【国別】海外留学にかかる学費はいくら?

インターナショナルスクール
こんな人向けの記事です
  • 海外留学へ行きたいけど国によってどのくらいお金がかかるのかな?
  • 国別の留学費用を知りたいな??

英語を喋れるようになりたい!!」「グローバルな環境に身を置いてみたい!」など考えて、海外留学を検討する方は近年増加傾向にあります。そこで今回は、国別学費がいくらかかるのかを中心に解説してきます。

学費の内訳

海外留学は、行く人にとって素晴らしい経験と成長のチャンスを与えますが、費用面での心配が大きな課題となります。留学する国やプログラム、滞在期間によって費用はさまざまですが、学費だけでなく、生活費やその他の関連する費用も含めて考える必要があります。

最初に海外旅行にかかる費用の内訳について説明します。

  • 授業料
  • 生活費
  • 渡航費・保険料
  • 教材費
  • 滞在費
  • その他手続き費用

それぞれ解説します。

授業料

海外留学における学費は、大学や語学学校、専門学校によって異なります。一般的に、大学での学位取得プログラムは高額になりがちです。たとえば、アメリカやイギリスの大学は、特に学費が高く設定されていることが多いです。アメリカでは年間の学費が1,500,000円〜4,000,000円程度になることもあります。イギリスも同様で、年間2,000,000円以上の学費が必要となるケースが多いです。

語学学校の場合は、学費が比較的安いことが多く、1か月あたりの学費が100,000円〜200,000円程度になりますが、期間によってはトータルの費用がかなり高くなることもあります。また、短期留学と長期留学での学費の差も大きいため、事前にどのくらいの期間留学するのかを明確にしておくことが重要です。

生活費

学費以外に大きな負担となるのが生活費です。留学中は学費だけでなく、生活費(家賃、食費、交通費など)がかかります。都市部での生活は特に費用がかさむ傾向があり、例えばロンドンやニューヨークなどの大都市では、家賃だけで月に200,000円以上かかることも珍しくありません。地方都市に留学する場合は、これよりも安く済むことがありますが、都市のインフラやアクセスの良さを考慮する必要があります。

さらに、食費や日用品、交通費、娯楽費用なども考慮する必要があります。これらは個人の生活スタイルによって異なりますが、一般的に生活費として月に100,000円〜200,000円程度を見積もっておくことが安心です。

渡航費・保険料

渡航費も留学費用の一部として計算する必要があります。航空券の価格はシーズンや目的地によって異なりますが、往復で100,000円〜200,000円程度が一般的です。また、留学期間が長期になる場合、現地に一時帰国するための航空券代も予算に含める必要があります。

さらに、海外留学には保険が不可欠です。海外では医療費が非常に高額になることがあるため、留学保険に加入することが一般的です。保険料は期間や保障内容によって異なりますが、年間で100,000円〜200,000円程度の保険料がかかることが多いです。特に、医療保険の補償額が充実しているプランを選ぶことがおすすめです。

教材費

留学中には、教科書や学習用具の購入が必要となるため、これも学費の一部として計上する必要があります。特に、海外の大学では教科書が非常に高額であることが多く、学期ごとに数万円から数十万円の出費が発生することがあります。

例えば、アメリカの大学では、1冊の教科書が数百ドルすることがあり、1学期で複数の教科書を購入する必要があるため、教材費は非常に高額になります。また、理系のプログラムでは、実験器具やソフトウェアの購入も必要になることがあり、これも追加の出費として考慮する必要があります。

滞在費

滞在費は、家賃以外にもホームステイや学生寮、アパートの選択肢によって異なります。ホームステイの場合、食事が含まれていることが多く、生活費を抑えることができる一方で、アパートやシェアハウスの場合、自炊が必要となり、食費や光熱費が別途発生します。

例えば、オーストラリアでホームステイを利用する場合、1か月の費用は1,000ドル前後(約13万円)で、食事付きのプランが多いです。一方で、自炊が必要なアパートに住む場合、食材費や光熱費などを含めて月に1,500ドル以上かかることもあります。滞在先の選択は、生活の質や予算に大きく影響するため、自分に合った選択肢を選ぶことが大切です。

その他手続き費用

留学にはビザの取得が必要です。ビザ申請には申請費用がかかり、これも国やビザの種類によって異なります。例えば、アメリカの学生ビザ(F1ビザ)は申請料が約36,000円かかります。イギリスやオーストラリアでも、同様にビザ申請には費用が発生し、さらにビザの取得にあたっては書類の準備や手続きのために時間もかかるため、事前にしっかりと調べておくことが重要です。

また、ビザ以外にも、留学先の大学や学校に支払う入学手続き料や保証金、場合によっては授業料以外の教材費や施設利用料がかかることがあります。これらも事前に調べ、予算に含める必要があります。

学費国別比較

次に国別で学費がいくら変わるのかについて解説します。

  • アメリカ
  • イギリス
  • オーストラリア
  • カナダ
  • ニュージーランド
  • スウェーデン
  • フィリピン

それぞれ解説します。

アメリカ

アメリカは留学先として非常に人気が高い一方で、授業料が非常に高額であることが特徴です。特に私立大学の授業料は非常に高く、年間の学費が約30,000ドルから50,000ドル(約400万〜600万円)にもなります。公立大学でも、州外の学生に対しては年間約15,000ドルから35,000ドル(約200万〜450万円)程度の費用がかかることが一般的です。

ただ、アメリカの大学では、留学生に対しても多くの奨学金制度が整備されているため、これを活用することで費用を一部カバーすることが可能です。例えば、ニューヨーク大学では、多様な奨学金が用意されており、成績優秀者や特定のプログラムに所属する学生は、学費の一部を減免されることがあります。しかし、それでもアメリカでの留学はかなりの経済的負担を伴うため、留学前の計画が重要です。

イギリス

イギリスもまた学費が高い国の一つです。大学の授業料は、年間約10,000ポンドから30,000ポンド(約150万〜450万円)と高額であり、特にロンドンのような都市部にある大学では生活費も加わるため、総費用は非常に高額になります。

イギリスの特徴としては、アメリカや他国に比べて学士課程が3年で修了することが多いため、長期的な学費の負担を軽減できる点が挙げられます。例えば、ロンドン大学に通う学生は、学費と生活費を合わせて年間約400万円ほどかかりますが、学士課程が3年間で終了するため、アメリカの4年制大学と比較すると総額がやや抑えられます。

さらに、イギリスでは授業料に加えて、生活費も高額です。特にロンドンなどの大都市では、家賃が高騰しており、1か月の滞在費が約1,500ポンド(約22万円)から3,000ポンド(約45万円)になることも珍しくありません。このため、生活費も含めた総費用の管理が必要です。

オーストラリア

オーストラリアは、アメリカやイギリスに比べると授業料がやや安く、年間約20,000オーストラリアドルから40,000オーストラリアドル(約160万〜320万円)程度となっています。特に、州立大学であれば比較的手頃な授業料で質の高い教育を受けることができ、生活費も比較的安定しています。

例えば、シドニー大学では、年間の授業料が約35,000オーストラリアドル(約280万円)であり、アメリカやイギリスの大学に比べると多少抑えられています。また、オーストラリアの都市部での生活費は、月に約1,000オーストラリアドル(約8万円)から1,500オーストラリアドル(約12万円)で済むことが多いため、学費と生活費を合わせた総費用も比較的予測しやすいです。

オーストラリアは、特に自然環境やリラックスしたライフスタイルが魅力であり、留学生にとっても生活がしやすい国として知られています。さらに、オーストラリアでは留学生が働くことが許可されているため、アルバイトを通じて生活費を補うことが可能です。

カナダ

カナダは、留学先として人気が高まりつつある国で、学費が比較的手頃であることが特徴です。大学の授業料は、年間約15,000カナダドルから30,000カナダドル(約130万〜260万円)で、アメリカやイギリスに比べると低めの水準にあります。

例えば、トロント大学では、年間の学費が約20,000カナダドル(約170万円)であり、生活費も月に約1,000カナダドル(約8万円)程度で安定しています。カナダの生活水準は非常に高く、教育の質も高い一方で、学費や生活費は比較的抑えられているため、コストパフォーマンスが良い留学先として注目されています。

カナダは多文化社会であり、留学生が馴染みやすい環境が整っていることも大きなメリットです。また、自然豊かな環境でリフレッシュする機会が多く、学業とリラックスを両立させやすい点も魅力の一つです。

ニュージーランド

ニュージーランドは、オーストラリアに比べると授業料がやや安く、年間約20,000ニュージーランドドルから35,000ニュージーランドドル(約150万〜260万円)程度です。ニュージーランドの教育は質が高く、特に自然科学や環境学分野での留学先として注目されています。

例えば、オークランド大学では、年間の授業料が約30,000ニュージーランドドル(約220万円)であり、生活費は月に約1,000ニュージーランドドル(約8万円)から1,500ニュージーランドドル(約12万円)ほどです。ニュージーランドは自然豊かな環境が特徴で、学生はリラックスした環境の中で学業に集中できることが魅力です。また、ニュージーランドでは留学生も働くことが許可されているため、アルバイトを通じて生活費を補うことができます。

スウェーデン

スウェーデンは、北欧の中でも留学生に人気がある国の一つで、特に高品質な教育と手頃な生活費が魅力です。スウェーデンの公立大学では、EU外の留学生に対して授業料が課されており、年間約10,000ユーロ(約150万円)から30,000ユーロ(約450万円)程度です。ただし、EU圏内の学生は授業料が無料です。

例えば、ストックホルム大学では、年間の授業料が約12,000ユーロ(約180万円)で、生活費は月に約800ユーロ(約12万円)から1,200ユーロ(約18万円)程度です。スウェーデンは教育水準が非常に高く、特にイノベーションやサステナビリティ分野での研究が盛んです。生活費が他の北欧諸国に比べてやや低いことも、留学生にとって魅力的な点です。

フィリピン

フィリピンは、英語を学ぶ留学先として人気が高まっています。特に、学費と生活費が非常に安く抑えられる点が大きな魅力です。フィリピンの多くの大学や語学学校では、年間の学費が約2,000ドルから6,000ドル(約25万〜75万円)程度と、他国と比較して非常に安価です。

例えば、セブ島にある語学学校では、1か月の授業料が約500ドル(約7万円)程度で、生活費も含めると月に約1,000ドル(約13万円)ほどで留学生活を送ることが可能です。フィリピンは、英語を公用語として使用しているため、質の高い英語教育が手頃な価格で受けられる点が人気の理由です。また、マンツーマン授業が多く提供されているため、短期間での英語力向上を目指す学生にとって最適な環境が整っています。

私立と公立の違い

海外留学を計画する際、私立校と公立校の選択は、費用に大きく影響を与える重要な要素です。私立校と公立校では、授業料の差が大きく、生活費や奨学金の可能性も異なります。ここでは、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・フィリピンを例を挙げながら、私立校と公立校の学費の違いについて詳しく解説します。

アメリカ

アメリカでは、私立校と公立校の学費に大きな差があります。特に、私立大学は高額な授業料で知られており、年間30,000ドルから50,000ドル(約400万〜600万円)が一般的です。一方、公立大学は州内の学生に対して比較的低い授業料を設定していますが、州外の学生や留学生に対しては、私立校と同程度、もしくはそれ以上の授業料がかかることがあります。

例えば、ニューヨークにある私立のコロンビア大学は、年間の授業料が約60,000ドル(約720万円)にも達します。一方、カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)の公立大学では、州内の学生の授業料は年間約14,000ドル(約200万円)ですが、州外や留学生には年間約43,000ドル(約500万円)が課されます。私立校と公立校の差は、州内の学生にとっては大きいものの、州外や留学生にとっては比較的少ないことがわかります。

イギリス

イギリスでは、ほとんどの大学が公立校であり、授業料は国際学生にも統一されています。ただし、一部の私立校や専門学校は高額な授業料を設定していることが特徴です。公立校の学費は年間約10,000ポンドから30,000ポンド(約150万〜450万円)が一般的であり、医療やビジネスなどの専門的なコースではさらに高くなることがあります。

例えば、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)は公立大学ですが、ビジネスや経済学のコースでは年間30,000ポンド(約450万円)以上の授業料が必要です。一方、オックスフォードやケンブリッジなどのエリート校も公立でありながら、学費は非常に高額です。私立校の一部では、特定の専門教育やプログラムに特化しており、授業料は年間30,000ポンド(約450万円)を超えることがあります。

カナダ

カナダもまた、公立大学が多く、私立校との学費の違いが明確です。公立大学の学費は年間約15,000カナダドルから30,000カナダドル(約130万〜260万円)と手頃であり、質の高い教育が提供されています。一方、私立校では年間50,000カナダドル(約400万円)以上の学費が課されることもあります。

例えば、トロント大学は公立の名門大学で、年間の学費が約22,000カナダドル(約180万円)ですが、私立のビジネススクールや専門学校では、年間の学費が50,000カナダドルを超えることがあります。カナダでは公立校が留学生にとって人気の選択肢であり、費用対効果が高いとされています。

オーストラリア

オーストラリアでも、私立校と公立校の学費には大きな違いがあります。公立大学の学費は年間約20,000オーストラリアドルから40,000オーストラリアドル(約160万〜320万円)が一般的ですが、私立大学では年間約50,000オーストラリアドル(約400万円)以上になることもあります。オーストラリアの公立大学は政府の補助を受けており、質の高い教育が比較的安価で提供されているのが特徴です。

例えば、シドニー大学やメルボルン大学といった公立大学では、年間の授業料は約35,000オーストラリアドル(約280万円)ですが、私立のボンド大学では年間の授業料が約55,000オーストラリアドル(約440万円)に達します。公立大学の方がコストパフォーマンスが良いことが多く、留学生にとっては魅力的な選択肢となります。

フィリピン

フィリピンでは、公立校と私立校の学費に大きな差があります。公立大学では授業料が非常に低額で、年間約20,000ペソから50,000ペソ(約5万〜10万円)であるのに対し、私立校では年間約100,000ペソから300,000ペソ(約20万〜60万円)程度かかることが一般的です。フィリピンの私立校は主に語学学校や特定の専門学校に多く、教育の質は高いですが、学費は公立校に比べて高額です。

例えば、フィリピン大学(UP)は公立大学で、年間の授業料が非常に安価ですが、マニラにあるアテネオ・デ・マニラ大学などの私立校では、年間の学費が約200,000ペソ(約40万円)に達します。フィリピンでは、英語教育の質が高いため、私立校でも十分な学びが得られますが、費用面では公立校の方が圧倒的に安価です。

インターナショナルスクールという選択肢も

上記のように海外留学の学費は非常に高額です。他にも文化適応が難しかったりなど困難なことがさまざまです。そうしたデメリットを補いながら、語学力を向上させたい!グローバルな視野を身に付けたい!と考える方はインターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。

インターナショナルスクールとはもともと、日本に住んでいる外国籍の子どものために作られたスクールです。

ですが最近では、国際的なカリキュラムや教育方針を採用し、多角的な環境で学ぶことができるため、日本人だけど通わせたいと考える方も増えてきています。

それに伴い外国籍の子どもだけでなく、日本人でも入学できる学校も増加しています。

インターナショナルスクールでは授業を含む日常生活はすべて英語で話されます。「使える英語」に触れることで、スピーキング能力やリスニング能力を養い、英語力を大幅に向上させることができるでしょう。

また、インターナショナルスクールにはアジア諸国、欧米諸国、オーストラリアなどさまざまな国から子どもたちがやってきます。

幼少期の頃から、さまざまな国の子どもと関わることができるため、多様性の感性や多角的な視点、国際感覚などを身につけることができます。

語学力や多様性を身に付けたいと考えて海外留学へ行こうとしているけど、学費が高いことや文化に適応できないんじゃないかとお悩みの方はぜひ一度インターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました