静岡県のインターナショナルスクール完全ガイド!浜松・静岡市・沼津の選択肢を全紹介

こんな人向けの記事です
  • 静岡にインターナショナルスクールってそもそもあるの?
  • 浜松は外国人も多いけど、子どもを通わせられるインターが見つからない…

「沼津にIBが学べる学校があるって聞いたけど、詳しい情報がない」「2028年に新しいインターができるって聞いたけど、それまでどうしたらいいの?」

…こういう疑問を抱えているご家庭、静岡県ではかなり多いはずです。東京や大阪と違って、静岡は情報が少なく、「どこを調べれば正確な情報にたどり着けるかもわからない」という状況が続いています。

この記事では、静岡県内で現在通えるインターナショナルスクール・IB認定校から、2027〜2028年に開校予定の新校の最新情報まで、エリアごとに整理して紹介します。学校数が限られている分、一校ずつの情報の質にこだわってまとめました。静岡で子どもの国際教育を考えているすべての保護者にとって、判断の起点になる記事を目指しています。


静岡県のインター事情——まず「ないに等しい」という現実から話そう

静岡県は人口360万人超の大県でありながら、インターナショナルスクールの数は全国的に見ても少ない県のひとつです。プリスクール(幼児期限定の英語保育施設)は県内に15校前後存在しますが、小学部以上に通い続けられるフルタイムのインターナショナルスクールはほぼ存在しないというのが実態です。

この状況に危機感を持った静岡市と浜松市が、2024〜2025年にかけて相次いでインターナショナルスクールの誘致方針を打ち出しました。現在は開校に向けた準備が進んでおり、2027〜2028年にかけて静岡県のインター事情は大きく変わる可能性があります。

ただ「今すぐ子どもを通わせたい」という保護者にとっては、今の選択肢を把握することが先決です。この記事ではまず「現時点で通える学校」を紹介し、その後で「近未来の新校情報」をまとめます。

静岡は外国人比率が高いのにインターが少ない

静岡県は自動車・輸送機器産業の集積地として、ブラジル・フィリピン・ベトナムなどからの外国人労働者とその家族が多く居住しています。特に浜松市は外国人比率が政令市の中でもトップクラスで、2024年時点で市内人口の約4.5%が外国籍とされています。それだけの需要が見込めるはずなのに、インターが「ほぼない」という状況が続いてきたのは、関係者が長年課題として認識してきた問題でもあります。


現在通える選択肢①:加藤学園暁秀中学校・高等学校(沼津市)|静岡唯一のIB一条校

静岡県内でインターナショナルスクールを探すとき、真っ先に名前が出てくるのが加藤学園暁秀中学校・高等学校(沼津市)です。厳密にはインターナショナルスクールではなく日本の学校教育法に基づく「一条校」ですが、国際バカロレア(IB)のMYPとDPという2つのプログラムを認定取得しており、IBを本格的に学べる静岡県内唯一の学校として存在感を発揮しています。

特筆すべきはその歴史の長さです。IBのMYPは2000年に日本で初めて認定を受け、DPは2002年に一条校として日本初の認定を受けた学校です。つまり加藤学園は、日本のIB教育の先駆けとして20年以上の実績を積んできた学校なのです。この実績は、同じく「静岡にIBスクールを作りたい」と動いている静岡市・浜松市の行政関係者も一目置く存在感です。

加藤学園のバイリンガルコースの中身

IBを学ぶのは「バイリンガルコース」と呼ばれるコースで、英語で授業を受けながらIBプログラムに基づいたカリキュラムを実施する英語イマージョン教育が特徴です。中学では授業の45〜50%程度が英語、高校では約75%が英語で行われます。高校2〜3年次がDP課程となり、IBディプロマの取得が可能です。

IBのDP課程では「CAS(創造性・活動・奉仕)」というプログラムもあり、地域の小学生への英語指導ボランティア、海外の病院での実習、学校行事の実行委員長といった多様な課外活動が積み上げられています。こういった「教室の外の学び」を重視する姿勢はIBらしい特徴で、単なる英語力強化とは一線を画しています。

卒業後の進路は海外大学・国内難関大学への実績が積み重なっており、東京大学への合格者を11年連続で輩出しているというデータも公開されています。

所在地:静岡県沼津市

編集部の視点

加藤学園は静岡のインター事情を語るうえで外せない存在ですが、「インターナショナルスクール」ではなく「日本の私立中高」にIBが導入されている学校という点は押さえておく必要があります。全科目英語ではなく、日本語の授業も多く残っています。また沼津市という立地は、静岡市や浜松市から通う場合には距離的な負担があります。「静岡でIBを学ばせたい」という目的なら現状最有力の選択肢ですが、「完全英語環境のインター」を求める家庭とは少しニーズが異なります。


現在通える選択肢②:浜松市の帰国子女向け補習校(WTIJ)

浜松市内でインターナショナルスクールに近い機能を持つ施設として知られているのが**WTIJ(浜松インターナショナルスクール)**です。自ら「浜松初の本物のインターナショナルスクール」と名乗っており、帰国子女の英語力維持・補強を主な目的とした学校です。

授業はすべて英語で行われ、通常の学校と同様の全科目授業が英語で実施される「インターナショナルサタデースクール」を中心に展開しています。帰国したばかりで英語力を失いたくない子ども、または英語環境に慣れさせたい子どもを持つ保護者から継続的に支持されてきた学校です。週1回土曜日の通学で英語漬けの環境を維持できる点は、平日は日本の学校に通わせながら英語力も維持したいという家庭に向いています。

オーストラリアのゴールドコーストとの提携留学プログラムも持っており、長期・短期の海外研修を組み合わせた英語教育を実践しています。

所在地:静岡県浜松市

編集部の視点

WTIJは規模は小さいながら、浜松市内で英語100%環境を提供してきた貴重な存在です。ただし通常のインターナショナルスクールと異なり、週1回の土曜授業が中心のため、毎日フルタイムで英語環境に浸りたいという家庭のニーズとは合いません。「補習・補強」としての使い方には向いていますが、「学校ごとインターに替える」というレベルの選択肢としては見ておかない方が現実的です。


現在通える選択肢③:プリスクール(幼児向け)の活用

「小学生以上の学年ではインターがない」という現実のある静岡県ですが、幼児期に限っていえば英語環境を提供するプリスクールは複数存在しています。

浜松市ではHugMe International School(ハグミーインターナショナルスクール)が認可外保育施設として運営されており、0歳から英語環境に浸れる施設として地域に根づいています。またファーストラーニング浜松は、米国幼児教育界の基準に準じた「クリエイティブ・カリキュラム」を取り入れたインターナショナルプリスクールで、1歳からの親子英語・幼児英語コースを展開しています。

これらのプリスクールは「英語保育を通じて英語耳と英語感覚を養う」ことに特化した施設で、卒園後に本格的なインターへ進む前段階としての役割を担っています。幼稚園期からプリスクールで英語の基盤を作り、小学校以上は現状では他エリアのインターや加藤学園のバイリンガルコースへ進むというルートを取るご家庭も少なからずいます。

幼児期の英語環境は今すぐ始められる

プリスクールは認可外保育施設として運営されているため、一定の条件を満たせば幼児教育・保育の無償化制度の対象になるケースがあります。静岡市・浜松市の各施設によって対象条件が異なるため、入園検討の際は各施設に確認することをおすすめします。「インターへの入学はまだ先」という家庭でも、英語環境への慣らしとして幼児期のプリスクール活用は非常に有効な選択肢です。


近未来の最新情報:浜松市・静岡市が動いた!2027〜2028年の新校計画

ここが今の静岡県で最も注目すべきポイントです。浜松市と静岡市が相次いでインターナショナルスクールの誘致・新設に向けて本格的に動き出しました。

浜松市:2027年から段階的開校へ・運営候補者が決定

浜松市は2025年5月に運営事業者の公募を開始し、同年8月に運営候補者として東京都の日本法人「グローバル・インディアン・エデュケーション」を選定したと発表しました。この企業は東京や大阪でもインターナショナルスクールを運営しており、国際教育の実績を持つ事業者です。

計画では旧西図書館と旧北小学校の2か所の市有施設を活用し、幼児から高校生まで約500人を受け入れる規模でのスクール設立を目指しています。2027年から2029年にかけて段階的に開校する予定で、浜松市長は「海外から高度な技術を持った若者にも地域に入っていただき、地域の産業を支える」という目的を明言しています。多文化共生を掲げてきた浜松市が、ついに具体的なアクションに踏み出した形です。

静岡市:清水区に2028年9月開校を目指す

静岡市も2025年10月〜11月に、インターナショナルスクールの設置・運営事業者を公募しました。候補地は静岡市清水区の静岡県果樹研究センター跡地(約6万8,000平方メートル)で、幼稚園年中から高校3年まで各学年100人規模の受け入れを想定。事業者には国際バカロレア(IB)の認定取得を条件として課しており、2028年9月の開校を目標としています。

静岡市の難波市長は「世界最高水準の教育を提供する。教育の多様性という観点から市の行政的な目的もある」と明言しており、単なる外国人ファミリー向けの施設ではなく、地元日本人家庭も含めた教育選択肢の拡充を意図した誘致であることがわかります。

編集部の視点

浜松・静岡市が同時期にインター誘致へ動いた背景には、外国人労働者とその子弟の教育環境整備という課題のほか、「高度外国人材に選ばれる都市になるためにはインターが必要」という経済的な動機もあります。この2校が開校すれば、静岡県は一気に「インター不毛地帯」からの脱却が期待できます。ただしどちらも2027〜2028年の開校見込みで、現時点ではまだ運営事業者の決定・協議段階にある学校です。今すぐ子どもを入学させることはできないため、現在就学年齢の子どもを持つ保護者にとっては「将来の情報」として押さえておく段階です。


保護者の本音——静岡でインターを探す苦労と実態

ここからは複数の保護者への聞き取りや口コミをもとに、編集部が独自にまとめた内容です(特定個人の発言の転載ではありません)。

「選択肢がなさすぎて泣きそうだった」

静岡でインターを探した保護者から最も多く聞かれる声が、「情報がなさすぎる」「そもそも選択肢がない」という切実なものです。帰国子女として英語力を維持したい子どもを持つ保護者が、静岡市や浜松市に転勤してきてインターを探すも「フルタイムで通える学校がない」と気づく、というケースが実際に複数報告されています。

結果として、名古屋や大阪のインターまで通学させる家庭、週末のみオンライン英語授業でつなぐ家庭、加藤学園への中学進学を前提に小学校は補習校でしのぐ家庭など、各家庭が個別に「つなぎの手段」を工夫しているのが実態です。

「加藤学園は入れてよかったけど、沼津が遠い」

沼津の加藤学園に通わせている保護者からは「IBの学習内容の充実さ」への満足度が高い声が多い一方、「静岡市や浜松市から沼津まで毎日通わせるのは負担が大きい」という声も正直なところ聞かれます。学校内の国際的な雰囲気や探究型学習の豊かさは評価されているものの、通学の現実がネックになって選択を断念したという家庭もあります。


まとめ:静岡のインター選び、今できることと2027〜2028年に向けた準備

静岡県のインターナショナルスクール事情を正直にまとめると、「現状は選択肢がかなり限られている」ということです。フルタイムで通えるインターはほぼなく、現実的な選択肢は加藤学園暁秀中高のバイリンガルコース(中学生以上)か、幼児期のプリスクール活用にとどまります。

今の子どもの年齢や状況によって取れる行動は変わります。就学前の幼児であれば、まずはプリスクールで英語環境に慣れさせながら2027〜2028年の開校を待つというアプローチが現実的です。小中学生なら、加藤学園バイリンガルコースへの進学を視野に入れつつ、オンラインの英語教育や補習でつなぐというハイブリッドな対応を取る家庭が多いです。

静岡市と浜松市の新校計画は、保護者が長年待ち望んできた動きです。ただし開校前の情報はまだ流動的なので、各市の公式発表を定期的にチェックしておくことが大切です。

このサイトでは、東海エリア・全国各地のインターナショナルスクール情報を随時更新しています。静岡県内の最新情報が入り次第、こちらの記事もアップデートしていきます。