名古屋国際学園(NIS)を解説!中部唯一のIB三認定インターの学費と評判まとめ

こんな人向けの記事です
  • 名古屋にインターナショナルスクールってあるの?どのくらいのレベルなんだろう
  • 名古屋国際学園(NIS)の学費って実際どのくらいかかるの?やっぱり高い?

「IBが取れるって聞いたけど、PYP・MYP・DPって全部揃ってるの?9年生からのIB準備って何?」 「入学に英語力が必要って聞いたけど、実際どのくらい求められるの?保護者は英語できないとダメ?」

こういった疑問を持って調べている方へ。今回は名古屋国際学園(Nagoya International School、通称NIS)を徹底解説します。

NISは1964年、名古屋在住の外国人駐在員たちが「子どもの教育の場を」と奔走して設立した、中部地方最古のインターナショナルスクールです。現在は在籍472名・37カ国という多国籍環境を持ち、IB(国際バカロレア)のPYP・MYP・DPの三認定に加えてWASC・CISという国際的な認定を受けた、中部唯一の本格IB一貫校です。

この記事では、NISの正確な学費データ・レッジョ・エミリアとIBを組み合わせた独自カリキュラム・9年生から始まるIB準備コースの意味・大学進学実績・保護者の声・愛知県内の他インターとの比較まで、スクール選びに必要な情報を一気にまとめました。


名古屋国際学園(NIS)ってどんな学校?

NISを一言で表すと「中部地方に60年以上根を張り続けた、愛知唯一の本格IB一貫校」です。

1964年の創立から半世紀を超え、現在の在籍472名は当初の「小さな学校」から何倍にも成長した姿です。「プリスクールから高等部まで」「IB三認定」「WASC・CIS認定」という3つの国際的なお墨付きを同時に持つインターは、東海・中部エリアを見渡しても現時点でNIS以外には存在しません。

東京・大阪・神戸でIB校の選択肢が複数あるのと異なり、「名古屋でIBを一貫して学びたい」という場合、NISはほぼ唯一の選択肢です。この「地域唯一」という立場はNISを選ばざるを得ない面もありますが、60年以上の蓄積が作り出した教育の深みは新設校には出せないものです。

基本情報まとめ

項目内容
正式名称名古屋国際学園(Nagoya International School)
所在地愛知県名古屋市守山区中志段味南原2686
創立1964年
対象ELC(3歳)〜Grade 12(18歳)
在籍生徒数472名
在籍国籍37カ国
教師数78名
国際認定IB(PYP・MYP・DP)・WASC・CIS
授業言語英語(日本語クラスあり・3段階)
奨学金あり(年4回申請受付)
サマープログラムあり(8歳〜14歳対象)
アクセス名古屋市営バス・スクールバス利用
公式サイトhttps://www.nis.ac.jp

NISは学校全体で英語のみという「English Only Zone」を基本とし、授業はすべて英語で展開されます。日本語については独立した3段階のクラスが設けられており、ネイティブクラス・中級クラス・初級クラスから各生徒のレベルに応じて参加できます。「英語だけになってしまう」という不安を持つ日本人家庭にとって、日本語クラスが学年ごとに整備されていることは安心材料です。


学費はいくら?学年別の費用と奨学金制度

NISの学費を学年別に整理します。

学年別年間授業料の目安

学部年間授業料の目安
ELC(プリスクール・3〜5歳)約196万円
小学部(Grade 1〜5)約244万5,000円
中等部(Grade 6〜10)約284万円
高等部(Grade 11〜12)約291万円

入学金は85万円(入学申込金・入学金合計)。これに施設開発費・課外学習費が加わり、入学初年度の総負担はさらに大きくなります。授業料以外にスクールバス代・カフェテリアの食費(ビュッフェ形式・プリペイド方式)も別途かかります。

愛知・名古屋のインターの中では「学費200万円以上で本格的な国際資格を持つ学校」という水準で、東京の主要インター(200〜400万円台)と比べるとリーズナブルな部類に入ります。

奨学金制度:年4回の申請機会がある

NISには経済的な支援を必要とする家庭向けの奨学金制度があります。奨学金の額は教育費とその家庭の支払い能力の差額を基に経済的必要に応じて算定され、在籍するお子さまの人数・バス料金・特別な家計の支出なども考慮されます。申請はオンラインのみで受け付けており、年間4回の申請期間が設けられています。「学費が心配だが、NISに通わせたい」という家庭は、まず奨学金の申請可能性を学校に確認することをおすすめします。


カリキュラムの特徴──「レッジョ・エミリア×IB」の独自設計

NISのカリキュラムで最も際立つのが「レッジョ・エミリアとIB PYPの組み合わせ」です。レッジョ・エミリアはイタリア発祥の幼児教育哲学で、「世界で最も優れた10の学校」に選ばれた学校の教育法として知られています。子どもの主体的な探究を軸に、教師が「指導者」ではなく「共同探究者」として子どもと一緒に答えを探す姿勢を重視します。

NISではこのレッジョ・エミリアをIB PYP(初等教育プログラム)に組み合わせて実施しています。「熱いお茶と冷たいお茶があるのはなぜ?」という素朴な疑問から始まり、子どもが自分で考え、話し合い、答えを探す過程を大切にする授業は、「答えを覚える」教育とは根本的に異なります。

各学部のカリキュラムの具体的な内容を次のセクションで解説します。

ELC・プリスクール(3〜5歳):英語環境への自然な導入

ELC(アーリー・ラーニング・センター)では、レッジョ・エミリアの理念に基づき、子どもたちの疑問や興味から学びが始まります。「どうして雨が降るの?」という問いに科学的な答えを与えるのではなく、子どもが自分で考え、仲間と話し合い、探索するプロセスを積み重ねます。初めてELCに入った3歳の子どもが最初は英語の環境に戸惑っても、それ自体が「異なる言語の中で生きる」という貴重な体験の入口です。フィールドトリップや季節のイベントで保護者も参加しながら、コミュニティとしての学校文化が育まれていきます。

小学部(Grade 1〜5):IB PYPと探究型学習の本格始動

小学部ではIBのPYP(初等教育プログラム)が本格的に展開されます。教室内の学習にとどまらず、本で調べる・専門家の話を聞く・見学する・実験する・プレゼンするという多様な学習スタイルが日常的に組み込まれています。社会の仕組み・自然の摂理・地球環境にまで広がる探究のテーマは、単一教科の枠を超えた統合的な知識の形成を促します。クラス内の国籍バランスにも配慮しており、特定の言語母語話者が極端に多くならないよう調整されています。

中等部(Grade 6〜10):IB MYPとIB準備の段階的な設計

中等部(Grade 6〜10)ではIBのMYP(中等教育プログラム)に移行します。NISのユニークな点は9年生(Grade 9〜10)から「IB準備コース」を設けている点です。多くのインターナショナルスクールではDPが始まる11年生から本格的なIB対策が始まりますが、NISでは2年早く準備を始める設計になっています。論理的思考力・分析力・表現力を徹底的に鍛えるこの2年間が、11年生からのDPへの移行をスムーズにする基盤になっています。

高等部(Grade 11〜12):IBディプロマとWASC卒業資格のダブル出口

高等部(Grade 11〜12)ではIBのDPプログラムを履修します。2年間の最終試験を経てIBディプロマを取得すれば、アメリカ・イギリス・カナダ・ヨーロッパを含む世界の難関大学への出願資格が得られます。さらにNISはWASC認定校でもあるため、卒業時にはアメリカのハイスクール卒業と同等の資格も得られます。IBディプロマとWASC卒業資格というダブルの出口があることで、進路選択の幅が広がります。

日本の大学への進学も可能ですが、NISは「英語圏の大学への進学を目的とするプログラム」であることを公式に明記しており、日本の大学受験に向けた特別な指導や進路指導は提供していません。「将来は日本の大学に進学させたい」という家庭は、この点を事前に把握しておく必要があります。


最新トピック:NISの今と動向

2025年度試験結果を公表・大学進学カウンセリング体制も整備

NISは2025年度の試験結果を公式サイトで公表しており、大学進学カウンセリング(College Guidance)というページで最新の進学データを確認できます。毎年の更新が確認されており、「現在どんな大学に行けているか」を公式情報として開示している姿勢は評価できます。

進学先の傾向として確認されているのは、アメリカ・イギリス・カナダの英語圏大学が中心という点。国内では名古屋大学・早稲田大学・上智大学など、英語プログラムを持つ大学への進学実績が近年増えており、「日本の大学も視野に入れたい」という家庭にとっての選択肢が広がっています。法政大学・立命館大学・上智大学・早稲田大学への進学実績が複数確認されています。

No bordersとのパートナーシップ:地域英会話スクールとの連携

NISは名古屋に3教室・愛知全域に6教室を持つ英会話スクール「No borders」とパートナーシップを締結しており、NISのカリキュラムに国際認定の要素が取り込まれています。「NISに入学する前に英語力の地盤を固めたい」という家庭が事前に活用できる窓口として機能しており、入学前の準備段階から学校とつながりを持てる仕組みです。

サマープログラム:8〜14歳対象の体験入学機会

NISでは8歳〜14歳の生徒を対象としたサマープログラムを毎年実施しています。在校生以外も参加可能で、「NISの雰囲気を体験してから入学を決めたい」という家庭にとっての重要な入口です。入学前に「英語環境での学習がどんな感じか」を実体験できる機会は、子ども本人の決断材料としても有効です。


口コミ・評判──保護者・卒業生の声から見えるNISのリアル

様々なメディアや保護者コミュニティからの声を整理します。

繰り返し出てくるポジティブな声

「英語力が確実につく」という声は安定して多く出てきます。特に帰国子女や外国籍の家庭だけでなく、「英語力ゼロに近い状態で入学した生徒が英語で普通に生活できるようになった」という変化を親が実感するケースが報告されています。グローバルクラスでは国籍の異なる同級生が多く、休憩時間も自然に英語で会話しているという環境は、「英語が生活言語になる」という体験を積み重ねます。

「施設が充実している」という声も複数確認できます。グラウンド・体育館・全面マットの体育館・理科室など「まるで海外のようだ」という印象を持つ保護者が多く、学習環境の質感として高い評価を受けています。

「カフェテリアが楽しい」という卒業生・在校生の声もNIS独特のポジティブな評価のひとつです。ビュッフェ形式の昼食が毎日提供され、学校生活の質を高める要素として日常的に語られています。

慎重に見る声もある

「自主性を重んじる分、サポートを必要とする生徒への対応に差がある」という声は複数見られます。「自分でプランニングを立てて勉強を進められる子には向いているが、そうでない子は置いていかれる感がある」という率直な評価は、NISの教育スタイルの特性を正直に示しています。IBという高度なプログラムへの対応を各自が求められる環境は、学習の自律心が高い生徒には最高の環境ですが、手厚い個別サポートを期待する家庭には合わない場合もあります。

「日本の大学受験に向けた指導は行わない」という公式スタンスも、「将来は日本の大学に」という家庭にはネックになります。この点はNIS自身が明確に「日本の教育システムに則した学校をおすすめする」と発信しており、正直なスタンスとして評価できますが、入学前に確認が必要な重要な点です。


編集部の一言:NISは「名古屋で本物の国際教育を選ぶなら、事実上唯一の選択肢」

愛知・名古屋エリアのインターを探すと、プリスクールから高等部まで一貫してIB認定を持つ本格的な学校はNISに絞られます。「地域唯一」という立場は「仕方なく選ぶ」という面もありますが、60年の歴史・37カ国472名・IB+WASC+CISの三重認定・レッジョ・エミリアとIBの組み合わせという独自性は「たまたまそこにある」のではなく、長年の蓄積から生まれた本物の強みです。

他の地方インターとの比較でいうと、福岡のFIS(九州唯一のIB三認定)・東北のTIS(東北唯一のIB認定)と同様、NISは「中部唯一のIB一貫校」として地域の国際教育を一手に担っています。東京・関西のインターのように「選択肢が豊富」な環境ではありませんが、その分だけNISが中部の国際教育コミュニティの中心として機能しています。

「英語圏の大学に進学させたい」「本物の多国籍環境で子どもを育てたい」「レッジョ・エミリアのような探究型教育を受けさせたい」というすべての条件が重なる家庭にとって、NISは名古屋でベストの選択肢です。奨学金制度・No bordersパートナーシップ・サマープログラムという入口が複数用意されているのも、「まず体験してから決めたい」という家庭を支援する仕組みとして機能しています。


おわりに

今回は名古屋国際学園(NIS)について、1964年創立の歴史・学費・レッジョ・エミリア×IB PYPカリキュラム・9年生からのIB準備コース・最新の進学動向・保護者の声・愛知での唯一無二のポジションまで一気にまとめました。

中部地方でIBを学べる本格インターとして、NISは見学会や公開授業を随時実施しています。まずは公式サイトから問い合わせ・見学申し込みをして、実際のキャンパスの雰囲気を体感してみてください。

皆さんのスクール選びの参考になれば幸いです!