マリスト・ブラザーズ・インターナショナルスクール(神戸)を解説!

こんな人向けの記事です
  • 神戸のインターって有名どころがいくつかあるけど、マリストってカナディアンアカデミーと比べてどうなの?
  • MBISの学費って年間いくらかかるの?須磨区という立地は通いやすいのかな

「IB認定校って書いてあるけど、実際にPYP・MYP・DPの全部が揃ってるのかどうか知りたい」 「1951年創立って歴史は長いけど、最近の学校の様子は?新しい動きってあるの?」

こういう疑問を抱えて調べている方に向けて、今回はマリスト・ブラザーズ・インターナショナルスクール(通称MBIS・マリスト国際学校)をしっかり解説します。

MBISは1951年創立、神戸市須磨区に位置する70年以上の歴史を持つインターナショナルスクールです。神戸のインターといえばカナディアンアカデミー(六甲アイランド)が真っ先に挙がることが多いですが、実はMBISも「神戸の伝統系インター三校」の一角として長年地域の国際教育を支えてきた存在。しかも2025年7月にIBのPYP・MYP・DPの三認定が正式に揃うという節目を迎え、今まさに進化の転換点を迎えています。

この記事では、MBISの学費・カリキュラム・最新のIB三認定の意味・2024年の進学実績・保護者・卒業生の声・カナディアンアカデミーとの比較まで、スクール選びに必要な情報をまとめました。


マリスト・ブラザーズ・インターナショナルスクール(MBIS)ってどんな学校?

MBISを一言で表すとすれば「神戸の伝統インターが、2025年に完全IB一貫校へと進化した」という学校です。

1951年、中国・天津でカトリック系の教育を行っていたマリスト・ブラザーズの関係者が、政治的変化に伴い日本に移り、神戸で開校したのがMBISの始まりです。1972年にWASCの認定を取得、2017年にIBのDPが認定され、その後PYPとMYPの認定も順次進み、2025年7月についにIBコンティニュアム(PYP・MYP・DP三認定)が完成しました。この三認定の完成は、MBISが名実ともに「幼児期から高校卒業まで途切れなくIB教育を受けられる学校」になったことを意味します。

現在の在籍生徒数は約520名(2026年時点)、35カ国以上の国籍の生徒が学ぶ多国籍環境です。カトリック系の教育理念をルーツに持ちながら、現在は特定の宗教による運営管理は行われておらず、宗教・国籍・人種に関わらず入学可能な学校として運営されています。

基本情報まとめ

項目内容
正式名称Marist Brothers International School(マリスト国際学校)
所在地兵庫県神戸市須磨区関守町1-2-1
創立1951年
対象Early Years(3歳)〜Grade 12(18歳)
在籍生徒数約520名
在籍国籍35カ国以上
国際認定IB(PYP・MYP・DP)・WASC・JCIS・EARCOS
授業言語英語(日本語を年長〜12年生まで必修)
アクセスJR須磨駅・山陽電鉄須磨駅から徒歩約2分
スクールバスあり(芦屋方面・塩屋方面の2系統)
公式サイトhttps://marist.ac.jp

学費はいくら?神戸の伝統インターとしての価格帯

MBISの学費は、神戸のインターの中では「カナディアンアカデミー(260万円以上)よりリーズナブル、マリストが2番手」という位置づけです。入学時には登録料として約63万円が必要で、年間授業料は学年によって異なり、低学年で約200万円から始まります。

学費に加えて設備維持費10万円・IT設備費4万円・イヤーブック代5,000円が別途かかります。授業料は一括払いのほか月払いプランも選択可能で、経済的支援を必要とする家庭向けには奨学金と授業料補助プログラムも用意されています。

須磨区という立地が持つコスパの意味

MBISは須磨駅から徒歩約2分というアクセスの良さが特徴です。六甲アイランドという島内に位置するカナディアンアカデミーや、六甲アイランド線のマリンパーク駅から徒歩5分という構造と比べると、MBISはJRと山陽電鉄の2路線が使えるという利便性があります。大阪・京都方面、明石・姫路方面の両方から通学できる関西広域からのアクセスが可能で、これはMBIS自身も「関西圏全体から通学できる」という点をアピールしています。スクールバスも芦屋行き・塩屋行きの2系統が有料で運行されています。


カリキュラムの特徴──2025年に完成したIBコンティニュアムの全体像

MBISのカリキュラムを語るうえで、2025年7月に達成されたIBコンティニュアム(三認定)の完成は外せません。各学部の具体的な内容と特徴を順に見ていきます。

MBISはカリフォルニア州基準(Common Core State Standards)とIBプログラムを組み合わせた構成を採用しています。つまり「米国式教育の質保証」と「IB国際教育の探究型学習」が一つの学校で融合しているという設計です。

幼児部(Early Years):モンテッソーリ教育から始まる探究

Early Years(3〜5歳)は、MBISの出発点がモンテッソーリ教育であることが大きな特徴です。混合年齢クラスの中で子どもたちが自分のペースで学ぶモンテッソーリの哲学は、後のIB PYPへの移行をスムーズにする橋渡しの役割を果たしています。実践的な生活スキル・感覚教育・数学の素地づくりが英語で展開され、フォニックスや読み聞かせを通じた英語力の基礎が育まれます。

初等部(PYP・Early Years〜Grade 5):探究型の小学校教育

2025年7月にIB PYPの正式認定を受けた初等部は、アート・音楽・日本語・図書館・健康・体育・世界宗教といった専任教師が担当する幅広い科目と、IBの6つの探究テーマを組み合わせた統合学習が展開されています。日本語は年長クラスから必修として位置づけられており、初心者からネイティブレベルまで対応するプログラムが用意されています。

中等部(MYP・Grade 6〜10):批判的思考力を鍛える5年間

2025年7月にIB MYPの正式認定が完成した中等部は、プレゼンテーション・リサーチ・探究を重視した評価方法が特徴的です。試験一辺倒ではなく、自分で問いを立てて答えを導き出すプロセスを繰り返すMYPの学習スタイルが、Grade 11・12のIBDP移行を強固にサポートします。科目は英語・数学・理科・社会・日本語・体育・芸術など多岐にわたり、各科目でCommon Core State Standardsの学力保証とIBの探究的アプローチが組み合わされています。

高等部(DP・Grade 11〜12):2024年IB合格率96%の実力

高等部ではIBディプロマプログラム(DP)を履修します。2024年のIB合格率は96%。卒業生の大学進学率は98%という数字がMBIS自身によって公表されています。DPの中核要素であるExtended Essay(4,000語の独立研究論文)・Theory of Knowledge・CAS(創造・活動・奉仕)を通じて、学問的・人格的な成長が促されます。


最新トピック:2025年IB三認定完成とこれからのMBIS

最重要:2025年7月にIBコンティニュアムが完成

MBISにとって2025年最大のニュースは、7月にIBのPYP・MYP・DPの三認定が正式にそろったことです。これ以前のMBISはIBのDPのみ認定を受けており、PYPとMYPはIBの枠組みに沿いながらも正式認定前の状態でした。この三認定の完成により、MBISは神戸市内でカナディアンアカデミーと並ぶ「IB一貫校」として明確に位置づけられました。IB機構の公式情報でもMBISが完全なIBワールドスクールとして登録されており、海外大学への出願時の信頼性がさらに高まっています。

2028年に向けた施設拡張計画

現在約520名在籍のMBISは、2028年に向けて最大512名収容という施設拡張計画を持っているという情報があります。入学希望者の増加と三認定完成後の注目度上昇を踏まえ、学校環境の拡充が進む段階にあるといえます。

日本最長続きの模擬国連カンファレンス(1986年〜)

MBISが長年誇るユニークな資産のひとつが、1986年から続く模擬国連(MUN)カンファレンスです。これは日本のインターナショナルスクールの中で最も長く継続しているMUNカンファレンスとされており、生徒会・ナショナル・オナー・ソサエティ(NHS)などのリーダーシップ組織とともに、MBISの課外活動の中核をなしています。ロボティクス・マリストバンド・日本文化クラブといった多様なクラブが現在も活発に活動しています。


進学実績──どんな大学に進んでいるのか

MBISの卒業生進学先はグローバルに幅広く分布しています。国内外に整理すると以下のような顔ぶれです。

北米: コーネル大学、ボストン大学、NYU、ミシガン大学、UCバークレー・UCLA、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学など

英国: サセックス大学、キングズ・カレッジ・ロンドンなど

日本: 神戸大学、慶應義塾大学、早稲田大学、関西学院大学、上智大学、ICU、同志社大学など

大学進学率98%という数字はMBIS自身が公表しているもので、IBDPのスコアを活用した海外大学への出願と、日本国内の難関大学への進学が両軸で実現できているのが特徴です。


口コミ・評判──在校生・卒業生・保護者の声から見えるMBISのリアル

様々なメディアや卒業生ブログ・保護者コミュニティから聞こえる声を整理すると、MBISへの評価にはいくつかの一貫したパターンがあります。

繰り返し出るポジティブな声

「家族のようなコミュニティ」という表現は、MBIS経験者から最も多く出てくる言葉のひとつです。在籍520名という六甲アイランドのカナディアンアカデミー(675名)より小規模な環境が、先生と生徒・生徒同士の距離感を縮め「入学した瞬間から受け入れてもらえた」という安心感を生んでいます。

卒業生ブログから見えるのは「20年以上勤め続ける先生の存在」という声です。インターナショナルスクールでは教師の入れ替わりが激しい傾向がありますが、長年MBISに在籍し続ける教師がいることが、学校の安定した教育品質を支えているという評価があります。

部活動・スポーツへの満足度も高く、チーム名「ブルドッグス」として参加するサッカー・バスケ・バレー・野球・ソフトボールの試合、WJAAの国際大会への参加が生徒のモチベーションと一体感を高めています。

慎重に見る声も存在する

「学年によっては定員に達しておりウェイティングリストが発生する」という点は複数の情報源で確認されており、入学を希望する場合は早めの動き出しが必要です。特に Early Years と上位学年では空き待ちが発生しやすいとされています。

「須磨区という立地は、神戸中心部や大阪方面から通うにはやや不便に感じる場合がある」という声もあります。JRと山陽電鉄の2路線が使える強みはある一方、大阪市内から通学する場合はそれなりの時間がかかります。スクールバス(有料)の活用が現実的な選択肢ですが、バスのルートが自宅エリアと合うかは事前確認が必要です。


編集部の一言:「神戸三大伝統インター」の一角が完全IB校に進化した今こそ注目

神戸のインター選びをする家庭が必ず比較するのは、カナディアンアカデミー(260万円超・北米大特化・IB一貫)とMBIS(200万円〜・IB三認定完成・モンテッソーリ発の探究教育)の2校です。

この2校の最大の違いを編集部なりに整理するとこうなります。カナディアンアカデミーは「北米大学への圧倒的な進学実績と110年の歴史」が最大の強みで、学費は神戸最高額。対してMBISは「2025年7月についにIB三認定が完成した」という新しい強みに加え、「須磨駅2分というアクセス」「1986年から続く日本最長のMUN」「モンテッソーリから始まる幼児教育」という独自路線を持ちます。

三認定完成以前のMBISは「DPだけIB、あとはカリフォルニア式」という印象を持たれることがありましたが、2025年7月以降はその認識が一変します。PYP・MYP・DPがすべて正式に揃った今、MBISはカナディアンアカデミーと同じ土俵でIB一貫教育を比較できる学校になりました。

「学費を神戸最高額のCAより抑えたい」「三宮・大阪方向へのアクセスを重視したい」「モンテッソーリから始まる探究教育が魅力的」「IBで進学実績を積んだ学校に通わせたい」というニーズが重なる家庭にとって、MBISは2025年以降の最も注目すべき選択肢のひとつです。


おわりに

今回はマリスト・ブラザーズ・インターナショナルスクール(MBIS)について、学費・カリキュラム・2025年のIB三認定完成という最新の動き・進学実績・保護者・卒業生の声・カナディアンアカデミーとの比較まで一気にまとめました。

1951年から70年以上、神戸の国際教育を支え続けてきたMBISが、2025年7月という節目に「完全IB一貫校」として生まれ変わった今がまさに注目のタイミングです。まずは公式サイトのキャンパスツアー申し込みや、学校説明会への参加で実際の雰囲気を確かめてみてください。

皆さんのスクール選びの参考になれば嬉しいです!