横浜インターナショナルスクール(YIS)を解説!進学先分布まで徹底まとめ!

こんな人向けの記事です
  • YISって1924年創立って聞いたけど、そんなに古い学校が今でも一線で戦えてるの?
  • IB平均点が37って本当?世界平均と比べてどのくらいすごいの?

「新校舎に移転したって聞いたけど、どんな施設になったの?室内プールまであるの?」 「日本人でも入れるの?保護者の英語力が必要って言われたけど、実際どこまで求められる?」

こういった疑問を持っていた方へ、今回は横浜インターナショナルスクール(Yokohama International School・通称YIS)を徹底解説します。

YISは1924年10月27日、関東大震災直後の横浜でわずか6名の生徒からスタートした、日本最古のインターナショナルスクールのひとつです。学校名に「インターナショナル」という言葉を使った学校としては世界で2番目とされており、その歴史は文字通り100年を超えています。在籍808名・50カ国の生徒・教職員は26カ国という本物の多国籍環境を持ち、2022年に移転した新校舎は世界的建築家・隈研吾設計事務所が手がけた横浜の新たなランドマークです。

この記事では、YISの学費・カリキュラムの全体設計・IB実績の具体的な数値・隈研吾設計の新キャンパスの魅力・YIS独自の卒業資格「Global Citizen Diploma」・最新の進学先分布・保護者の声・他のIB校との比較まで、一気にまとめました。

横浜インターナショナルスクール(YIS)ってどんな学校?

YISを他のインターと決定的に分けるのは「100年以上の歴史が積み上げた信頼と実績」と「2022年に完成した最先端キャンパス」の2つが共存しているという事実です。どちらか一方だけなら他にも類似校はありますが、両方を持つ学校は関東エリアを見渡しても非常に稀です。

在籍808名のうち50カ国以上の国籍が混在し、教職員自身も26カ国出身という真のグローバル環境が日常です。元町・中華街駅から徒歩5分という横浜の国際的な立地も相まって、「学校の外に出ても国際的な空気の中にいる」という体験が特別なものになっています。

基本情報まとめ

項目内容
正式名称Yokohama International School(横浜インターナショナルスクール)
所在地神奈川県横浜市中区小港町2-100-1
創立1924年10月27日
対象ELC(3歳)〜Grade 12(18歳)
在籍生徒数808名
在籍国籍50カ国以上
教職員国籍26カ国
国際認定IB(PYP・MYP・DP)・NEASC・CIS
授業言語英語(日本語・仏語・西語・韓国語・独語の習得機会あり)
施設25m室内温水プール・人工芝グラウンド・レコーディングスタジオ・和室・6つのアートスタジオ・6つの理科研究室・収容600人の講堂
アクセス横浜高速鉄道みなとみらい線「元町・中華街」駅より徒歩約5分
公式サイトhttps://yis.ac.jp

学費はいくら?2025〜26年度の目安と費用の構造

YISの2025〜26年度の学費は公式サイトで開示されています。学年が上がるにつれて授業料は段階的に上昇し、ELC(3歳〜)から始まり、高等部(Grade 11〜12)では年間授業料が最も高くなります。参考として年間授業料の目安は200万円を超える水準で、入学時にはアプリケーション費・登録費・キャンパス開発費が別途かかります。

最新の正確な学費は年度によって変わるため、必ずyis.ac.jpの公式学費ページで確認してください。

費用に含まれないもの

スクールバス代・制服費・カフェテリア代・一部の課外活動費は授業料に含まれていません。また企業からの授業料負担制度(Corporate Contribution Program)もあり、駐在員家庭の場合は勤務先の補助が使えるケースも少なくありません。学費のほかに必要なコストの全体像は入学説明会か公式ページで確認するのが確実です。

学費を重視したい場合の視点

YISの学費水準は東京の主要インター(ASIJやISCJ)と同等かそれ以上で、「横浜のプレミアムインター」というポジションです。関東エリアの全IB認定インターとして、東京都内の2校(計3校)のうちの1校という希少なポジションに立っています。ただし、IB平均点37という実績(世界平均30点台前半比較)を踏まえると、コストに見合う教育水準を提供していると評価する保護者が多いのも事実です。


カリキュラムの特徴──「世界で最も完成度が高いIB一貫教育」への設計

YISのカリキュラムの核はIBのPYP・MYP・DPという三認定ですが、それだけでは説明しきれない独自の要素があります。ELC(幼児部)ではPYPにレッジョ・エミリア・アプローチを組み合わせ、中高ではIBの枠を超えた複数の卒業資格を選択できる柔軟な仕組みが整っています。

YISのカリキュラムを語るうえでまず知っておきたいのが、各学部の年齢・学年の対応と、どの段階でどのIBプログラムが展開されるかという全体像です。

ELC(3〜5歳):レッジョ・エミリア×PYPの希少な組み合わせ

ELC(アーリーラーニングセンター)の教育は「遊びを通じた学習」を核に、IBのPYPとレッジョ・エミリア・アプローチを組み合わせた設計が取られています。レッジョ・エミリアとはイタリア発祥の幼児教育哲学で、子どもを「有能な学習者」として捉え、プロジェクト型学習・アート表現・環境との対話を重視します。IBのPYPとレッジョ・エミリアの両方を組み合わせて実施しているインターは日本国内でも非常に少なく、この時点からYISのカリキュラムの厚みが際立っています。

小学部〜中学部(PYP・MYP):探究から発信へ

小学部(Grade K〜5)ではPYP(初等教育プログラム)が展開され、探究型学習・自己主導・コミュニティへの関与という要素が日常の授業に組み込まれます。高学年(Grade 5)では個人のExpibition(探究発表)という集大成が課されます。

中学部(Grade 6〜10)ではMYP(中等教育プログラム)へ移行。各教科の縦断的な学びに加え、Expeditions(遠征型フィールドワーク)が正規カリキュラムに組み込まれており、教室の外で世界を学ぶ機会が豊富に設けられています。第二外国語の選択肢は日本語・フランス語・スペイン語・韓国語・ドイツ語と幅広く、語学教育の充実度も特筆すべき点です。

高等部(DP):IB Diploma以外の卒業資格という独自設計

高等部(Grade 11〜12)ではIBのDPが展開されますが、YISが他校と一線を画すのが「複数の卒業資格パス」を用意していることです。

IBディプロマ(IB Diploma)が基本ですが、YISはそれに加えてYIS Diploma・**Global Citizen Diploma(グローバル市民ディプロマ)**という独自の卒業資格も設けています。IBのフルDiploma取得が難しい生徒でも、IBの科目を一部履修しながらYIS独自の基準を満たす形で卒業資格を得ることができる設計です。これは「IBが取れなければ終わり」ではなく、「それぞれの生徒の強みに合った卒業パスを選ぶ」という柔軟さを持つ学校です。


最新トピック:隈研吾設計の新キャンパス・IB実績・進学先データ

2022年移転:隈研吾設計事務所が手がけた新キャンパスの全容

YISの最大のニュースのひとつが、2022年1月に移転した現在のキャンパスです。基本設計を担当したのは、国立競技場(2020年東京オリンピック会場)で世界的に知られる建築家・隈研吾の事務所(隈研吾建築都市設計事務所)。「自然素材と光」を重視する隈研吾らしい設計思想が随所に反映されており、ただの学校建築ではなく横浜の新たな文化的空間として機能しています。

施設の充実度は関東トップクラスです。室内25m温水プール・人工芝グラウンド・ダブルジム・収容600人の講堂・レコーディングスタジオ・音楽室・和室・6つのアートスタジオ・6つの理科研究室・日本庭園・コミュニティハブスペースが一つのキャンパス内に揃っています。スタジアム相当の屋外スポーツ施設と室内プールを同時に持つ学校は、関東のインターの中でもYISが際立っています。

IB実績(2020〜2024年):合格率97〜100%・平均点34〜37

YISが公式学校プロフィールで公表しているIBDP実績は、数字を見るだけで学校の教育水準を実感できます。2020〜2024年の5年間で、IB合格率は97〜100%を維持。平均スコアは34〜37点(年によって変動)で、最高スコアは42〜45点を記録した卒業生がいます。世界平均が30点台前半であることを踏まえると、YISの生徒は毎年世界上位のスコアゾーンで実績を出し続けていることになります。

2021〜2024年の進学先分布:米国36%・カナダ18%・欧州18%・英国12%・アジア14%

YISが学校プロフィールに公開している進学先分布は、「どの国の大学に何%の卒業生が進学しているか」がはっきり見える貴重なデータです。米国36%・カナダ18%・欧州(英国除く)18%・英国12%・アジア14%という内訳は、「北米偏重でも英国偏重でもない、本当の意味でグローバルな進学分布」を示しています。「どこの国の大学に行くか」ではなく「自分の目標に最も合う大学はどこか」という観点で進路を選ぶYISの教育哲学が、この分布に表れています。


入学条件──日本人家庭が知っておくべきリアルな話

YISの入学において、日本人家庭が特に押さえておくべき点が2つあります。

1つ目は「日本人の子どもへの入学条件」です。両親ともに日本人の場合、原則として「外国のインターナショナルスクールまたは英語が第一言語の学校で主に教育を受けていた生徒」に入学資格があります。帰国子女や、すでに英語環境で学んできた子どもが対象で、英語経験のない日本人家庭が幼稚園年長(Grade 5相当)以上に中途入学するのは難しいとされています。

2つ目は「保護者の英語力」です。YISでは保護者が学校スタッフとスムーズな英語コミュニケーションをとれることが重視されています。学校からのすべての連絡・保護者会・面談が英語で行われるため、保護者が英語対応できることは現実的な前提です。この点はYIS特有というより多くの本格インターに共通した話ですが、YISは特に「保護者も学校コミュニティの一員」という文化が強い学校です。


口コミ・評判──在校生・卒業生・保護者から聞こえる声

様々なメディアや保護者コミュニティ・インターエデュの掲示板から聞こえてくる声を整理します。

繰り返し出てくる評価の高い点

「50カ国という多様性の豊かさが他校と段違い」という声は長年続いています。在籍808名が50カ国から来ているということは、単純計算でクラスに10カ国以上の生徒がいる日常が当たり前ということです。「国籍・宗教・バックグラウンドが異なる友人と毎日一緒に学んでいると、頭の中の世界観が変わる」という卒業生の感想は複数確認できます。

新キャンパスの評価も非常に高く「施設が別格」という声が保護者から多く出ています。室内プールで水泳の授業が受けられること、レコーディングスタジオで本格的な音楽制作ができること、6つのアートスタジオで専門的な美術教育が受けられることは、他の関東インターでは代替できない体験です。

IBの実績に関しては「やはり数字が出ている学校は安心感が違う」という保護者の声も。合格率97〜100%・平均点34〜37という実績が公式プロフィールで開示されており、「数字で確認できる」点が信頼感につながっています。

慎重に見る声も存在する

インターエデュのような保護者掲示板では、「学費の値上がりペースが速い」「校長の交代後に変化を感じた」というネガティブな声も一部見られます。こうした声は学校の現状を正確に反映しているかどうかを判断しにくい部分もありますが、入学を検討する際には「3年以上在籍している保護者に実情を聞く」ことをおすすめします。

保護者英語力のハードルについても「日常生活もすべて英語なので、最初の数年は保護者も大変だった」という声が出ています。英語に慣れていない保護者は入学前から英語力の準備を始めることをおすすめします。


編集部の一言:YISは「100年の歴史と隈研吾新校舎と世界IB上位の実績が揃った、関東IB校の最高峰」

率直に言います。関東エリアでIBの一貫教育(PYP・MYP・DP)を受けられる学校を探すと、選択肢は東京都内の2校とYISの計3校に絞られます。その中でYISが際立つのは次の3点です。

1点目が「100年を超える歴史と信頼」。1924年創立という事実は、教育スタイルや方針が長年をかけて洗練されてきたことを意味します。設立当初から外国人駐在員コミュニティの教育ニーズを担ってきた学校が持つ「本物の国際教育DNA」は、新設校には短期間で追いつけません。

2点目が「隈研吾設計の新キャンパスと圧倒的な施設」。室内25m温水プール・6つのアートスタジオ・レコーディングスタジオ・日本庭園という設備のラインナップは、他の関東インターとの決定的な差です。

3点目が「公開されたIB実績の数字の重み」。IB平均点34〜37・合格率97〜100%を5年連続で達成しているデータは、「いい学校だと思う」ではなく「数字で証明できる学校」としての信頼性を与えています。

ただし入学ハードルは高め。日本人家庭は帰国子女または英語教育経験のある子どもが前提で、保護者の英語力も必要。学費は年間200万円超という水準。「すべての家庭に向く学校」ではなく「本物の国際教育環境を求める家庭にとって、関東で最も総合力の高いIB校」というのが編集部の結論です。


おわりに

今回は横浜インターナショナルスクール(YIS)について、100年超の歴史・隈研吾設計の新キャンパス・IB5年連続の合格率97〜100%・進学先の国別分布・複数の卒業資格パス・保護者の声・他校との比較まで一気にまとめました。

元町・中華街という横浜の国際的な空気の中に立つYISは、「インターに通わせる」という経験そのものを特別なものにしてくれる学校です。まずは公式サイトのVisit YISページからキャンパスツアーを申し込み、実際の雰囲気を肌で感じてみてください。

皆さんのスクール選びの参考になれば幸いです!