英検とTOEFLどっちを受けるべき?子どもの将来に合わせた最適な選び方を徹底比較

基礎知識
こんな人向けの記事です
  • うちの子にはどっちが向いているんだろう
  • 留学を意識し始めたけれど、まだ英検でいいのかな

「TOEFLって難しいって聞くけど、子どもでも受けて大丈夫?」「英語の勉強をがんばらせたいけれど、無理をさせすぎないか心配」
英語を伸ばしてあげたいと思えば思うほど、選択肢が増えて迷ってしまいますよね。周りが英検を受けているから英検にすべきなのか、それとも将来を考えてTOEFLに触れておくべきなのか…。判断材料を調べるほど混乱してしまう、そんな声もよく耳にします。
ここでは、保護者の不安が少しでも軽くなるように、比較していきます。

英検とTOEFLの違いを整理する

英検とTOEFLは、どちらも英語力を測る試験ですが、子どもに受けさせるとなると受けやすさや負担の大きさが大きく変わります。違いを理解しないまま比較しようとすると、難易度や形式ばかりに気を取られて本質が見えにくくなりがちです。まずはどんな力を測り、どんな子に向くのかという根っこの部分を整理すると、試験選びがぐっとラクになります。

試験形式と特徴の違い

英検は、日本の子どもの学習状況に合わせて作られており、リーディング・リスニング・英作文・面接の4技能を段階的に学べます。小学生から受験でき、成功体験を重ねやすいのが特徴です。
一方でTOEFLは、海外大学やボーディングスクールが求めるアカデミック英語を軸に構成されていて、文章量、語彙、思考力のどれも高いレベルが求められます。

測れる英語力と伸びるスキル

英検は基礎〜応用までを段階的に積み上げられ、語彙と文法の土台作りには最適です。
TOEFLでは、講義の内容を理解し、自分の意見をまとめる力が問われるため、思考力や表現力が大きく伸びます。
つまり、
・英検=基礎力の強化
・TOEFL=実践的な思考力と表現力
という違いが出てきます。

子どもがつまずきやすいポイント

英検でつまずく子は、単語や文法の暗記が苦手なケースが多いです。問題の形式がシンプルなので、対策の方向性は見えやすいタイプの試験です。
TOEFLは文章量と集中力が大きな壁になります。特にスピーキングは時間制限のある即興回答形式のため、日常的に英語に触れている子でないと負担が大きくなりがちです。

難易度・費用・負担を比較する

試験選びで一番現実的な悩みになるのが、子どもにとってどれくらいの負担になるかという部分です。どんなに効果の高い試験でも、子どもの性格や生活リズムに合わなければ続きませんし、親の負担感も大きくなります。英検とTOEFLでは必要な学習量や受験環境がまったく違うため、この章では無理のないラインを見つけやすくするための比較をしていきます。

年齢別の向き不向き

小学生の段階では、英検のほうが圧倒的に挑戦しやすいです。理由はシンプルで、問題形式が分かりやすく、集中力の持続時間と内容の難しさがちょうど合いやすいからです。英検5級や4級から始めて成功体験を積んでいくと、英語が得意という自信にもつながります。
中学生になると語彙が増え、英文の構造も理解しやすくなるため、英検2級あたりまではスムーズに進みやすい層が多くなります。
一方でTOEFLは、ある程度の読解力や背景知識が必要なため、中学生後半〜高校生にかけてようやく取り組みやすい段階になります。文章量の多さや、アカデミックな内容への耐性が必要になるため、小学生のうちに受けさせる必要はほとんどありません。

必要な学習量と負担感

英検の場合、級によって必要な学習量がはっきりしています。たとえば準2級で100〜150時間、2級で150〜250時間ほどがひとつの目安になります。単語帳、過去問、面接対策などやるべきことが整理されているため、家庭での学習も進めやすいという利点があります。
対してTOEFLは、リーディングとリスニングの長文に耐える体力が必要で、さらにスピーキングで意見をまとめる練習、ライティングで論理的に書く練習まで求められます。慣れていない子の場合、300時間以上の準備が必要になることもあります。
ただ、難しい分だけ英語の総合力は一気に伸びるため、将来海外を本気で考えている家庭は、早めに軽く触れておくことで移行がスムーズになります。

受験費用・受験しやすさの違い

英検は全国にテスト会場があり、費用も比較的手頃です。中学生や高校生の受験者が多く、周りの友達も受けているため、心理的なハードルも低くなります。
一方でTOEFLは費用が高く、会場も限られています。家から遠い場所で受けることになるケースもあり、保護者の付き添いが必要になることもあります。
また、TOEFLはパソコンを使って受験するため、慣れない子どもはその環境だけでも疲れやすいです。英検は紙ベースが中心なので、初めての試験としては取り組みやすいと言えます。

進路別に見る「英検が向く子」「TOEFLが向く子」

英語試験を選ぶとき、保護者がいちばん迷いやすいのが将来どの進路を考えているかという部分です。英語は積み重ねの教科なので、選んだ試験がそのまま学習スタイルに影響していきます。将来像に合わせて無理のない形で選んであげると、子ども自身が成長しやすくなります。英検とTOEFLはどちらも価値がありますが、伸びやすいタイミングと相性の良い目標が違うため、この章ではそのあたりをていねいに整理していきます。

国内進学や高校受験との相性

国内進学を考える場合、圧倒的に強いのは英検です。高校受験では準2級や2級を持つことで出願資格になったり、内申点の加点になったりする学校が増えています。大学入試でも一部の学部では英検が得点換算されることもあり、国内では評価される場面の多さが大きなメリットになります。
一方でTOEFLは、国内受験で使える学校が限られるため、高校入試や一般的な大学入試では直接的なメリットは少なめです。国内進学が第一の家庭は、まず英検で十分というケースがほとんどです。

海外進学との相性

海外大学やボーディングスクールを目指す場合、求められる英語力の基準が全く変わります。多くの海外大学ではTOEFL iBTが出願条件になっており、英検準1級を持っていても基準に達しないことがあります。
とはいえ、最初からTOEFLだけに取り組むのは負担が大きいため、基礎力を固める段階では英検がとても役に立ちます。英検2級あたりまでで土台を作り、高校に近づくにつれてTOEFLの学習に移行する流れが自然です。
つまり、海外を視野に入れている家庭は
英検で土台づくり → 高校1〜2年からTOEFL
という二段階ルートが最もスムーズです。

英語が得意か苦手かで変わる選び方

英語が得意な子は、英検の学習で物足りなくなるタイミングが早く来ることがあります。語彙力や読解力がしっかりしている子どもなら、TOEFLのアカデミックな内容も比較的飲み込みやすく、挑戦のしがいがあります。
逆に、英語に苦手意識がある子、長文が嫌いな子、スピーキングで緊張しやすい子などは、英検のステップ式の方が取り組みやすいです。段階を上がるごとに達成感があり、自信を育てやすい特性があります。
子どもの性格や得意・不得意に目を向けると、試験選びはぐっと現実的になり、親も子も無理をしない形で進められます。

英検とTOEFLで保護者が迷いやすい疑問

英語試験を子どもに受けさせる話になると、どうしても細かい不安が出てきます。SNSでも意見が割れがちな話題なので、家庭としてどう判断すべきか迷ってしまうのは当然です。この章では、保護者の方が特によく口にする疑問に寄り添いながら、整理していきます。

小学生にはどちらが良い?

小学生は、英検のほうが負担が少なく、取り組みやすいです。語彙の難しさや文章量を考えると、TOEFLはまだ早いことが多く、集中力の面でも合わないケースがほとんどです。
英検なら4級や5級から始められ、成功体験を積みながら英語に自信をつけることができます。早い段階で良いイメージを持っておくと、中学以降の英語学習がぐっとラクになります。

中学生でTOEFLは早い?

結論としては「子どもによる」が本音ですが、英語に慣れている子なら中学後半から挑戦しても問題ありません。ただ、いきなりTOEFL一本にするのではなく、英検2級や準1級で基礎を固めながらTOEFLの形式に少しずつ触れていく方が、挫折しにくく伸び方もきれいです。
特にスピーキングとライティングは、学校の授業とはまったく違う“論理の組み立て”が必要になるため、英語のストックをしっかりためてから挑むほうが子ども自身が苦しみません。

両方受けるべきケースはある?

もちろんあります。ただし両方受けたほうがいい子にも条件があります。
国内の学校生活を大切にしつつ、将来は海外にも挑戦したいという子どもは、英検で土台を作り、年齢が上がってからTOEFLへ進むとバランスが取れます。
両方を同時進行する必要はありません。あくまで英語力の伸びと進路を見ながら、段階的に試験を変えていくイメージが一番無理がありません。
保護者が焦ってしまうケースもありますが、試験の速さ=成長の速さではありません。子どものペースに合わせるほうが結局伸びます。

子どもに合った検定を選ぶためのまとめと次のステップ

英検もTOEFLも、どちらが良い悪いという話ではありません。それぞれが役割を持った試験で、向く子と向くタイミングが違うだけです。
英検は、基礎力を丁寧に積み上げながら成功体験をもたせるのにとても向いています。国内進学との相性も良く、子どもの成長に合わせてステップアップしやすい試験です。
一方でTOEFLは、海外進学を考える子どもにとって強い武器になります。アカデミックな英語を扱う分、負担は大きいですが、そのぶん総合力が一気に伸びやすい特性があります。

結局のところ、試験は目的ではなく成長をサポートする道具です。
子どもの性格、得意・不得意、将来に抱いているイメージをできるだけ丁寧に見てあげると、無理のない選択ができます。
試験選びに正解はありませんが、間違いもありません。大切なのは、子ども自身が前向きな気持ちで英語に向き合えること。それさえ守れれば、選んだ道の先に必ず成長があります。