から3年生にかけて、英語試験のスコア提出が求められることが多いため、逆算した準備が欠かせません。
直前に詰め込む形では間に合わないことがほとんどです。

進路別に見た英語力の差をどう埋めるか

ここまで見ると、進路によって求められる英語力にかなり差があることが分かります。
では、その差をどうやって埋めていけばいいのでしょうか。

この部分で大切なのは、今の年齢と目指すレベルを混同しないことです。
今すぐ高い英語力が必要なわけではなく、将来に向けてどう積み上げていくかを考えることがポイントになります。

進路別に英語力を身につけるための現実的な考え方

進路ごとに必要な英語力が違うと分かっても、次に迷うのが、じゃあ何から始めればいいのか、という点ですよね。
英語教育の情報はたくさんありますが、進路と結びつけて考えられる機会は意外と少ないです。

ここでは、進路別に英語力を身につけていくうえで、無理のない考え方を整理していきます。

日本の進路を軸に考える場合の英語の積み上げ方

日本の高校や大学を中心に考える場合、英語力は段階的に伸ばしていくのが現実的です。
小学生のうちは、英語を楽しむことと基礎的な語彙に触れることが中心になります。

中学に入ると、学校英語が本格的に始まります。
この段階で大切なのは、授業についていけているかどうかです。文法や単語を完璧にする必要はありませんが、苦手意識を持たずに進めているかは重要なポイントになります。

高校以降は、長文読解や論理的な英文理解が求められます。
英検でいうと、準2級から2級レベルを目標にしておくと、進路の選択肢が広がりやすくなります。

海外進路を視野に入れる場合の英語の考え方

海外進学を考える場合、英語は教科ではなく道具になります。
そのため、文法問題が解けるかどうかよりも、英語で情報を理解し、考え、伝えられるかが問われます。

小学生の段階では、発音やリズムに慣れ、聞く力を育てることが土台になります。
中学生以降は、読む・書く力を少しずつ増やしながら、英語で考える時間を意識的に作ることが大切です。

この進路を想定する場合、英検の級だけを追いかけすぎないこともポイントです。
資格は目安にはなりますが、実際に使える英語力とは少しズレることもあります。

年齢別に見た英語教育の考え方

進路と同じくらい大切なのが、年齢に合った英語教育になっているかどうかです。
早ければ早いほどいい、というわけではありません。

小学生の英語教育で意識したいこと

小学生の時期は、英語を学ぶというより、英語に触れる時期です。
この段階で大切なのは、英語が特別なものになりすぎないことです。

単語をたくさん覚えるよりも、音や表現に親しみを持てているかどうかが、その後に影響します。
将来の進路が決まっていなくても、この時期の経験が選択肢を狭めることはありません。

中学生から高校生で意識が変わるポイント

中学生になると、進路の話が少しずつ現実味を帯びてきます。
英語も、楽しさだけでなく、結果が求められる場面が増えてきます。

この時期は、今後どんな進路を選ぶ可能性があるのかを、ざっくりでもいいので意識しておくと、英語学習の方向性が定まりやすくなります。
日本の大学なのか、海外も視野に入れるのかで、重点の置き方は変わってきます。

進路がまだ決まっていない家庭ができること

多くの家庭では、はっきりとした進路は決まっていません。
それ自体は、まったく問題ありません。

この場合に大切なのは、どの進路にも対応できる土台を作っておくことです。
読む・聞く・話す・書くをバランスよく触れておくことで、後から方向転換しやすくなります。

特定の試験やスコアに寄せすぎず、英語を使う経験を積んでおくことが、結果的に進路選択を楽にしてくれます。

英語教育でよくある不安との向き合い方

英語教育を進めていると、今のやり方で本当に足りているのか、不安になることは少なくありません。
特に、周りと比べてしまうと、焦りやすくなります。

ただ、英語力は短期間で完成するものではありません。
今すぐのレベルよりも、続けられているかどうかを見ていくほうが、長い目で見ると大切です。

進路は途中で変わることもあります。
そのたびに英語教育をやり直す必要はなく、これまで積み上げてきたものが必ず土台になります。

英語力は進路を縛るものではなく、広げるもの

英語力について考えるとき、つい不安やプレッシャーが先に立ってしまいます。
でも、本来の英語教育の目的は、進路を縛ることではなく、選択肢を広げることです。

今の段階で、完璧な答えを出す必要はありません。
進路に応じて、必要な英語力を理解し、その時々で調整していけば大丈夫です。

焦らず、比べすぎず、子どもに合ったペースで。
英語力を味方につけながら、進路の可能性を広げていってください。