「途中で続けられなくなったらどうしよう」「今から何を準備しておけばいい?」
兄弟がいるご家庭ほど、インターナショナルスクールを検討する段階で、こうした気持ちが一気に押し寄せてくることが多いと思います。英語環境でのびのび育てたいという思いと、家計として本当に成り立つのかという不安。その間で揺れるのは、とても自然なことです。
インターナショナルスクールは、確かに一般的な学校と比べると学費が高く感じられます。ただ、兄弟がいるからといって必ずしも「無理な選択」になるわけではありません。実際には、早めに全体像を把握し、家庭に合った積立プランを考えていくことで、現実的に通わせているご家庭もたくさんあります。ここでは、兄弟がいる家庭だからこそ知っておきたい学費の考え方や、積立の工夫を整理していきます。
兄弟がいる家庭がインターナショナルスクールで悩みやすい理由

兄弟がいる家庭の場合、インターナショナルスクールを考えるときの悩みは、単に「高いかどうか」では終わりません。今だけでなく、数年先まで含めて考えなければならない点が多く、どうしても不安が大きくなりやすいのが実情です。まずは、親御さんがつまずきやすいポイントを整理してみましょう。
1人なら想像できても兄弟分は見えにくい
子どもが1人の場合は、年間学費や入学金を見て「このくらいなら何とかなるかも」とイメージしやすいものです。ただ、兄弟が2人、3人と増えると、一気に数字が現実味を帯びてきます。
たとえば、
年間の授業料が150万円の学校でも、
2人で300万円、3人で450万円。
そこに入学金や施設費、教材費が加わると、頭の中がいっぱいになってしまいますよね。
多くの家庭が不安に感じるのは、「今は大丈夫でも、数年後に本当に続けられるのか」という点です。兄弟がいると、在学期間が重なる可能性が高く、そのピークが見えにくいことが不安につながりやすくなります。
学費以外の費用が積み重なりやすい
インターナショナルスクールでは、授業料以外にもさまざまな費用がかかります。
スクールバス代、給食費、課外活動費、行事費用など、一つひとつは大きくなくても、兄弟分になると積み重なっていきます。
特に見落とされがちなのが、
・年度ごとの値上げ
・為替の影響(外資系スクールの場合)
・学年が上がるごとの授業料増
といった部分です。
こうした変動要素があるからこそ、「今の金額」だけで判断すると後からギャップを感じやすくなります。
将来まで見通した計画が立てにくい
兄弟がいる家庭では、
・全員インターナショナルスクールに通わせるのか
・途中で日本の学校に戻す可能性はあるのか
・中学・高校も同じ進路を考えるのか
といった点を同時に考える必要があります。
まだ小さいうちは将来像がはっきりせず、「決めきれないまま時間だけが過ぎてしまう」というケースも少なくありません。ただ、最初から完璧な計画を立てる必要はなく、選択肢を残した計画を作ることが大切になります。
インターナショナルスクールの学費を兄弟で考えるとどうなる?

兄弟がいる家庭で一番知りたいのは、「実際、どれくらいの金額感になるのか」という部分ですよね。インターナショナルスクールの学費は学校や地域によって差がありますが、目安を持っておくだけでも、現実的な判断がしやすくなります。ここでは、あくまで一般的なレンジとして、兄弟がいる場合の考え方を整理していきます。
2人・3人の場合の学費イメージ
首都圏のインターナショナルスクールでは、年間授業料が120万〜250万円程度という学校が多く見られます。仮に年間150万円とした場合、
・兄弟2人で年間300万円
・兄弟3人で年間450万円
という計算になります。
ここに入学金や施設費、教材費などが初年度に加わると、最初の1〜2年は負担が大きく感じやすくなります。ただ、毎年必ず同じ金額がかかるわけではなく、入学時期がずれれば“学費のピーク”も分散されます。兄弟全員が同時期に在籍する期間がどれくらいあるのかを一度紙に書き出してみると、思ったより現実的に見えてくることもあります。
兄弟割引がある学校・ない学校
インターナショナルスクールの中には、兄弟割引制度を設けている学校もあります。たとえば、
・2人目以降の授業料が5〜10%割引
・入学金が一部免除
といった形です。
ただし、すべての学校にあるわけではなく、割引率も学校ごとにかなり差があります。兄弟割引がない代わりに、奨学金制度や学費分割制度を用意している学校もあるため、表に出ている学費だけで判断しないことが大切です。説明会や個別相談で、兄弟がいる場合のサポートについて具体的に聞いてみると、想像以上に柔軟なケースもあります。
入学時期が重なる場合とずれる場合
兄弟の年齢差によって、学費の負担感は大きく変わります。年齢が近く、在籍期間が大きく重なる場合は、家計へのインパクトが一時的に強くなります。一方で、年齢差が2〜3年以上ある場合は、入学時期や卒業時期がずれ、支出のピークが自然と分散されます。
この“ずれ”を前提に考えると、
・最初は上の子だけインターナショナルスクール
・下の子は数年後に編入
といった選択肢も現実的に見えてきます。兄弟全員を同じタイミングで同じ道に乗せる必要はありません。それぞれの年齢や性格、家庭の状況に合わせて柔軟に考えることが、長く続けるためのポイントになります。
学費積立プランの考え方

兄弟がいる家庭でインターナショナルスクールを考えるとき、鍵になるのは「どう払うか」よりも「どう備えるか」です。一度に大きなお金を用意するのは難しくても、時間を味方につけることで現実的な選択になるケースは少なくありません。ここでは、多くの家庭が実践している考え方を整理していきます。
いつから積立を始めるのが現実的か
学費の積立は、早ければ早いほど余裕が生まれます。とはいえ、必ずしも出産直後から始めなければならないわけではありません。実際には、
・インター進学を意識し始めたタイミング
・英語教育を本格化させた時期
・兄弟構成が見えてきた頃
などが、積立を考え始めるきっかけになっています。
たとえば、入学までに5年ある場合、月3万円の積立でも約180万円になります。兄弟分を同時に用意する必要はなく、「最初の数年分を支えられるだけの土台を作る」という発想が現実的です。
月額いくら積み立てる家庭が多いか
インターナショナルスクールに通わせている家庭では、月2万〜5万円程度を目安に積み立てているケースが多く見られます。兄弟がいる場合でも、
・全員分を一気に積み立てる
のではなく、
・上の子の分を優先
・下の子は時期をずらして準備
といった形で段階的に進める家庭がほとんどです。
教育費は長期戦です。無理な金額を設定して途中で苦しくなるよりも、「続けられる額」を積み上げるほうが、結果的に安心につながります。
教育費を分けて考える視点
兄弟がいる家庭ほど、「教育費をひとまとめにしない」ことが大切です。
・日常の教育費
・特別な教育費(インターナショナルスクール)
・将来の選択肢のための余白
このように役割を分けて考えることで、インターナショナルスクールの学費も家計の中で整理しやすくなります。
インターの学費は“全期間を完走する前提”で考えなくても構いません。数年間通わせ、その後の進路を見直すという柔軟な考え方も、十分に現実的です。
インターナショナルスクールを選ぶときの現実的な工夫

兄弟がいる家庭では、「理想」だけでなく「続けやすさ」も重要な判断基準になります。実際に通わせている家庭の多くは、最初から完璧な形を目指しているわけではありません。
全員インターナショナルスクールにするか一部にするか
兄弟全員をインターナショナルスクールに通わせる家庭もあれば、
・上の子だけインター
・下の子は国内校+英語教育
という選択をする家庭もあります。どちらが正解ということはなく、家庭の価値観や子どもの性格によって最適解は変わります。
編入・転校という選択肢
インターナショナルスクールは「最初から最後まで通わなければいけない場所」ではありません。途中からの編入や、一定期間通ったあとに国内校へ戻る選択もあります。こうした柔軟な進路を前提にすると、学費計画のハードルはぐっと下がります。
共働き家庭が意識しているポイント
共働き家庭では、
・教育費と生活費を分けて管理する
・一時的に学費が重なる時期を把握する
・無理を感じたら見直す余地を残す
といった点を意識しているケースが多いです。大切なのは「完璧な計画」よりも「調整できる余白」です。
まとめ

兄弟がいる家庭にとって、インターナショナルスクールの学費は決して軽いものではありません。ただ、早めに全体像を知り、積立という形で準備を進めていけば、選択肢から外す必要はないというのも事実です。
1人より2人、2人より3人と考えると不安が大きくなるのは自然なこと。でも、兄弟それぞれに合ったタイミングや形を選びながら進めれば、家庭に合った学びの形が見えてきます。
無理なく、長く続けられる道を探すこと。それが、兄弟がいる家庭にとって一番大切な視点かもしれません。




