「最近インターに通う子が増えてるって聞くけど、うちはどうしよう…?」
そんな風に感じている親御さん、ママさんも多いのではないでしょうか。幼児英語教育を意識し始めたときに、ちらっと頭をよぎる「インターナショナルスクール」という選択肢。でも、「本当に必要?」「うちには早いかも…」と感じる方もきっと少なくないと思います。
でも実は今、「インターを選ぶ家庭」が確実に増えています。ここでは、2025年に向けた教育トレンドを交えながら、その理由を7つに分けてお伝えします。
そもそもインターナショナルスクールとは??

インターナショナルスクールとは主に外国人や親の転勤などで日本に来たばかりの日本語を喋ることができない学生を対象にしている学校です。
国際的なカリキュラムや教育方針を採用し、国際的な環境で学ぶことができるため、近年では日本人だけど通わせたいと考える親も増えてきています。それに伴い外国籍の子どもだけでなく、日本人でも入学できる学校も増加しています。
インターナショナルスクールの特徴
インターナショナルスクールにはどのような特徴があるのでしょうか?
大きな特徴を3つ挙げます。
- 日常生活が英語
- さまざまな国籍の子どもたちがいる
- 高額な学費
インターナショナルスクールでは授業を含めた日常生活の全てが英語で話されます。
幼少期の頃から、「使える英語」に触れることで、英語力だけでなくコミュニケーション能力も養うことができます。
また、インターナショナルスクールには欧米諸国やアジア諸国、オーストラリアなどさまざまな国から子どもが集まります。
そのため、多様性の感性や国際感覚を身につけることができます。そのような感性を幼少期のうちから身につけることで、グローバルな人材として成長が期待できるでしょう。
学費が高額なのも、インターナショナルスクールの大きな特徴の一つです。
一般的に学費の相場は150万円〜300万円と言われています。
小学校・中学校・高校ともにインターナショナルスクールの学費が日本の公立校・私立校を上回っています。
そのため、インターナショナルスクールへの入学を検討する際は学費がいくらかかるのかも要チェックポイントです。
インターを選ぶ家庭が増えている理由

インターナショナルスクールを選ぶ家庭は近年増加傾向にあります。
そこでここではインターナショナルスクールを選ぶ家庭が増えている理由を解説します。
- 2025年の教育観が変わってきている
- 小学校入学前に“ことば”の土台を育てたい家庭が増えている
- 英語を“教わる”から“使う”へとニーズが変化
- 多様な価値観・文化を体験できる環境が求められている
- 働くママが「教育環境」を見直すタイミングが早まっている
- 幼児期こそ“自己肯定感”が育つ時期という認識が広まっている
- 「情報収集の早期化」がトレンドに
それぞれ解説します。
2025年の教育観が変わってきている
かつては「知識をどれだけ覚えたか」が重視されていましたが、今は「自分の頭で考える力」「表現する力」にフォーカスされる時代へと変化しています。
特に2020年の学習指導要領改訂を皮切りに、”アクティブラーニング”や”探究学習”など、体験重視の学びが浸透しつつあります。
こうした流れは、幼児教育にも影響を与えています。遊びの中に学びがある、対話を通じて考える、そんな教育スタイルを求める家庭が増えているのです。インターナショナルスクールは、まさにこの考え方と相性がよく、「子どもが主体的に学ぶ」場として注目されています。
小学校入学前に“ことば”の土台を育てたい家庭が増えている
英語教育が小学校から必修となり、さらに中学受験でも英語が導入され始める中で、”早めにことばの感覚を育てたい”と考える家庭が増えています。特に最近は「国語力=日本語」ではなく、「母語をベースにした言語感覚全体」を育てることが重視されています。
つまり、英語もただの“外国語”ではなく、「ことばの幅を広げる手段」としてとらえられるようになってきたのです。英語の音やリズムに幼児期からふれることで、後の学びがスムーズになる。そんな声も多く聞かれます。
英語を“教わる”から“使う”へとニーズが変化
英会話教室のように「英語を教わる」スタイルから、「英語で生活する」スタイルへ。これはまさに教育のトレンドのひとつです。
実際に、子どもが自然に英語を口にできるようになるには、日常の中に英語があることが非常に大きな要素になります。単語を覚えるだけでなく、先生や友達と“使ってみる”ことで初めて「通じた!」「楽しい!」という体験が生まれます。
インターナショナルスクールでは、英語が“授業”というより“空気”として存在していて、子どもが構えずにふれられる環境があるのも魅力のひとつです。
多様な価値観・文化を体験できる環境が求められている
2025年の教育キーワードのひとつが「多様性」。人種・国籍・言語・文化の違いを自然に受け入れられるかどうかは、これからの社会でとても大切な力になります。
インターナショナルスクールでは、先生や友達にさまざまなバックグラウンドを持つ人がいるのが当たり前です。その中で「違っていい」「自分のままでいい」という感覚が育まれやすくなります。
これは、非認知能力のひとつである“自己肯定感”や“共感力”の土台にもつながる、非常に大きな教育的価値です。
働くママが「教育環境」を見直すタイミングが早まっている
共働きが当たり前になった今、保育園や幼稚園の選択肢に加えて、「英語環境のある園」「教育的価値の高い場」を求める声が急増しています。
保育時間の長さだけでなく、“その時間にどんな価値があるか”を重視する家庭が増えており、その流れでインターナショナルスクールやプリスクールが検討されることも多くなってきました。
実際に、送迎やサポート体制を整えているスクールもあり、「働く家庭を支えながら、子どもにもよい経験を」そんな願いに応えてくれる場が求められているのです。
幼児期こそ“自己肯定感”が育つ時期という認識が広まっている
幼児期は、「できた!」「伝わった!」という経験を重ねることで、自己肯定感が育つといわれています。そしてこの時期の自己肯定感は、将来の学びの意欲や人間関係にも大きく影響するのです。
英語という未知のことばにふれ、それが通じたときの喜びや、褒められたときのうれしさは、子どもにとってとても貴重な成功体験。自然なかたちで“できた!”を増やしていける環境があると、その後の成長にも好循環をもたらします。
「情報収集の早期化」がトレンドに

今、園選びのスタートがどんどん早まっています。「年少からインターに入れたいから、年中の秋には見学スタート」といった動きは当たり前に。
その背景には、「説明会や体験会がすぐ満員になる」「少人数枠のため早めに動かないと間に合わない」といった現実的な理由もあります。
もちろん、焦る必要はありません。でも、「気になる」と思ったタイミングで、ちょっとずつ情報を集めておくことで、いざというときに選択肢の幅が広がります。
今、インターナショナルスクールを選ぶ家庭が増えている背景には、社会の変化・教育の変化・そして親の価値観の変化があります。
「子どもにとってどんな環境がベストなのか?」を考えることが、これからの教育ではいちばん大切な視点かもしれません。
英語が話せるようになることももちろん大事。だけど、それ以上に「伝わる喜び」「違いを楽しめる感性」「挑戦する心」が育つ場を、私たちは求めているのかもしれませんね。