インターナショナルスクールの学年と年齢早見表!

こんな人向けの記事です
  • 子どもの年齢だと、インターナショナルスクールでは何年生になるの?
  • GradeとYearは何が違う?数字が同じなら同じ学年なの?

「日本では小学1年生なのに、インターではYear 2やGrade 2になることがある?」「誕生日によって入学する学年が変わるって本当?」

インターナショナルスクールを調べ始めた保護者が、最初につまずきやすいのが「学年の数え方」です。

日本では「小学1年生」「中学2年生」のように表しますが、インターナショナルスクールでは、採用する教育制度によってGrade、Year、Kindergarten、Receptionなど、異なる名称が使われます。

さらに、日本の学校は4月に新年度が始まるのに対し、日本国内のインターナショナルスクールでは8月または9月に新年度を始める学校が多く、同じ年齢の子どもでも誕生日によって所属学年が変わることがあります。

この記事では、2026-2027年度を基準に、以下のポイントを分かりやすく解説します。

  • 日本・アメリカ式・イギリス式の学年対応
  • GradeとYearの違い
  • IBにおける年齢区分
  • 生年月日から学年を調べる方法
  • 学年を上げる・下げることはできるのか
  • 日本の学校から転校するときの注意点
  • 実際にインターへ通わせた保護者の声
  1. インターナショナルスクールの学年は3つの条件で決まる
    1. 1.採用している教育制度
    2. 2.年度の開始月とカットオフ日
    3. 3.学校独自の学年配置方針
  2. 【早見表】日本・アメリカ式・イギリス式・IBの学年と年齢
  3. GradeとYearは同じ数字でも学年が違う
  4. 2026-2027年度の生年月日から学年を調べる方法
    1. アメリカ式の目安
    2. イギリス式の目安
  5. 同じ子どもでも日本・アメリカ式・イギリス式で学年が変わる
    1. ケース1:2020年4月15日生まれ
    2. ケース2:2020年9月10日生まれ
    3. ケース3:2019年8月20日生まれ
  6. Kindergarten・Reception・K1・K2・K3の違い
  7. IB校の学年はPYP・MYP・DPだけでは判断できない
  8. 学年を1つ下げて入学する「ダウングレード」はできる?
    1. 年齢相当の学年にのみ配置する学校
    2. 例外的に個別判断する学校
    3. 入学後に配置を見直す学校
  9. 学年を下げることのメリットと注意点
    1. 考えられるメリット
    2. 確認すべき注意点
  10. 日本の学校からインターへ転校するときの注意点
  11. 4月から8月までの空白期間はどうする?
  12. 最新トピック:2026-2027年度は「学年表の確認」が出願準備の第一歩
    1. 比較の視点:同じ「9月始まり」でも柔軟性はまったく違う
  13. 口コミ・保護者の声から見える学年選びのリアル
    1. 「数字だけ見ると飛び級に感じる」という戸惑い
    2. 学年を下げることが英語への適応につながったという声
    3. 高学年ほどダウングレードが難しいという声
    4. 口コミを見るときの注意点
  14. 編集部の一言:見るべきは学年の数字ではなく「卒業までのルート」
  15. 学校へ確認するときの英語質問例
    1. 子どもの該当学年を確認する
    2. カットオフ日を確認する
    3. 日本の学校からの編入について確認する
    4. 学年を下げる選択肢を確認する
    5. 将来の転校を見据えて確認する
  16. よくある質問
    1. 日本の小学1年生はインターでは何年生ですか?
    2. Year 1は日本の小学1年生ですか?
    3. Grade 1とYear 1は同じですか?
    4. IB校なら学年は世界共通ですか?
    5. 英語力が低ければ1学年下げられますか?
    6. 4月生まれはインターで学年が上がりやすいですか?
  17. おわりに
    1. こちらの記事もおすすめ!

インターナショナルスクールの学年は3つの条件で決まる

インターナショナルスクールの学年を調べる際は、次の順番で確認すると混乱しにくくなります。

1.採用している教育制度

最初に確認するのは、学校がどの国や地域の教育制度を採用しているかです。

代表的な学年表記には、次のようなものがあります。

教育制度主な学年表記
アメリカ式Kindergarten、Grade 1〜12
イギリス式Nursery、Reception、Year 1〜13
日本式年少〜年長、小学1年〜高校3年
IBPYP、MYP、DP、CP
学校独自K1、K2、K3、Elementary、Secondaryなど

学校名に「インターナショナルスクール」と付いていても、すべての学校が同じ学年制度を採用しているわけではありません。

2.年度の開始月とカットオフ日

次に確認するのが、新年度の開始月と、学年を区切る基準日である「カットオフ日」です。

日本の学校では、4月2日から翌年4月1日までに生まれた子どもが同じ学年になります。文部科学省も、4月1日生まれの子どもは前の年度の学年に含まれると説明しています。

一方、日本国内のアメリカ式・イギリス式インターナショナルスクールでは、8月末または9月1日前後を基準に学年を分けるケースが多く見られます。

たとえば、横浜インターナショナルスクールでは、入学年度の9月1日時点の年齢を基本にGradeを決定しています。

つまり、同じ年に生まれた子どもでも、誕生日が4月なのか8月なのか10月なのかによって、日本の学校とインターナショナルスクールで学年の対応が変わります。

3.学校独自の学年配置方針

年齢だけで機械的に学年を決める学校もあれば、学習歴や発達状況を踏まえて個別に判断する学校もあります。

たとえば、The British School in Tokyo(BST)は、学年を年齢で決定し、原則として年齢相当以外の学年への配置は行わないと明記しています。

横浜インターナショナルスクール(YIS)は9月1日時点の年齢を基本としながらも、例外的な配置をケースごとに検討するとしています。

名古屋国際学園(NIS)も9月1日をカットオフ日としていますが、入学後の数週間で、学力・社会性・情緒面から配置が適切かを確認しています。

このように、同じ9月始まりの学校でも、実際の運用は異なります。

【早見表】日本・アメリカ式・イギリス式・IBの学年と年齢

以下は、一般的な年齢を基準とした対応表です。

日本の学年は4月時点、アメリカ式・イギリス式は8月末から9月初旬時点の年齢を基準にするため、誕生日によって実際の対応が前後します。

年齢の目安日本の学年目安アメリカ式イギリス式IBの年齢区分
2〜3歳年少前Nursery/Pre-KPre-Nursery学校によりPYP前段階
3〜4歳年少Preschool/Pre-KNurseryPYP対象年齢
4〜5歳年中Pre-KReceptionPYP
5〜6歳年長KindergartenYear 1PYP
6〜7歳小学1年生Grade 1Year 2PYP
7〜8歳小学2年生Grade 2Year 3PYP
8〜9歳小学3年生Grade 3Year 4PYP
9〜10歳小学4年生Grade 4Year 5PYP
10〜11歳小学5年生Grade 5Year 6PYP
11〜12歳小学6年生Grade 6Year 7PYPまたはMYP
12〜13歳中学1年生Grade 7Year 8MYP
13〜14歳中学2年生Grade 8Year 9MYP
14〜15歳中学3年生Grade 9Year 10MYP
15〜16歳高校1年生Grade 10Year 11MYP
16〜17歳高校2年生Grade 11Year 12DPまたはCP
17〜18歳高校3年生Grade 12Year 13DPまたはCP

イングランドの教育制度では、5〜6歳がYear 1、6〜7歳がYear 2、10〜11歳がYear 6、11〜12歳がYear 7に当たります。

IBはGradeやYearの代わりになる学年制度ではありません。IB公式では、PYPが3〜12歳、MYPが11〜16歳、DPとCPが16〜19歳を対象としており、年齢区分には一部重なりがあります。

そのため、同じIB校でも、学校によって「Grade 5のPYP」「Year 8のMYP」のように、学年表記とIBプログラム名を組み合わせて使用します。

GradeとYearは同じ数字でも学年が違う

特に注意したいのが、アメリカ式の「Grade」とイギリス式の「Year」の違いです。

基本的には、同じ年齢で比較すると、イギリス式のYearの数字がアメリカ式のGradeより1つ大きくなります。

年齢の目安アメリカ式イギリス式
5〜6歳KindergartenYear 1
6〜7歳Grade 1Year 2
10〜11歳Grade 5Year 6
11〜12歳Grade 6Year 7
14〜15歳Grade 9Year 10
17〜18歳Grade 12Year 13

たとえば「Year 6」と「Grade 6」は、名前が似ていますが同じ学年ではありません。

一般的には、以下のような対応です。

  • Grade 5とYear 6がほぼ同じ年齢
  • Grade 6とYear 7がほぼ同じ年齢
  • Grade 10とYear 11がほぼ同じ年齢
  • Grade 12とYear 13が最終学年

イギリス式の数字が大きいからといって、アメリカ式より1年先の内容を学んでいるとは限りません。単純に学年の数え始めが異なるためです。

2026-2027年度の生年月日から学年を調べる方法

ここからは、2026年8月または9月に始まる2026-2027年度を想定して、学年の調べ方を見ていきましょう。

アメリカ式の目安

以下は「2026年9月1日時点の年齢」で配置する学校を想定したモデルです。

学校によってカットオフ日が異なるため、正式な配置表ではなく目安としてご覧ください。

アメリカ式2026年9月1日時点の年齢生年月日の目安
Kindergarten5歳2020年9月2日〜2021年9月1日
Grade 16歳2019年9月2日〜2020年9月1日
Grade 27歳2018年9月2日〜2019年9月1日
Grade 38歳2017年9月2日〜2018年9月1日
Grade 49歳2016年9月2日〜2017年9月1日
Grade 510歳2015年9月2日〜2016年9月1日
Grade 611歳2014年9月2日〜2015年9月1日
Grade 712歳2013年9月2日〜2014年9月1日
Grade 813歳2012年9月2日〜2013年9月1日
Grade 914歳2011年9月2日〜2012年9月1日
Grade 1015歳2010年9月2日〜2011年9月1日
Grade 1116歳2009年9月2日〜2010年9月1日
Grade 1217歳2008年9月2日〜2009年9月1日

アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)では、Nurseryは入学年の9月1日より前に3歳、Kindergartenは9月1日より前に5歳になっていることを条件としています。

ただし、アメリカには全国で完全に統一されたカットオフ日があるわけではなく、日本国内のアメリカ式インターでも学校ごとに基準が異なります。

イギリス式の目安

イギリス式では、9月1日から翌年8月31日までに生まれた子どもを同じ学年とする形が一般的です。

2026-2027年度の目安は以下のとおりです。

イギリス式生年月日の目安
Nursery2022年9月1日〜2023年8月31日
Reception2021年9月1日〜2022年8月31日
Year 12020年9月1日〜2021年8月31日
Year 22019年9月1日〜2020年8月31日
Year 32018年9月1日〜2019年8月31日
Year 42017年9月1日〜2018年8月31日
Year 52016年9月1日〜2017年8月31日
Year 62015年9月1日〜2016年8月31日
Year 72014年9月1日〜2015年8月31日
Year 82013年9月1日〜2014年8月31日
Year 92012年9月1日〜2013年8月31日
Year 102011年9月1日〜2012年8月31日
Year 112010年9月1日〜2011年8月31日
Year 122009年9月1日〜2010年8月31日
Year 132008年9月1日〜2009年8月31日

The British School in Tokyoも、2026-2027年度用のUK Year Group Chartを公開し、年齢を基準に学年を案内しています。

同じ子どもでも日本・アメリカ式・イギリス式で学年が変わる

学年の違いは、具体的な生年月日で考えると分かりやすくなります。

ここでは、2026年9月からインターナショナルスクールへ入学するケースを想定します。

ケース1:2020年4月15日生まれ

制度2026年度の学年目安
日本年長
アメリカ式Grade 1
イギリス式Year 2

日本では2027年4月に小学1年生になりますが、9月1日を基準にするインターではすでに6歳になっているため、Grade 1またはYear 2に当たる可能性があります。

ケース2:2020年9月10日生まれ

制度2026年度の学年目安
日本年長
アメリカ式Kindergarten
イギリス式Year 1

同じ2020年生まれでも、9月1日の後に誕生日を迎えるため、アメリカ式ではKindergartenになる可能性があります。

ケース3:2019年8月20日生まれ

制度2026年度の学年目安
日本小学1年生
アメリカ式Grade 2
イギリス式Year 3

数字だけを見ると「2学年上」に見えますが、飛び級をしたわけではありません。各制度で学年の開始時期と数え方が異なるためです。

Kindergarten・Reception・K1・K2・K3の違い

幼児部は、小学部以上よりも呼び方が複雑です。

よく使われる表記には、以下があります。

  • Nursery
  • Preschool
  • Pre-Kindergarten
  • Kindergarten
  • Reception
  • K1
  • K2
  • K3
  • Early Years
  • Foundation Stage

ただし、これらの名称には完全に統一された使い方がありません。

たとえば、アメリカ式では5歳児の学年をKindergartenと呼ぶことが多い一方、日本国内のプリスクールでは、3歳児をK1、4歳児をK2、5歳児をK3と呼ぶケースもあります。

また、イギリス式では4〜5歳がReception、5〜6歳がYear 1です。イングランド政府の教育制度でも、4〜5歳をReception、5〜6歳をYear 1としています。

そのため、幼児部を検討するときは「K2という名前だから4歳児」と判断せず、次の3点を確認してください。

  1. 対象となる生年月日
  2. カットオフ日
  3. 次年度に進級する学年

IB校の学年はPYP・MYP・DPだけでは判断できない

IB校について調べていると、「うちの子はPYPの何年生?」という疑問を持つかもしれません。

しかし、PYP・MYP・DPは学年名ではなく、教育プログラムの名称です。

IB公式の対象年齢は以下のとおりです。

IBプログラム対象年齢
PYP(Primary Years Programme)3〜12歳
MYP(Middle Years Programme)11〜16歳
DP(Diploma Programme)16〜19歳
CP(Career-related Programme)16〜19歳

PYPとMYPは11〜12歳付近、MYPとDPは16歳付近で年齢が重なっています。

どのタイミングでPYPからMYPへ移るかは、学校の学年構成によって異なります。

たとえば、次のような表記があります。

  • Grade 5/PYP
  • Grade 6/MYP
  • Year 6/PYP
  • Year 7/MYP
  • Grade 10/MYP
  • Grade 11/DP1

「IBだから学年制度も世界共通」と考えるのではなく、IBプログラムと学校独自のGrade・Year表記を分けて確認しましょう。

学年を1つ下げて入学する「ダウングレード」はできる?

学校によっては、英語力やこれまでの学習経験を踏まえ、年齢相当より1つ下の学年を提案する場合があります。

一般に「ダウングレード」と呼ばれることがありますが、すべての学校で認められているわけではありません。

学校の対応は、大きく次の3タイプに分かれます。

年齢相当の学年にのみ配置する学校

年齢を最優先し、原則として学年を上げたり下げたりしない学校です。

BSTはこのタイプで、年齢相当以外の配置を認めない方針を明示しています。

このタイプの学校では、英語力が学年の基準に届かない場合、学年を下げるのではなく、入学自体が難しくなる可能性があります。

例外的に個別判断する学校

年齢相当を基本としながら、子どもの学習歴・発達・社会性などを踏まえて例外を検討するタイプです。

YISは、9月1日時点の年齢を基本とし、例外はまれであるもののケースごとに判断するとしています。

入学後に配置を見直す学校

最初は年齢相当の学年へ配置し、実際の学校生活を見たうえで適切かを確認するタイプです。

NISでは、入学後の数週間を経て、学力面だけでなく、社会性や情緒面からも配置を確認しています。

学年を下げることのメリットと注意点

学年を下げることは、単純に「勉強が遅れている」という意味ではありません。

英語で教科を学ぶ環境へ移る場合、英語の習得と教科学習を同時に進めなければならないため、余裕を持って適応する方法として提案されることがあります。

考えられるメリット

  • 英語環境へ無理なく適応しやすい
  • 授業内容を理解できず自信を失うリスクを抑えられる
  • 友達とのコミュニケーションに時間を使える
  • 読み書きやアカデミック英語の基礎を固められる

確認すべき注意点

  • 卒業時期が1年遅くなる可能性がある
  • 別のインターへ転校する際に同じ配置が認められるとは限らない
  • 日本の学校へ戻る際に学年の調整が必要になる場合がある
  • 高学年ではIGCSE・IB・APなどの履修開始時期に影響する
  • 年齢とクラスメートの年齢差が大きくなる可能性がある

幼児部で一度学年を上げても、小学部への進学時に年齢相当の学年へ戻され、同じ学年をもう一度経験したという保護者事例もあります。

そのため、幼児部だけでなく、小学部・中学部へ進級したときにどの学年へ移るのかまで確認することが重要です。

日本の学校からインターへ転校するときの注意点

日本の学校からインターナショナルスクールへ転校するときは、「今、日本で小学何年生か」だけを伝えるのでは不十分です。

学校へは、少なくとも次の情報を伝えましょう。

  • 生年月日
  • 現在の学年
  • 在籍校の年度開始月
  • これまでに修了した学期
  • 英語で教育を受けた年数
  • 成績表や在籍証明書
  • 希望する入学時期
  • 将来、日本の学校へ戻る予定があるか

文部科学省も、海外から日本の学校へ編入する場合、国ごとの学年制度の違いによって、母国の学年と日本での編入学年が一致しない場合があると案内しています。

反対に、日本からインターへ転校する場合も同じです。

学年名をそのまま置き換えるのではなく、年齢、在籍期間、学習内容をまとめて判断してもらいましょう。

4月から8月までの空白期間はどうする?

日本の学校は3月に年度が終わり、4月に新年度が始まります。

一方、8月または9月始まりのインターへ転校する場合、日本の学校を3月で退学すると、入学まで数か月の空白が生まれる可能性があります。

主な選択肢は以下のとおりです。

  • 7月または学期末まで日本の学校へ通う
  • インターのサマースクールへ参加する
  • 英語の読み書きや算数用語を家庭で準備する
  • 学校が認めている場合は年度途中から編入する
  • 現在の学校とインターの双方へ在籍日の調整を相談する

横浜インターナショナルスクールでは8月の年度初めに入学する場合、空き状況を踏まえて早めの出願を勧めており、国外からの出願者には3月上旬、高校志願者には2月上旬までの出願を推奨しています。1月入学の場合は、11月上旬までの出願が案内されています。

学年だけでなく、入学時期から逆算して準備しましょう。

最新トピック:2026-2027年度は「学年表の確認」が出願準備の第一歩

2026年時点では、国内の主要インターナショナルスクールが、入学前に年齢別の学年表や配置方針を明確に示すようになっています。

BSTは2026-2027年度版のUK Year Group Chartを公開し、年齢相当以外の配置を行わない方針を示しています。出願は例年11月中旬に始まり、審査は2月上旬から6月下旬にかけて進められます。

一方、YISは9月1日を基準としながら例外的な配置を個別に検討し、NISは入学後の様子も含めて適切な配置を確認しています。

比較の視点:同じ「9月始まり」でも柔軟性はまったく違う

学校基本となる基準年齢相当以外の配置
BST年齢・公式Year Group Chart原則認めない
YIS9月1日時点の年齢例外はまれだが個別検討
NIS9月1日時点の年齢入学後の様子を含めて確認
ASIJ9月1日前後の年齢条件学年・出願区分ごとに確認

学年表が同じように見えても、学校によって「年齢を絶対基準にするのか」「発達や学習歴を考慮するのか」が異なります。

特に、日本の学校から初めてインターへ移る子どもは、希望する学年へ入れるかだけでなく、入学後に英語サポートを受けながら年齢相当の授業についていけるかも確認する必要があります。

口コミ・保護者の声から見える学年選びのリアル

インターナショナルスクールへ実際に子どもを通わせた家庭の体験談を確認すると、学年に関して次のような傾向が見られます。

「数字だけ見ると飛び級に感じる」という戸惑い

イギリス式インターへ移った家庭からは、日本では小学5年生だった子どもがYear 7と案内され、「もう中学生なのか」と驚いたという体験談があります。

ただし、これは実際に2学年飛び級したのではなく、年度開始月とYearの数え方が日本と違うためです。

学年を下げることが英語への適応につながったという声

英語力が十分でない状態で入学し、学校の提案で一度学年を下げ、英語力が伸びてから年齢相当の学年を目指したという家庭もあります。

保護者の体験談では、子ども自身はクラス内の多少の年齢差をそれほど気にしなかった一方、使用する英語や学習内容を考えると、長期的には年齢相当の学年を目指す必要性を感じたとまとめられています。

高学年ほどダウングレードが難しいという声

別の保護者体験では、英語力が不足する場合に学年を下げて受け入れる学校がある一方、高学年になるほど入学基準が厳しくなり、学年を下げれば必ず入学できるわけではないとされています。

特にIGCSE、IB Diploma、APなどの準備が始まる学年では、途中からカリキュラムへ参加することが難しくなります。

口コミを見るときの注意点

学年配置に関する体験談は、学校・国・入学年度・子どもの英語力によって大きく異なります。

「この家庭が1学年下げられたから、同じ学校なら自分の子も下げられる」とは限りません。

口コミは学校の傾向を知る材料として活用し、正式な判断は必ずAdmissions Officeへ確認してください。

編集部の一言:見るべきは学年の数字ではなく「卒業までのルート」

インターナショナルスクールの学年を調べると、多くの保護者が「日本では小学1年生なのにYear 2で大丈夫?」「Gradeを1つ下げたら遅れになる?」と数字に不安を感じます。

しかし、編集部としては、GradeやYearの数字だけを日本の学年に置き換えることはおすすめしません。

本当に確認すべきなのは、次の3点です。

  1. その学年でどのような内容を学ぶのか
  2. 次の学校や大学へどの資格で進むのか
  3. 卒業まで何年間在籍することになるのか

特にイギリス式では、Year 10〜11でIGCSE、Year 12〜13でAレベルやIB Diplomaなどを履修する学校があります。

アメリカ式では、Grade 9〜12の成績が高校のTranscriptやGPAとして大学出願に関わります。

そのため、低学年では「現在のクラスに無理なく適応できるか」が重要ですが、高学年では「どの学年から卒業資格のための履修が始まるか」がより重要になります。

インターから日本の学校へ戻る可能性がある家庭は、さらに以下も確認しておきましょう。

  • 日本へ戻る予定時期
  • 日本の学校で何年生として受け入れられるか
  • 在籍証明書・成績証明書の発行方法
  • 高校・大学の出願資格
  • 卒業予定年月

学年の数字よりも、入学から卒業、その後の進学まで一本の線で考えることが、後悔しない学校選びにつながります。

学校へ確認するときの英語質問例

希望する学年が分からない場合は、生年月日と現在の在籍状況を伝えて確認しましょう。

子どもの該当学年を確認する

Which grade or year group would my child be eligible for in the 2026–2027 school year?

2026-2027年度では、子どもはどの学年の対象になりますか?

カットオフ日を確認する

What is the age cut-off date for grade placement?

学年を決める年齢のカットオフ日はいつですか?

日本の学校からの編入について確認する

My child is currently in Grade 3 at a Japanese elementary school. How will the grade placement be determined?

子どもは現在、日本の小学校3年生です。学年はどのように決定されますか?

学年を下げる選択肢を確認する

Does the school consider placement below the age-appropriate grade if a student needs additional English support?

追加の英語サポートが必要な場合、年齢相当より下の学年への配置を検討することはありますか?

将来の転校を見据えて確認する

If my child transfers to another school in the future, what documents will be provided to explain the grade placement?

将来ほかの学校へ転校する場合、学年配置を説明するためにどのような書類を発行してもらえますか?

よくある質問

日本の小学1年生はインターでは何年生ですか?

一般的にはアメリカ式のGrade 1、イギリス式のYear 2が近い年齢です。

ただし、日本は4月、インターは8月または9月に新年度を始めることが多いため、誕生日によってGrade 2やYear 3になる場合もあります。

Year 1は日本の小学1年生ですか?

必ずしも同じではありません。

イギリス式のYear 1は通常5〜6歳が対象で、日本の年長に近い年齢です。日本の小学1年生に近い年齢はYear 2です。

Grade 1とYear 1は同じですか?

同じではありません。

Grade 1は一般的に6〜7歳、Year 1は5〜6歳です。同じ年齢で比較すると、Yearの数字はGradeより1つ大きくなる傾向があります。

IB校なら学年は世界共通ですか?

いいえ。

IBはカリキュラムの枠組みであり、学年の名称ではありません。同じPYP認定校でも、Grade表記の学校とYear表記の学校があります。

英語力が低ければ1学年下げられますか?

学校によって異なります。

年齢相当以外の配置を認めない学校、例外的に検討する学校、入学後に配置を見直す学校があります。出願前に学校のAdmissions Officeへ確認してください。

4月生まれはインターで学年が上がりやすいですか?

日本の学年区分と9月前後を基準にするインターの区分を比較すると、4〜8月生まれの子どもは、インターでGradeやYearの数字が大きく見えることがあります。

ただし、飛び級ではなく、年度開始月と学年の数え方の違いです。

おわりに

インターナショナルスクールの学年は、日本の学校のように「現在の学年をそのまま置き換える」だけでは判断できません。

確認する順番は次のとおりです。

  1. アメリカ式・イギリス式などの教育制度
  2. 新年度が始まる月
  3. 学年のカットオフ日
  4. 生年月日
  5. 学校独自の配置方針
  6. 英語力やこれまでの学習歴
  7. 卒業後の進路

一般的には、アメリカ式のGrade 1とイギリス式のYear 2がほぼ同じ年齢です。

ただし、同じ9月始まりの学校でも、年齢相当以外の配置を認めるかどうかは大きく異なります。

早見表だけで判断せず、希望校には生年月日、現在の学年、入学希望時期を伝え、正式な学年を確認しましょう。

皆さんのスクール選びの参考になれば幸いです!