インターナショナルスクールと帰国子女受験!中学・高校受験で有利になる学校と対策を完全解説

こんな人向けの記事です
  • インターナショナルスクールに通わせたら、帰国子女枠で中学受験に有利になるって聞いたんだけど本当?
  • 2024年に帰国枠のルールが変わったって聞いたけど、うちの子は使えるの?

「英語入試・国際生入試ってどんな試験で、どの学校が対象なの?」「インターから日本の中学・高校に進む場合、具体的にどんな対策が必要?」

…こういう疑問を持っているご家庭、インター検討中の保護者さんの中でとても多いと思います。インターに入れると進学で有利になるというイメージはあっても、実際の入試の仕組みがどう変わったのか、どの学校がインター生に門戸を開いているのかは、情報がバラバラで把握しづらいですよね。

この記事では、2024年度から大きく変わった帰国子女入試のルール変更の実態、インター生が使える英語入試・国際生入試の仕組み、狙い目の学校リスト、そして効果的な対策まで、最新情報をもとにまとめます。中学受験・高校受験の両方に触れているので、子どもの学年に合わせて必要な部分を読んでみてください。


まず知っておきたい:2024年のルール変更で何が変わったか

インター生の受験戦略を考えるうえで、2024年度の制度変更は避けて通れない話です。ここを正確に理解していないと、「帰国枠で受験できると思っていたのに、実は対象外だった」という最悪のケースになりかねません。

2024年度より、東京都の私立中学校における帰国生入試の基準が明確に厳格化されました。改定後の帰国生入試の出願資格は「保護者の海外赴任に同行した子どもで、海外滞在1年以上・帰国後3年以内」が基本条件として明文化されています。もともと帰国生入試は海外赴任家庭の子どもを支援する制度でしたが、それ以前は国内インターナショナルスクール生や英語が得意な子どもが「帰国生入試」の資格を得られるケースもありました。この抜け道が塞がれた形です。

つまり端的に言うと、国内のインターナショナルスクールに通っているだけでは、帰国生入試の出願資格は原則として得られなくなりました。

では国内インター生の受験チャンスがなくなったかというと、そうではありません。むしろ「英語入試」「国際生入試」「グローバル入試」という別の扉が年々広がっており、インター生の英語力を存分に活かせる受験のルートが整備されつつあります。

帰国枠とそれ以外の入試の違いを整理する

まず「帰国生入試」と「英語入試・国際生入試」の違いを整理しておきましょう。

入試種別対象実施時期インター生の使用可否
帰国生入試海外滞在1年以上・帰国後3年以内主に11〜12月国内インター生は原則NG(2024〜)
英語入試・国際生入試英語力のある生徒(海外経験問わず)主に2月(一般入試と同時期)◎使える
グローバル入試英語+国語・算数など学校により異なる◎使える

2024年度からのインター生の主戦場は「英語入試・国際生入試」です。そして首都圏ではこの種の入試を導入する学校が急増しており、2025年度時点で約140校が英語を活かせる入試を設けています(インターナショナルスクールタイムズ調べ)。


インター生が狙うべき中学受験の学校と入試形式

国内インター生にとって現実的な中学受験の選択肢を、学校別に整理します。英語力を最大限に活かせる学校を中心に紹介します。

インター生の受験で注目すべき学校は、英語での試験配点が大きい、あるいは英語だけで受験できるコースを設けている学校です。以下が現状の主な選択肢です。

渋谷教育学園(渋渋・渋幕)

インター生受験の王道校として長年人気が高い渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)と渋谷教育学園幕張中学校(渋幕)。帰国子女アカデミーの2025年度(2026年4月入学)中学入試データでは、渋渋の帰国・英語関連入試の合格者を7割以上占める塾が出てくるほど競争が激しい学校です。英語力だけでなく、国語・算数の日本語学力との組み合わせ評価が特徴で、英語一本足打法では通用しません。

広尾学園中学校・広尾学園小石川中学校

広尾学園のインターナショナルAG入試は、英語・数学(英語)・国語・面接(英語)という構成。出願資格として英検2級以上または同等以上の英語力が必要で、TOEFL90以上を取得している場合は英語試験が免除されるという制度があります。入学後のインターナショナルコースでは高校2年次以降、主要教科がすべて英語で行われるオールイングリッシュの環境が用意されています。2023年度には148名が海外大学に合格した実績を持ち、将来の進路として海外大学も視野に入れている家庭には特に魅力的な選択肢です。

三田国際学園中学校

インターナショナルクラス(IC)とインターナショナルサイエンスクラス(ISC)の2コースで英語入試を実施。ICは英語(リスニング含む)+面接(英語と日本語)の構成で、英検準1級以上・TOEFL iBT72点以上・IELTS5.5以上のいずれかを保有している場合は英語の筆記試験が免除されます。試験の難易度としては、英検準1〜1級レベルの語彙が使用されるとされており、数学と融合した問題も出る点がやや特徴的です。インター生の英語力があれば十分対応できますが、算数の英語問題には事前の慣れが必要です。

慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)

慶應SFCは帰国生入試と一般入試で共通問題を使用するため、帰国生であっても一般生と同水準の国語・算数の力が求められます。英語については英検準1級相当の難易度とされており、英語力は高い水準が前提。「英語が得意なだけ」では通用しない、総合力が問われる学校です。中等部在籍者の約20%が帰国子女という国際的な環境が魅力で、将来的に慶應義塾大学への推薦進学を視野に入れた家庭に人気があります。

洗足学園中学校

洗足学園はA・B方式で英語入試を実施。帰国子女アカデミーの2026年度入試データでも、難関英語入試校のひとつとして合格者実績が出ています。

編集部の視点(中学受験)

インター生の中学受験において編集部が一番強調したいのは、「英語さえできれば合格できる」という時代ではないという現実です。英語が武器になることは間違いないですが、上位校の英語入試では日本語(国語)の読解力・算数の思考力も同時に問われます。インターで英語力は育っても、国語と算数は意識的に対策しないと足を引っ張るケースが多い。特に渋渋・渋幕・慶應SFCを目指す場合、英語と並行して日本語学力の底上げが合格への鍵になります。


インター生が狙うべき高校受験の学校と入試形式

中学受験よりも選択肢が豊富なのが高校受験です。帰国生専用のコースを設けている高校は複数あり、インター生の英語力が活きる環境が待っています。

高校受験では、国内インター生も「国内在住でインターナショナルスクールに在籍していること」を出願資格のひとつとして認める学校があります。中学受験より柔軟な学校が多く、インター生にとっては選択肢が広がるタイミングです。

国際基督教大学高等学校(ICU高校)

帰国子女受験で常にトップクラスの人気を誇るICU高校。学年の3分の1がICU大学への推薦を受けられるうえ、東京大学・一橋大学・慶應義塾大学・早稲田大学をはじめとする国内難関大学にも多くの合格者を輩出。過去10年間で約150校の海外大学合格実績もあります。帰国生・インターナショナルスクール生向けの独自入試を実施しており、インターで培った英語力・思考力が存分に問われる試験内容です。

広尾学園高等学校(インターナショナルコース)

2007年に新設されたインターナショナルスクールコースは、授業の大部分が英語で行われるオールイングリッシュ環境。帰国生や様々な国籍の生徒が集まる真の国際的なコミュニティで学べます。一条校(日本の学校教育法に基づく認定校)であるため、日本国内の有名大学進学にも有利という点が他のインターと一線を画す強みです。

啓明学園高等学校

特徴的なのが「国内インターナショナルスクールに2年以上在籍していれば出願資格あり」という条件。海外滞在経験がなくても、国内インターへの在籍実績で受験できる数少ない学校のひとつです。さらにオンライン型試験も設けているため、受験へのハードルが比較的低い。英語に自信がありながら本帰国経験のないインター生にとっては狙い目の学校です。


保護者の本音——インターから受験を経験してわかったこと

ここからは複数の保護者のヒアリングや口コミをもとに、編集部が独自にまとめた内容です(特定個人の発言の転載ではありません)。

「英語は完璧だったのに国語で撃沈した」

インターから中学受験に挑んだ保護者から最も多く聞かれる後悔の声が「英語は問題なかったのに国語の読解力が足りなかった」というものです。インターでは日本語学習がどうしても後手に回りがちで、入試直前に国語の対策を始めても間に合わないケースが多い。「小4〜小5のうちから週1回でも日本語塾に通わせておけばよかった」という声は複数のご家庭から聞かれます。

「2024年のルール変更を知らずに計画を立てていた」

2024年度の帰国枠ルール変更を入試直前まで知らず、急いで英語入試対応校に切り替えた、という家庭の話も聞かれます。「帰国枠で受験できる」という数年前の情報がそのままインターネット上に残っているため、最新情報の確認が追いつかなかったケースです。受験対策を始める前に、志望校の最新の入試要項を必ず確認することは絶対です。

「インターで鍛えた英語力が面接で大きなアドバンテージになった」

一方で、英語で面接が行われる学校では「インターで培ったスピーキングの自然さが明らかに有利に働いた」という声も多いです。日本の進学塾で英語を勉強した子と比べて、「会話の自然さ・発話のスムーズさ」が採点官に好印象を与えたというエピソードは複数確認できます。


受験対策の具体的な進め方

最後に、インター生が中学・高校受験を成功させるための対策の流れを整理します。

受験を考えているなら、小学校4〜5年生(または中学2〜3年生)の段階から以下の順番で動き始めるのが理想的です。

Step 1:志望校の入試要項・出願資格を最新情報で確認する まず「帰国枠が使えるのか/英語入試なのか」を明確にすること。学校の公式ウェブサイトで最新年度の募集要項を確認するのが最優先です。

Step 2:英語力の客観的な証明を積み上げる 英検・TOEFL・IELTSなどのスコアは多くの英語入試で出願条件や試験免除の根拠になります。英検準1級以上、TOEFL iBT72点以上あたりを早めに取得しておくと選択肢が広がります。

Step 3:日本語(国語)・算数の学力を並行して強化する 英語だけでは上位校は突破できません。インター生が最も対策を遅らせがちな国語の読解と算数の計算・思考力は、早めに日本語学習の環境を作って積み上げていく必要があります。

Step 4:面接・エッセイ対策 英語での自己表現・意見述べは、インターで日常的に鍛えられているとはいえ、「受験の場面」での作法は別物です。模擬面接や英語エッセイの添削を、帰国子女専門の塾・家庭教師に依頼するのが最も効率的です。


まとめ:インター生の受験は「英語入試という新しいルート」で戦う時代

2024年度以降、国内インターナショナルスクール生にとって帰国生入試の扉は事実上閉じられました。しかし英語入試・国際生入試という新たなルートが年々拡大しており、「英語を武器にした受験」の選択肢は広がっています。

インター生が受験で有利に戦うためのポイントをまとめると、まず出願資格を最新情報で確認すること、英語スコアの客観的な証明を積み上げること、そして英語力と並行して日本語学力も意識的に鍛えることです。

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