「書く練習は必要だと聞くけれど、どんなステップを踏めばいいのか全然わからない」「自分が英語に自信がないから、子どもの学習をサポートできるか不安」
幼児の英語学習で大きな壁になるのが、フォニックスを終えた後のステップです。音と文字の対応が理解できてきたら、次は「読む力」と「書く力」をどう育てるかがカギになります。
この記事では、フォニックスの先に待つ音読とライティングの学習を、家庭でどうサポートできるかをじっくり解説します。親御さんが英語に自信がなくても取り組める工夫を紹介するので、安心して最後まで読んでください。
フォニックスの先に待っている「読み書きの壁」

フォニックスを学ぶことで子どもは「文字を見て音を出す」「音を聞いて文字にする」力を得ます。しかしそれは、英語学習のスタートラインに立った段階に過ぎません。
次に直面するのが「単語を超えた理解」です。英語学習では単語だけでなく、文や会話の流れを理解しなければ意味がつながりません。そこで必要になるのが「音読」と「ライティング」です。
- 音読は「読む力」と「聞く力」の橋渡し。リズムやイントネーションに慣れると、自然な会話にもつながります。
- ライティングは「書く力」だけでなく「考える力」を育てます。自分の思いを言葉にする過程で、表現の幅が広がります。
この二つをおろそかにすると、フォニックスで得た基礎力が定着せずに抜け落ちてしまいます。逆に、幼児期から少しずつ取り組むと、小学校以降の伸びが大きく変わります。
音読が大切な理由
音読は単に「声に出して読む練習」ではありません。脳にとっては「音・文字・意味」を結びつける統合学習です。
- 読むスピードが上がり、文章全体の理解が深まる
- 発音や抑揚が自然に身につき、リスニング力も強化される
- リズム感を通じて英語特有の語順に慣れる
例えば I like apples.を読むとき、文字だけでなく「発音・意味・イントネーション」を同時に処理します。これを繰り返すことで「読む力」と「話す力」がつながっていくのです。
ライティングが大切な理由
ライティングは「手を動かす練習」ではなく、「思考を整理して表現するトレーニング」。幼児でも絵と文字を組み合わせることで「伝える」力が育ちます。
- 新しく覚えた単語を自分で使えるようになる
- 簡単な文法や表現が定着する
- 自分の考えを形にする習慣ができる
例えば「I like dogs.」と書くとき、子どもは「主語+動詞+目的語」の順序を意識せずに自然に学んでいきます。この積み重ねが作文力につながります。
幼児期におすすめの音読学習法

フォニックスを終えたばかりの幼児は、いきなり長文を読むのは難しいもの。だからこそ「楽しく声に出す」ことを最優先に考えます。
絵本の音読からスタート
絵本は幼児英語学習の最強ツール。短い文章と繰り返し表現が多い絵本なら、子どもはすぐに自分の口で読んでみたくなります。
- Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
- The Very Hungry Caterpillar
- Spot シリーズ
親が読んで聞かせ、そのあと子どもに同じフレーズを真似させると、自然に音と文字が定着します。絵本を選ぶときは「絵で意味が伝わるもの」「繰り返しが多いもの」を意識すると、子どもが自信を持ちやすいです。
フレーズ単位の繰り返し練習
いきなり文章全体を読むよりも、短いフレーズを切り出して繰り返す方が効果的です。
- “I see a cat.”
- “This is my book.”
- “I like pizza.”
冷蔵庫を開けながら「What is this?」「This is an apple.」と声を掛け合うのも立派な音読練習です。生活に密着させると、学んだ英語が「使える英語」に変わります。
歌やチャンツでリズムを覚える
子どもはリズムにのるのが得意です。英語の歌やチャンツを取り入れると、自然に正しいイントネーションやリズムが身につきます。
例えば、アルファベットソングを歌うだけでも「文字と音の一致」「リズム感」が養われます。毎日の遊びに取り入れると、子どもは「練習している感覚」なく学べます。
幼児期におすすめのライティング学習法

ライティングは一見ハードルが高そうですが、実は絵や遊びを通して自然に取り入れることができます。
アルファベット定着の工夫
最初は大文字と小文字をなぞる練習から。ワークブックやアプリを使って「形に慣れる」ことを目的にします。指で空中に文字を書く「エアライティング」や、砂やお米の上に文字を描く方法も効果的です。書く楽しさを味わうのが第一歩です。
単語から文への移行
単語が書けるようになったら、次は短い文。
- “dog” → “I like dogs.”
- “sun” → “This is the sun.”
子どもの興味あるものを題材にするのがコツ。「好きな動物」「好きな食べ物」など、本人の世界観に寄り添うとやる気が続きます。
絵日記ライティング
絵を描いた横に単語や文を書くスタイルは、幼児にとって取り組みやすい方法です。
- 太陽の絵 → “sun”
- 家族の絵 → “This is my family.”
「今日は何をした?」と質問しながら簡単な文を書かせることで、日常生活と英語が結びつきます。
親が家庭でできるサポート

英語が得意でなくても、親の関わり方次第で子どもの学習は大きく変わります。
一緒に読む・一緒に書く
子どもは親と一緒にやるだけで安心します。発音やスペルが間違っていても気にせず、一緒に読む・書く時間を楽しむことが大切です。「お母さんも挑戦してる」と感じると、子どもは自然にモチベーションを持ちます。
習慣化のコツ
学習は「短く・毎日」が基本。
- 音読は毎日5分
- ライティングは週に2〜3回
「寝る前に読む」「休日に絵日記を書く」といったルーティンを作ると、学習が自然な習慣になります。
具体的に褒める
「発音が良かった」「字がきれいに書けた」と具体的に褒めることで、子どもは達成感を感じやすくなります。抽象的に「すごいね」ではなく、できた部分を具体的に言葉にすると自信が育ちます。
まとめ

フォニックスを終えた幼児が次に進むべきは「音読」と「ライティング」。声に出して読むことで理解力が深まり、書くことで表現力が育ちます。
- 音読は絵本・フレーズ・歌で楽しく習慣化
- ライティングはアルファベットから絵日記へと段階的に
- 親は一緒に取り組み、習慣化と具体的な褒め言葉で支える
英語を「好き」でいられるように工夫することが何より大事です。幼児期だからこそ、遊び感覚で楽しく続けてみましょう。

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