「せっかくインターナショナルスクールに通わせるなら、将来は海外の大学も目指せるように…」そんな風に考える親御さん、きっと多いですよね。でも実際には「海外大学ってどう目指すの?」「どんな準備が必要?」と不安になるのが正直なところ。
確かに、海外大学への進学は簡単ではありません。でも、インターナショナルスクールという環境をうまく活用すれば、確実に道は開けます。今回はそのステップを、具体的にわかりやすく解説していきます。
社会の変化と海外大学進学のリアル

近年、日本でもグローバル人材の育成が強く求められています。企業の海外展開や国際的なビジネス環境の拡大により、「英語力+国際感覚」を持つ人材への需要は年々高まっています。
そんな中、海外の大学への進学を目指す家庭も増えており、実際にインターナショナルスクールを卒業後、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・シンガポールなど、さまざまな国の大学へ進学するケースが珍しくなくなっています。
特に世界大学ランキング上位校や、グローバル企業とのネットワークが強い大学は、高度な英語力だけでなく、思考力・主体性・多文化理解など幅広い力が求められます。そうした力を早期から育てる場として、インターナショナルスクールは非常に有利な環境といえるのです。
家庭でできる準備と親の関わり方

海外大学進学を目指す場合、インターナショナルスクール任せにするだけでは不十分。家庭でのサポートも重要です。
- 幼少期からの教育
- 子どもの「好き」「得意」を伸ばす環境づくり
- 情報収集と早めの計画がカギ
幼少期からの教育
英語を身につける上で最も大切なのは「英語=楽しい」という感覚です。無理に勉強として詰め込むのではなく、絵本の読み聞かせや歌、ゲームなど、自然な形で英語に触れる時間をつくっていきましょう。幼少期にポジティブなイメージを持つことで、英語を使うことへの抵抗感がなくなり、将来の語学力向上にも大きくつながります。親御さんが一緒に楽しむ姿勢を見せることも、子どもにとって安心感や好奇心を育てるポイントです。
子どもの「好き」「得意」を伸ばす環境づくり
海外大学は学力だけでなく、個性や課外活動の実績も重視します。子どもの「好き」を大切にし、スポーツ・音楽・アート・ボランティア活動など、さまざまな経験を積ませてあげることが重要です。特に、何かに熱中する経験は、自己肯定感や挑戦する力を育て、将来の志望理由書や面接でも強みになります。「これが好き」と自信を持てるものを見つけられる環境を整えることが、親としてできる大きなサポートです。
情報収集と早めの計画がカギ
海外大学ごとに出願条件や必要な資格は異なります。親御さん自身も積極的に情報を集め、長期的な視点で計画的に準備する意識が大切です。例えば、IB(国際バカロレア)やSAT、TOEFLなど、必要な試験の種類やタイミングを把握しておくことで、子どもが無理なくステップを踏めるようサポートできます。また、先輩の体験談や学校説明会に参加することで、リアルな情報を得ることも成功のポイントです。
もちろん、全部を完璧にこなす必要はありません。家庭のペースで、できることから少しずつ取り入れることで、海外大学進学への準備は着実に進められます。
インターナショナルスクールの役割と海外進学への具体的ステップ

インターナショナルスクールは、海外大学への進学を視野に入れた教育環境が整っているのが特徴です。
- IB(国際バカロレア)やAレベル、APプログラムの導入
- 英語での授業と多文化環境による「使える英語力」の習得
- 進路指導や受験サポート体制の充実
- 海外の大学とのパートナーシップや情報提供
IB(国際バカロレア)やAレベル、APプログラムの導入
これらのカリキュラムは、世界中の大学が高く評価する国際基準の教育プログラムです。論理的思考力、探究心、リサーチスキルなど、海外大学が求める学力や姿勢を体系的に育てる設計になっています。また、IBディプロマやAレベルの取得は、出願時の大きなアドバンテージとなり、トップレベルの大学を目指すうえでも重要な要素です。
英語での授業と多文化環境による「使える英語力」の習得
インターナショナルスクールでは、日常的に英語を使う環境が整っており、自然と「考える」「発信する」英語力が身につきます。授業だけでなく、ディスカッションやプレゼンテーション、プロジェクト型学習を通じて、実践的な言語運用能力が養われるのが大きな魅力です。単なる語学スキルを超えた、国際社会で必要な表現力や論理的思考力を育てられる点が、海外大学進学に直結します。
進路指導や受験サポート体制の充実
経験豊富なカウンセラーが常駐し、志望校選びからエッセイ作成、面接対策、書類準備まで、きめ細かくサポートしてくれるのがインターナショナルスクールの強みです。各国の入試制度に精通した専門家のアドバイスを受けることで、子ども自身が安心して受験に挑める環境が整っています。また、個別面談や保護者向け説明会など、親子で情報を共有できる機会も多く、家庭と学校が連携しながら進路を考えられるのも安心材料です。
海外の大学とのパートナーシップや情報提供
インターナショナルスクールの中には、海外の大学と提携している学校もあります。こうしたネットワークを活用することで、現地の最新情報や出願のコツ、在校生・卒業生の体験談を直接聞ける貴重な機会が得られます。また、海外大学関係者による学校訪問や説明会も開催されるため、リアルな情報をもとに志望校選びができます。こうしたつながりは、子どもにとっても具体的なイメージを持つきっかけになります。
こうした環境をうまく活かしながら、親子で情報を共有し、ステップを踏んでいくことが、海外大学進学を成功させる近道になります。
海外大学への道は決して簡単ではありませんが、インターナショナルスクールという環境と、家庭でのサポートを組み合わせることで、無理なく着実に目指すことができます。
「わが子を世界へ」そんな思いを持つ親御さんにとって、インターナショナルスクールは大きな力になる選択肢のひとつです。焦らず、家庭のペースで、未来の可能性を広げていきましょう。