「難しそうなのは分かるけど、自分に合うのが分からない」「とりあえず英検でいいのか、それとも別の方がいいのか迷う」
こんなふうに感じたこと、きっと一度はありますよね。
英語の資格は種類が多く、しかもそれぞれ基準や使われ方が違います。だから調べれば調べるほど、余計に分からなくなることも珍しくありません。
この先では、英検・TOEFL・IELTSを同じ目線で並べて、何がどう違うのかを整理していきます。どれが一番すごいかではなく、どれが今の自分に合っているかが見えてくるような話をしていきます。
英語資格を選ぶ前に多くの学生がつまずくポイント

英語資格を調べ始めたとき、最初につまずくのは情報の多さです。ネットには比較記事や体験談が山ほどありますが、前提条件がバラバラなまま話が進んでいることも多く、読めば読むほど混乱してしまうことがあります。
ここでは、英検・TOEFL・IELTSを比べる前に、学生がつまずきやすいポイントを整理しておきます。この整理があるだけで、その後の違いがかなり見えやすくなります。
英検 TOEFL IELTSが混ざって分からなくなる
一番多いのが、3つを同じものとして考えてしまうことです。どれも英語の資格なので、難易度だけを比べてしまいがちですが、そもそも作られた目的が違います。
英検は日本の学習者向けに作られた資格で、学校教育とかなり密接につながっています。一方で、TOEFLやIELTSは、英語を母語としない人が海外で学ぶ、働くことを想定して作られた試験です。
目的が違えば、試される英語力の種類も変わります。この前提を知らないまま比較すると、話がごちゃっとしてしまいます。
難しさの基準がバラバラ
もうひとつのつまずきポイントは、難易度の考え方です。英検は級で表され、TOEFLやIELTSはスコアで示されます。この表し方の違いが、比較をややこしくしています。
例えば、英検準1級とTOEFL何点が同じくらいか、といった話をよく見かけますが、これはあくまで目安です。試験形式も評価基準も違うので、完全に同じとは言えません。
数字だけを見て判断しようとすると、実態が見えにくくなります。
取ったあとにどう使うのかが見えにくい
英語資格を取る目的がはっきりしていないと、選び方も曖昧になります。学校で使えるのか、留学に必要なのか、それとも英語力の証明として持っておきたいのか。目的によって、向いている資格は変わります。
何となく取らなきゃ、という状態だと、勉強を続けるモチベーションも保ちにくくなります。先に使い道のイメージを持つことが、結果的に近道になります。
英検 TOEFL IELTSはそもそも何が違うのか

英語資格を選ぶうえで一番大事なのは、まずこの3つが同じものではないと理解することです。名前だけ見ると横並びに感じますが、作られた背景や使われ方はかなり違います。
ここでは、英検・TOEFL・IELTSを同じ目線に置いて、それぞれが何を測ろうとしている試験なのかを整理します。違いが見えてくると、どれが自分に近いかも自然と分かってきます。
試験の目的と作られ方
英検は、日本の英語学習者を対象にした資格です。学校で学ぶ英語との親和性が高く、文法や語彙も日本のカリキュラムをベースにしています。そのため、授業や定期テストと勉強の方向性がズレにくいのが特徴です。
TOEFLとIELTSは、英語を母語としない人が英語環境で生活や学習をすることを前提に作られています。留学先の大学で講義を理解できるか、レポートを書けるか、といった実用面が重視されています。
つまり、英検は日本国内での評価、TOEFLとIELTSは海外での通用性を意識した試験だと考えると分かりやすいです。
受験スタイルと頻度の違い
受験のしやすさも、大きな違いのひとつです。英検は年に複数回実施され、会場も多く、学生でも受けやすい環境が整っています。申込みから受験までの流れも比較的シンプルです。
TOEFLはコンピューターを使った試験で、日程は多いものの、会場が限られる場合があります。受験料も高めで、気軽に何度も受けるというよりは、ある程度準備して臨む試験です。
IELTSはペーパー試験とコンピューター試験があり、スピーキングが面接形式なのが特徴です。試験官と直接話すため、実際の会話に近い形で評価されますが、人によっては緊張しやすいと感じることもあります。
スコアや級の考え方
評価の仕組みも、3つではっきり分かれています。英検は級に合否があり、合格すれば一つの区切りになります。目標を立てやすく、段階的に進めやすい点は、学生にとって分かりやすい仕組みです。
TOEFLとIELTSはスコア制で、合否ではなく点数で評価されます。大学や機関ごとに求められるスコアが異なり、必要な点数に届くかどうかが重要になります。
結果として、英検はゴールが見えやすく、TOEFLやIELTSは目的地に合わせてスコアを伸ばしていく試験と言えます。
難易度と求められる英語力を同じ土俵で見る

英検・TOEFL・IELTSを比べるとき、多くの人が一番気になるのが難易度だと思います。ただ、ここで注意したいのは、単純にどれが一番難しいかを決めることに、あまり意味はないという点です。
それぞれの試験は測っている英語力の方向が違うため、同じ人でも得意不得意が分かれます。ここでは、代表的なレベル感を数字と感覚の両方で整理し、どんな英語力が求められるのかを見ていきます。
英検のレベル感
英検は、級ごとに求められる英語力がはっきりしています。例えば、2級は高校卒業程度、準1級は大学中級程度、1級は大学上級程度とよく言われます。
英検の特徴は、読み書きの基礎力がしっかり問われる点です。長文読解や語彙、文法の正確さが重要で、日本の英語学習で積み上げてきた力がそのまま反映されやすい試験です。
一方で、日常会話の自然さや即興性よりも、正確さが重視されるため、海外経験が少なくても対策しやすいと感じる学生は多いです。
TOEFLのレベル感
TOEFLは、スコアで英語力を示す試験です。一般的に、海外大学での進学を考える場合、80点〜100点以上を目標にするケースが多くなります。
特徴的なのは、すべての技能がアカデミックな場面を想定している点です。講義を聞いて内容を理解し、それをもとに話したり書いたりする力が求められます。
英語を英語のまま処理する力が必要になるため、文法の知識だけでは対応しにくく、英語で考える感覚がある程度身についているかがポイントになります。
IELTSのレベル感
IELTSもスコア制で、一般的に海外大学では6.0〜7.0以上が求められることが多いです。特徴は、実際のコミュニケーションに近い形で評価される点です。
特にスピーキングは面接形式で、決まった質問に対して自分の考えを伝える必要があります。流暢さだけでなく、論理の組み立てや表現の幅も見られます。
英語を使って人とやり取りする力に自信がある人や、会話中心の学習をしてきた人には、相性が良いと感じられることがあります。
目的別に見る 向いている英語資格

ここまでで、英検・TOEFL・IELTSの違いやレベル感を整理してきました。ただ、最終的に一番知りたいのは、じゃあ自分はどれを選べばいいのか、という点だと思います。
英語資格は、向き不向きというより、目的との相性がかなり大きいです。ここでは、よくある目的別に、どの資格が合いやすいかを見ていきます。
学校や受験で使いやすい資格
学校の成績や入試、推薦などを意識している場合は、英検が使いやすい場面が多いです。日本国内では知名度が高く、評価基準としても分かりやすいため、学校側も扱いやすい資格です。
また、級という形で目標が明確なので、勉強計画を立てやすい点もメリットです。英語に苦手意識がある場合でも、段階的にレベルアップできるため、途中で挫折しにくいと感じる学生も多いです。
留学や海外進学を考える場合
海外の大学や語学学校を視野に入れている場合は、TOEFLやIELTSが必要になるケースがほとんどです。どちらが求められるかは、国や学校によって異なります。
アメリカやカナダではTOEFL、イギリスやオーストラリアではIELTSが指定されることが多い傾向があります。進学先が決まっている場合は、その学校がどちらを認めているかを早めに確認することが大切です。
将来を見据えた英語力証明
まだ進路がはっきり決まっていない場合でも、将来的に英語を使う可能性があるなら、どの力を伸ばしたいかで考えるのも一つです。
基礎力を固めたい、まずは英語学習の軸を作りたいなら英検。実際に英語を使って学ぶ力を試したいならTOEFL。会話や意見表現を重視したいならIELTS。そう考えると、自分の今の立ち位置が見えやすくなります。
まとめ

英検・TOEFL・IELTSは、どれが一番すごいという関係ではありません。それぞれが、違う目的のために作られた英語資格です。
違いが分からないまま選ぼうとすると、難しそう、合わなさそうという印象だけが残ってしまいます。でも、目的や使い道、試される力を同じ土俵で並べてみると、自分に近い資格が見えてきます。
英語資格は、取ること自体がゴールではなく、その先でどう使うかが大切です。今の自分に合った一つを選べば、英語学習の方向も自然と定まってきます。




