子どもの英語教育にはどんな種類がある?学習方法を一覧で整理

基礎知識
こんな人向けの記事です
  • 子どもの英語教育って、正直なところ種類が多すぎない?
  • 英会話、教材、プリスクール…何がどう違うのか整理できてない


「周りはもう始めているけど、うちは何から考えればいいの?」「遠回りになる方法だけは選びたくない」最近、こう感じている親はかなり多い印象です。実際、文部科学省の調査でも、英語教育を始める年齢は年々低年齢化していて、小学校入学前から何らかの形で英語に触れている家庭は全体の約6割とも言われています。

一方で、始めてはみたものの、このやり方で合っているのか分からない、途中で迷子になる、という声も少なくありません。理由の一つが、英語教育の種類が整理されないまま情報だけが増えていることです。

ここでは、子どもの英語教育にどんな種類があり、それぞれがどんな学習方法なのかを一覧的に整理していきます。

子どもの英語教育を選ぶ前に知っておきたい前提

英語教育の種類を見る前に、まず押さえておきたい前提があります。ここを共有しておかないと、どの方法を見ても判断がぶれやすくなります。

英語教育に唯一の正解は存在しない

英語教育は、家庭環境、親の関与度、子どもの性格によって成果の出方が大きく変わります。同じ方法でも、ある家庭ではうまく回り、別の家庭では負担になることは珍しくありません。

実際、早期英語教育に関する研究でも、成果の差は教材より家庭環境や接触頻度に左右される割合が高いとされています。方法選びより、続け方の影響が大きいという前提は知っておく必要があります。

学習方法ごとに役割が違う

英語教育の種類は、すべてが同じゴールを目指しているわけではありません。聞く力を積み重ねることが得意な方法もあれば、話す経験を増やすことに向いている方法もあります。

例えば、週1回の英会話教室と、毎日30分の動画視聴では、1週間の英語接触時間が大きく異なります。前者が約30〜40分、後者は約210分になる計算です。同じ英語教育でも、役割がまったく違うのが分かります。

家庭で取り組む英語教育の種類

まずは、多くの家庭が最初に検討しやすい、家庭中心の英語教育から整理します。始めやすさという点では、最も選ばれやすい領域です。

英語教材を使った家庭学習

家庭用英語教材は、子どもの英語教育の入り口として非常に多く選ばれています。動画、音声、絵本などがセットになっており、家庭で完結しやすい点が特徴です。

教材型の強みは、英語への接触量を安定して確保しやすいことです。例えば、1日20分取り組むだけでも、1週間で約140分、1年でおよそ120時間の英語接触になります。これは、週1回の教室型学習と比べると、かなり大きな差です。

一方で、親の関与度が高くなりやすく、続け方に工夫が必要になります。途中で管理が負担になる家庭も少なくありません。

英語の動画やアプリを使う学習方法

YouTubeや英語学習アプリを使った方法も、近年かなり一般的になっています。費用を抑えやすく、気軽に始められる点が大きなメリットです。

特に幼児期では、英語の音に慣れるという目的に対しては十分な効果が期待できます。研究でも、意味が完全に分からなくても音声を繰り返し聞くことが、後のリスニング力の土台になることが示されています。

ただし、目的を持たずに使うと、視聴時間だけが増えて学習につながりにくいケースもあります。英語学習というより、英語環境づくりとして位置づける家庭が多い方法です。

親子で英語に触れる取り組み

家庭内で英語の絵本を読んだり、簡単なフレーズを使ったりする方法もあります。親子のコミュニケーションと英語を結びつけやすい点が特徴です。

特に、1対1で関わる時間が取れる家庭では、安心感のある英語体験を作りやすい方法です。一方で、親の英語への抵抗感や負担がそのまま影響しやすく、無理をすると長続きしないケースも見られます。

教室型の英語教育の種類

家庭だけでの英語教育に限界を感じたとき、多くの家庭が検討するのが教室型の英語教育です。ここでは代表的な種類を整理します。

子ども向け英会話教室

英会話教室は、英語教育の中でも最も一般的な選択肢の一つです。週1回、40〜50分程度のレッスンが一般的で、英語を使う場を定期的に確保できます。

教室型の大きな強みは、親以外の大人や同年代の子どもと英語で関わる点にあります。ただし、接触時間だけを見ると、週1回では月に約3時間程度にとどまるため、家庭での補完が必要になるケースが多いです。

少人数制・個別指導型の英語教室

少人数制やマンツーマンに近い英語教室は、発話量が増えやすく、子どものペースに合わせやすい方法です。1回のレッスンで話す時間が、グループ型の2〜3倍になることもあります。

その分、費用は高くなりやすく、目的が明確な家庭向けの選択肢と言えます。

オンライン英会話

オンライン英会話は、ここ数年で急速に普及しました。自宅で受講できるため、移動の負担がなく、スケジュール調整もしやすいのが特徴です。

一方で、画面越しのやり取りが合うかどうかは子どもによって差が出ます。集中できる年齢や性格かどうかで、効果に大きな違いが出やすい方法です。

学校環境に近い英語教育の種類

家庭学習や教室型より、さらに英語の接触量を増やしたい家庭が検討するのが、生活環境そのものを英語寄りにする方法です。ここは期待値と現実の差が出やすい領域でもあります。

プリスクール・英語保育

プリスクールや英語保育は、1日の大半を英語環境で過ごす点が最大の特徴です。一般的には1日4〜6時間、週5日通うケースが多く、単純計算でも週20〜30時間、年間では約800〜1,200時間ほど英語に触れることになります。

この接触量は、家庭学習や週1回の教室型とは桁が違います。そのため、英語の音やリズムへの慣れは比較的早く進みやすい傾向があります。

一方で、日本語とのバランス、家庭でのフォロー、費用面の負担など、検討すべき点も多くあります。特に、家庭内の主要言語が日本語でない場合は、言語バランスの設計が重要になります。

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールは、学習そのものを英語で行う環境です。年間の英語接触時間は1,500時間を超えることも珍しくなく、英語が学習言語として定着しやすい特徴があります。

その分、学習内容や進路、日本の学校制度との接続など、長期的な視点での判断が必要になります。英語教育というより、教育方針そのものを選ぶ選択肢に近い位置づけです。

英語教育の学習方法を一覧で考えるときの視点

ここまでさまざまな種類を見てきましたが、大切なのは一覧で見たときにどう整理するかです。単純な比較ではなく、役割ごとに考えると判断しやすくなります。

英語接触量の違いを見る

英語教育の種類を比べるとき、最も分かりやすい指標が接触量です。

例えば、
週1回40分の英会話教室は月約3時間
毎日20分の家庭学習は月約10時間
プリスクールは月80時間以上

この数字を見るだけでも、同じ英語教育という言葉でも性質がまったく違うことが分かります。

何を伸ばしやすい方法かを考える

すべての方法で、聞く、話す、読む、書くを均等に伸ばすのは難しいです。動画中心の学習は聞く力、英会話教室は話す経験、教材学習は語彙や基礎理解、といったように得意分野があります。

一覧で整理するときは、この方法で何が伸びやすいかという視点を持つと、期待値のズレが起きにくくなります。

年齢別に考えやすい英語教育の組み合わせ

英語教育は、年齢によって向きやすい方法が変わります。ここでは目安として整理します。

幼児期

幼児期は、理解より慣れが重視される時期です。1日10〜20分でも、継続的に英語の音に触れることに意味があります。家庭学習や動画視聴を軸に、余力があれば教室型を組み合わせる家庭が多いです。

小学校低学年

学習としての要素が少しずつ入ってくる時期です。家庭学習に加えて、英会話教室やオンライン英会話で発話の機会を増やすと、バランスが取りやすくなります。

小学校高学年以降

読む、書く力が必要になるため、教材学習や指導型の教室の比重が上がります。ここで環境型の学習を選ぶ家庭もありますが、目的を明確にすることが重要です。

英語教育、種類、学習方法に関するよくある疑問

最後に、よく聞かれる疑問を整理します。

一つに絞らないといけない?

必ずしも一つに絞る必要はありません。多くの家庭は、家庭学習と教室型を組み合わせています。

早く始めたほうが有利?

早く始めるメリットはありますが、接触量と継続のほうが影響は大きいとされています。

費用が高いほど効果がある?

費用と効果は比例しません。家庭に合っているかどうかの方が重要です。

子どもの英語教育の種類を知ることが第一歩

子どもの英語教育には、本当に多くの種類があります。それぞれが違う役割を持ち、向いている家庭も違います。

一覧で整理してみることで、今の家庭に必要なもの、今は選ばなくていいものが見えてきます。大切なのは、全部をやろうとしないことです。

英語教育は、選び続けるプロセスです。今の家庭に合う形を選び、必要になったら見直す。その繰り返しで十分です。