ICT教育とは?メリット・デメリットも解説します

基礎知識
こんな人向けの記事です
  • ICT教育って最近よく聞くけどどんな教育なんだろう、、??
  • ICT教育を受けることができるところはどこだろう?

デジタル機器を用いた教育をこどもにも受けさせてほしい!」「グローバルな波に乗り遅れて欲しくない!」と考える親はグローバル社会の今増加傾向にあります。

しかし、ICT教育の名前は知っているけどどのようなものかわからないという方も多いと思います。

そこで今回はICT教育についてメリットやデメリットも含めて解説していきます。

ICT教育とは

そもそもICT教育とはどのようなものなのでしょうか?

ICT教育とは、情報通信技術(ICT)を活用した教育方法のことを指します。コンピュータ、タブレット、インターネットなどのデジタルツールを使い、効率的な学習を行い、個々のニーズに応じた教育をすることが目的です。ICT教育の例を挙げると、オンライン授業やデジタル教材の利用、プログラミング学習などがあります。

ICT 教育のメリットとは?

ではICT教育にはどのようなメリットがあるのでしょうか?7つに分けて紹介します。

  • 自分のペースで学習を進めることができる
  • 学びが楽しくなる
  • グローバルな視野を広げることができる
  • どこでも学習することができる
  • 情報リテラシーが高まる
  • フィードバックが早い
  • 実践的な学習ができる

それぞれ解説します。

自分のペースで学習を進めることができる

ICT教育の大きなメリットは、子どもたちが自分のペースで学習できるという点です。従来の授業では、全員が同じスピードで進まなければならず、早く理解する子どもや、少し遅れてしまう子どもが出てきます。しかし、ICT教育では、各々の理解度に合わせて学習を進めることができます。

こうした教育により、子どもたちは無理なく学び、自信を持って次の学習ステップに進むことができます。

学びが楽しくなる

視覚的にわかりやすいデジタル教材や、ゲームのように楽しめる学習アプリなどのICT教育は、子どもたちにとって学習を楽しく感じさせるものになるでしょう。例えば、算数の授業でゲーム形式のアプリを使って問題を解くことで、ただ教科書を読むよりも興味を持って取り組むことができます。

このように、ICT教育を通じて子どもたちは楽しみながら学び、学習意欲が高まります。楽しく学べることで、自然と勉強が好きになり、長期間にわたって学び続けることができるようになるでしょう。

グローバルな視野を広げることができる

ICT教育を行うことで、子どもたちは世界中の情報にアクセスすることができるようになります。インターネットを通じて、さまざまな国の文化や社会について学ぶことができるため、子どもたちの視野が広がるでしょう。例えば、国際的なニュースや時事問題をテーマにしてディスカッションを行い、異なる文化や価値観を学ぶ授業が行われることがあります。

これにより、子どもたちは自分の国だけでなく、世界中の出来事に関心を持ち、将来グローバルな環境で活躍するための基盤を育むことができます。特に、異なる国の子どもたちとオンラインでディスカッションなどをする経験は、国際感覚を養う良い機会になるでしょう。

どこでも学習することができる

ICT教育の最大のメリットの一つは、場所にとらわれずどこでも学べることです。インターネットさえあれば、家でもカフェでも学校の授業と同じように学習ができます。通学が難しい場合でも、遠隔で授業に参加することができ、授業の内容を逃すことなく学べるのです。

情報リテラシーが高まる

ICT教育を通じて、インターネット上にあるたくさんの情報から、正しい情報を選び取る力を養うことができます。

これは「情報リテラシー」と呼ばれ、デジタル社会で生きる上でとても大事になるスキルで、子どもたちは必要な情報をうまく使いこなす力を養うことができるでしょう。

フィードバックが早い

ICT教育では、学んだことに対する結果やアドバイスなどのフィードバックを返すのが楽になります。例えば、オンラインでテストを受けた際、その場で点数がわかり、どこが間違っているのかもすぐに確認できます。したがって、子どもたちは自分の弱点を早く見つけて改善することができ、効率的に学習を進めることができるようになります。

実践的な学習ができる

ICT教育のもう一つの大きなメリットは、子どもたちが実験的に学べる環境があるということです。シミュレーションソフトやオンライン実験ツールを使って、実際にはできないような実験を仮想環境で行うことができます。

例えば、科学の授業では危険な化学反応を仮想的に試すことができ、リアルな学びに近い体験を安全な環境で得ることが可能になります。したがって、子どもたちは安全かつ効果的に知識を深めることができます。

ICT教育のデメリットとは

次にICT教育のデメリットについて解説します。

  • デジタル依存のリスク
  • 情報格差が生じる可能性がある
  • コミュニケーション能力の低下
  • 集中力の低下
  • デジタル健康問題

それぞれ解説します。

デジタル依存のリスク

ICT教育を通じて子どもたちがデジタルツールを頻繁に使用するようになると、デジタル依存のリスクが高まることがあります。パソコンやタブレットを長時間使用することにより、学習以外の目的でデジタル機器を使いすぎることが問題となります。特に、学習中にSNSやゲームにアクセスしてしまうと、集中力が低下し、学習効率が下がることが懸念とされます。

例えば、授業中にタブレットを使って学習している子どもが、ラインやBerealなどのSNSを開いてしまい、授業に集中できなくなるということがICT教育を行う中の問題となっています。このような問題に対処するためには、教員や保護者がデジタル機器の適切な使い方を指導し、自己管理能力を育てることが大事になります。

情報格差が生じる可能性がある

ICT教育は、すべての子どもが同じようにデジタル機器にアクセスできることを前提としていますが、実際には家庭の経済状況や地域のインフラにより、デジタル機器やインターネット環境に格差が生じることがあります。これを「デジタルデバイド」と呼びます。この格差が存在すると、一部の子どもがICT教育を十分に受けられないという状況が発生します。

例えば、地方に住んでいる子どもや、経済的に余裕のない家庭では、十分なインターネット環境やデバイスを用意できず、ICT教育を受けることが難しく、学習機会に差が生じてしまいます。学校や自治体がデジタルインフラの整備を進め、すべての子どもに平等な学習環境を用意することが大事になります。

コミュニケーション能力の低下

ICT教育は、オンライン上でのやり取りやデジタルツールを通じた学習が中心となるため、対面でのコミュニケーション能力が低下するリスクがあります。特に、子どもたちが画面越しでのやり取りに慣れすぎると、実際の会話や対人関係でのコミュニケーションが苦手になる可能性があります。

例えば、オンライン授業では、子どもたちが教師やクラスメートと直接顔を合わせて話す機会が少なくなってしまい、その結果、対面でのコミュニケーションが苦手になる子どもが増えることが懸念とされています。これを防ぐためには、ICT教育と並行して、対面でのコミュニケーション活動も積極的に取り入れることが重要になります。

集中力の低下

ICT教育でコンピュータやタブレットを使っていると、子どもたちが他のアプリやゲームに気を取られてしまい、学習への集中が難しくなることがあります。特にインターネットに接続しているデバイスでは、勉強の途中でSNSや動画サイトにアクセスしてしまうことがあり、これが学習の妨げになることがあります。

デジタル健康問題

ICT教育の普及に伴い、長時間の画面視聴が子どもたちの健康に悪影響を与える懸念があります。パソコンやタブレットを長時間使い続けることで、目の疲れや視力の低下が起こることがあります。また、姿勢が悪くなり、肩や首の痛みを引き起こすことも考えられます。このように、デジタルツールを長時間使用することによる健康面での問題も無視できません。

インターナショナルスクールという選択肢も

上記のようにICT教育にはメリットもデメリットもあります。ですが、グローバル化が進んでいる現在、デメリットを鑑みても、ICT教育を受けたい!子どもに受けさせたいと考える方も少なくありません。

そこで、ICT教育を受けさせたい!グローバルの波に乗り遅れないでほしい!と考える方はインターナショナルスクールへの入学を検討してみてもいいでしょう。

そもそもインターナショナルスクールとはもともと、日本に住んでいる外国籍の子どものために作られたスクールです。

ですが最近では、国際的なカリキュラムやICT教育などの教育方針を採用し、多角的な環境で学ぶことができるため、日本人だけど通わせたいと考える方も増えてきています。

それに伴い外国籍の子どもだけでなく、日本人でも入学できる学校も増加しています。

また、インターナショナルスクールでは授業を含む日常生活はすべて英語で話されます。「使える英語」に触れることで、スピーキング能力やリスニング能力を養い、英語力を大幅に向上させることができるでしょう。

また、インターナショナルスクールにはアジア諸国、欧米諸国、オーストラリアなどさまざまな国から子どもたちがやってきます。

幼少期の頃から、さまざまな国の子どもと関わることができるため、多様性の感性や多角的な視点、国際感覚などを身につけることができます。

さまざまなメリットと共にICT教育を受けたいと考えている方は、一度インターナショナルスクールへの入学を検討してみても良いでしょう。