インターナショナルスクール(高校)においても学費補助の給付対象となる場合があることをご存知でしょうか。
近年ではインターナショナルスクールの開校が相次いでいます。どのスクールも学費が高く困りますよね。そこで、今回はインターナショナルスクールの学費補助(高校)をご紹介します。また、各スクールの詳細と違いについても解説します。ぜひご覧ください。
はじめに
インターナショナルスクールを調べているときにこのような疑問を持ったことはありませんか?
学費無償化? インターナショナルスクールにも学費補助はあるの?
無償化対象になるインターナショナルスクールはどこにあるの?
そんな方向けに今回は、インターナショナルスクール(高校)の学費補助ついて徹底紹介します。
まずは概要を一覧にまとめてみました。
インターナショナルスクールとは
インターナショナルスクールとはどのような施設なのでしょう?
いわゆるインターナショナルスクールは、英語による指導を基本とする施設が多いです。そもそも設立される経緯として、日本に住む外国人児童向けの教育施設という点があります。これは日本に転勤してきた外国に国籍を持つ親が通わせたいためです。日々のコミュニケーションから国際感覚が養えますし、国際基準の教育を受けることによって世界のニュースについて知見を広げることもできるでしょう。
なので、基本8月が新学期の始業となります。外国へ進学希望の子に外国語を学ばせたい親にとって非常に適しています。
さらに、卒業後には外国の学校へ進学することがほとんどです。そのため、国際認定を受けている施設を卒業することで、各インターナショナルスクールには独自に進学用のカウンセラーやアドバイザーが設置されている施設もあります。また、国際認定を受けている施設も多いです。国際認定機関は、独自に大学進学サポートを設けていますので、利用されることが多いです。さらに、コンピューターに関する教育、プログラミング、ICT教育等、先進的な教育も受けられます。
今回は学費補助を中心に解説していくので、学費補助が受けられる私立高校を紹介します。
インターナショナルスクールの学費無償化
日本に住む外国人のための学校であるインターナショナルスクールでも学費無償化は受けられるのでしょうか?
多くの高等学校が、高等学校就学支援金制度の給付対象となりました。(インターナショナルスクールの高等部では給付の対象とならない場合がありますのでご注意ください。)
しかし、小・中学校は自治体の助成金制度を受けられる場合がありますが、どちらも無償化の対象外とされています。
高等学校就学支援金制度
高等学校就学支援金制度は、教育の機会均等を図るために、授業料の一部を支援する国の制度です。
全ての意志ある高校生等が安心して教育を受けられるよう、家庭の経済状況にかかわらず、高等学校等の授業料に充てるための就学支援金を支給することが目的のため、
受給条件を満たしていれば国公私立いずれも対象となります。
支給額は年間11万8,800円で公立高校の授業料相当額です。なので、国公立の高校に通う場合には授業料が実質無償化となります。
さらに、世帯年収590万円未満の世帯から私立高校等に通う場合には、就学支援金の上限額が39万6,000円まで増額します。私立高校の授業料は学校ごとに異なるため、差額があれば家庭が負担することになります。
各都道府県では、国の就学支援金制度に上乗せする形で、高校に通う生徒の保護者の経済的負担を緩和する取り組みを行っています。これにより、国公立高校だけでなく、私立高校にも子供を通わせやすくなっています。
高等学校就学支援金制度を受給する条件
高等学校就学支援金制度を受給する条件として、大きく2つがあげられます。
日本国内に在住し、高等学校等に在学していること
・国立、公立、私立の高等学校(全日制、定時制、通信制)
・中等教育学校後期課程
・特別支援学校の高等部
・高等専門学校(1~3学年)
・専修学校(高等課程)
・専修学校の一般課程や各種学校のうち国家資格者養成課程に指定されている学校
・各種学校のうち一定の要件を満たす外国人学校(告示で指定)
所得要件を満たしていること
「課税標準額(課税所得額)×6% - 市町村民税の調整控除の額」が、15万4,500円以上30万4,200円未満であれば、年間11万8,800円の受給対象になります。
神奈川県の高等学校就学支援金制度
神奈川県では、国の制度に基づいて高等学校就学支援金を実施しています。この制度は、公立高校だけでなく、私立高校や高等専門学校、専修学校高等課程等も対象としています。
私立高校等の高等学校等就学支援金では、在学する生徒が家庭の状況にかかわらず安心して勉学に打ち込めるよう授業料を補助する制度です。学費補助金と併用でき、家計が急変した世帯向けの支援制度もあります。
神奈川県内の高等学校等に在学する生徒が対象となり、給付には以下の条件があります
- 日本国内に住所を有する者
- 高等学校等に在学する者(全日制、定時制、通信制を問わず)
- 保護者等の年収が一定基準未満であること
支給額は、世帯の所得に応じて決定されます。2021年度からは、私立高校等の低所得世帯への支援を一層拡充し、年収590万円未満世帯を対象とした私立高校授業料の実質無償化を実現しています。
神奈川県では、国の就学支援金制度に加え、独自の支援制度も実施しています。
神奈川県立高等学校等奨学金制度
経済的理由により修学が困難な生徒に対して、月額5,000円から20,000円の奨学金を貸与する制度です。
神奈川県私立高等学校等生徒学費補助金制度
私立高校等に通う生徒の保護者に対して、授業料や施設設備費等の一部を補助する制度です。
高校生等奨学給付金
低所得世帯の生徒に対して、授業料以外の教育費を支援する給付金制度です。
これらの制度が就学支援金と併用することができ、よりきめ細かな経済的支援を実現しています。
公立高校の場合
- 基準額:年額118,800円(月額9,900円)
私立高校の場合
- 年収590万円未満の世帯:年額396,000円(月額33,000円)
- 年収590万円以上910万円未満の世帯:年額237,600円(月額19,800円)
- 年収910万円以上の世帯:支給対象外
なお、これらの金額は2021年度時点のものであり、毎年度見直される可能性があります。
就学支援金を受給するためには、在学する高等学校等を通じて申請する必要があります。
申請の流れは以下の通りです。
- 学校から申請書類を受け取る
- 必要事項を記入し、必要書類(マイナンバーカードの写し等)を添付
- 学校に提出
- 学校が取りまとめて県に申請
- 県が審査・認定
- 支給決定
申請は原則として入学時に一度行えば、卒業まで有効です。ただし、世帯の所得が変わった場合などは、再度の申請が必要となる場合があります。
就学支援金の支給額を決定するために、保護者等の所得を確認する必要があります。この確認は、原則としてマイナンバー制度を利用して行われます。申請者は、マイナンバーカードの写しなどを提出することで、県が市町村から所得情報を取得し、判定を行います。
就学支援金は、生徒や保護者に直接支給されるのではなく、授業料と相殺する形で支給されます。つまり、学校が徴収する授業料から就学支援金額を差し引いた額を、生徒や保護者が支払うことになります。
常に改善や更新が行われているため、最新の情報については神奈川県の公式ウェブサイトや各学校での案内を確認することをお勧めします。
神奈川県の私立高校(インターナショナルスクール)
所在地 | 学校名 | ホームページ | 対象年齢 |
---|---|---|---|
横須賀市 衣笠栄町 | 三浦学苑高等学校 | https://miura.ed.jp/ | 高 |
横浜市 鶴見区 岸谷 | 法政大学国際高等学校 | https://kokusai-high.ws.hosei.ac.jp/ | 高 |
三浦学苑高等学校
三浦学苑高等学校の概要
【所在地】 | 横須賀市 衣笠栄町 |
【対象】 | 高 |
【時間】 | 9:00~17:00(事務窓口時間) |
【生徒数】 | 約860名 |
【教師:生徒比率】 | お問い合わせください |
【募集時期】 | こちらをご確認ください |
【料金】 | こちらをご確認ください(詳細につきましては、お問い合わせください。) |
【補足情報】 | |
【お問い合わせ・HP】 | 〒238-0031 神奈川県横須賀市衣笠栄町3-80 TEL:046-852-0284 ホームページ:https://miura.ed.jp/ お問い合わせ: |
三浦学苑高等学校は、横須賀市衣笠栄町に所在する高校(インターナショナルスクール)です。
普通科IBコースがあり、通常の授業に加え、海洋教育プログラム、国際交流プログラム、キャリア教育、ICT教育、地域連携プロジェクトなどの特色ある教育プログラムを実施しています。
生徒たちの多様な興味関心に応えるとともに、実践的な学びとなるでしょう。
進学実績では、九州大学、東京学芸大学、防衛大学校など多様な進学先があります。
三浦学苑高等学校をオススメするポイント!
三浦学苑高等学校をオススメするポイントとして、IB(国際バカロレア)DP(ディプロマプログラム)を実施している点です。2019年7月25日、「国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)」の認定校となりました。
国際バカロレアでは、国際標準以上の教育が受けられるだけでなく、国際的に認められた高校卒業資格が得られます。
IB(国際バカロレア)、DP(ディプロマプログラム)の詳細につきましては、こちらをご確認ください。
法政大学国際高等学校
法政大学国際高等学校の概要
【所在地】 | 横浜市 鶴見区 岸谷 1丁目13-1 |
【対象】 | 高 |
【時間】 | 8:55~16:30(1限~4限) |
【生徒数】 | 約950名 |
【教師:生徒比率】 | (教員数約40名) |
【募集時期】 | こちらをご確認ください |
【料金】 | こちらをご確認ください |
【補足情報】 | |
【お問い合わせ・HP】 | 〒230-0078 神奈川県横浜市鶴見区岸谷1丁目13-1 ホームページ:https://kokusai-high.ws.hosei.ac.jp/ お問い合わせ: |
法政大学国際高等学校は、横浜市鶴見区岸谷に所在する高校(インターナショナルスクール)です。
国際バカロレア(IB)コースとグローバル探求コースがあり、
国際バカロレア(IB)コースでは、IB(国際バカロレア)のカリキュラムを通した学びができ、国際社会に生きるうえでの基礎を総合的に学ぶことができます。
グローバル探求コースもあり、論理表現、ライティング、外国文化などから、問題に対する国際的なアプローチを学ぶことができます。
卒業後の進路実績では生徒の75%が法政大学に進学し、それ以外では北海道大学、東京工業大学、東京農工大学に進学するなど、多様な実績があります。
法政大学国際高等学校をオススメするポイント!
法政大学国際高等学校をオススメするポイントとして、こちらもIB(国際バカロレア)、DP(ディプロマプログラム)を実施している点です。
国際バカロレアでは、国際標準以上の教育が受けられるだけでなく、国際的に認められた高校卒業資格が得られます。
また、充実した進学実績があるので、将来を考えるうえで選択肢が広がるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は神奈川県のインターナショナルスクール(高校)無償化について紹介しました。皆様のスクール選びの参考になれば幸いです。
どの施設も魅力的で迷いますよね。 気になった施設は問い合わせてみてください。
子供たちの成長にとって大切な選択であるスクール選び。異文化の交流、多様性の理解、国際的な視野の拡充は、彼らの未来において貴重な経験となるでしょう。これからのスクールライフが、充実した学びと素晴らしい出会いに溢れ、子供たちの未来が輝くものとなることを心よりお祈りしています。
その他の詳細につきましては、こちらをご確認ください。