「学費や特徴をサクッと比べたい!」「移転や新設で何が変わるのか知りたい!」
こんなモヤモヤを抱えてネット検索している保護者の方、かなり多いと思います。インターナショナルスクールの情報って、公式サイトを見ても「グローバルな教育環境」とか「探究型学習」みたいなふわっとした言葉ばかりで、実際のところが見えにくいんですよね。
この記事では、2026年度前後に動きがあった注目の新設・移転インターナショナルスクール3校を、編集部が独自視点でまとめました。学校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ今、インターナショナルスクールが増えているのか
そもそも、なぜ2026年前後にインターナショナルスクールの新設・移転ラッシュが起きているのか。背景を知っておくと、各校の狙いがよく見えてきます。
東京都は「2030年までに高度外国人材を都内に5万人誘致する」という目標を掲げており、その生活インフラの核としてインターナショナルスクールの誘致・新設を積極的に後押ししています。現状、都内の人気校は入学待ちが慢性化していて、需要に対して供給が全然追いついていない状態です。
また、日本国内のインターナショナルスクール数も近年じわじわ増えており、現在は全国で約100〜150校が存在。そのうち国際バカロレア(IB)認定校・候補校は約260校まで拡大しています(グローバルエデュ調べ)。つまり「どこでも同じ」ではなく、各校が独自の強みで差別化を図る時代に入っているわけです。
学費の相場でいうと、年間150万〜300万円が全国平均的なレンジ。東京都内の主要校になると年間250万〜380万円台が標準で、小学校から高校まで12年間通わせると総額が2,700万円を超えるケースもざらにあります。だからこそ「どこを選ぶか」の判断が非常に重要になってくるんです。
新設校を選ぶメリット・デメリット
実績のある老舗校と新設校、どちらがいいかは「目的次第」と言うしかないのですが、新設校ならではの利点もあります。開校直後は募集枠が広く入りやすい傾向があります。ある教育関係者によると「新たに中等部を開講したばかりの場合、数年経って定員近くまで埋まると狭き門になる。開校間もない今が狙い目」という見解もあります。また、先生と保護者のコミュニケーションが密になりやすく、カリキュラムへの意見が反映されやすいのも新設校の特徴です。
一方のデメリットは、進学実績やIB認定の取得状況がまだ不透明だったり、施設設備が段階的な整備になるケースがあること。こういう点も含めて、以下3校をじっくり見ていきましょう。
①東京インターナショナルスクール(TIS)|高輪ゲートウェイに新校舎!
まず外せないのが、東京インターナショナルスクール(TIS)の高輪ゲートウェイへの移転です。2025年12月に発表されて以来、かなり大きなトピックになっています。
TISはもともと港区南麻布にあるIB(国際バカロレア)認定校で、世界約70カ国から約380名が在籍する本格派のインターです。先生陣も約18カ国出身と、生徒も教員も多国籍で構成されているのが最大の特徴。在校生保護者の多くが大使館勤務や外資系企業の日本駐在員という構成で、スクールコミュニティ自体が”生きたグローバル環境”になっています。
2026年8月、JR東日本からの招致で高輪ゲートウェイCITYへ移転
ここが今回の一番のポイント。TISはJR東日本から招致を受けて移転が決まっています。単なる引越しじゃなくて、最先端都市「TAKANAWA GATEWAY CITY」の街づくりの一部として学校が組み込まれているんです。
この街はサステナビリティ・スマートテクノロジー・イノベーションを実践する都市型モデルで、TISはその街全体を「Living Classroom(生きた教室)」として活用する方針。要は教室の外=街そのものが学びの場になるという発想で、スタートアップや大手企業との連携プログラムなど、これまでのインター校では実現しにくかったことができるようになります。
新校舎には音楽室・図書館・語学学習室・体育館・屋外プレイエリア・サイエンスラボ・デザイン&テクノロジースタジオ・アートスタジオなどが整備される予定。さらに同施設内のプールやフィットネスジム、舞台芸術スペースの活用も検討中とのことで、都心部とは思えない充実度です。
アクセス面でいうと、高輪ゲートウェイ駅はJR山手線・京浜東北線が使えて、泉岳寺駅経由で羽田空港へもアクセス良好。南麻布の旧校舎と比べると、神奈川・埼玉・千葉方面からの通学圏が大幅に広がります。
12年生(高3相当)が新設、ついに幼〜高の完全一貫校に
移転と同タイミングで、K〜11年生(幼稚園年長〜高校2年相当)だった構成に12年生(高校3年相当)が加わり、完全な幼〜高一貫校になります。IBディプロマプログラムの最終学年まで一校で完結できるようになるので、進路の選択肢がぐっと広がります。
編集部の比較視点:IBスクールでここまで多国籍なのは都内でも稀
都内のIB認定校は増えてきていますが、在籍生が70カ国というのは頭ひとつ抜けています。日本人の多いインター校は「クラスの共通語が実は日本語」になりがちですが、TISはそれが起きにくい構成。本当の意味での多文化環境を求めるなら、このエリアで最も本気度が高い学校のひとつと言えます。移転後は「港区一強」だったアクセス面の弱点が解消される分、今後の倍率が上がる可能性もあります。早めに情報収集しておきたい一校です。
口コミ・評判のまとめ
複数のSNS・保護者コミュニティの声を編集部がまとめると、「保護者コミュニティ自体が多国籍で、子どものみならず親も刺激を受ける」という声が多いです。また「外資系・大使館家庭が多く、駐在帰りの家庭と自然に繋がれる」という点を重視して選んでいる保護者も見られます。新校舎への移転については「設備が豪華になるのは嬉しいが、今の南麻布の落ち着いた雰囲気が好きだったのでちょっと寂しい」という複雑な声もあります。実績・認定ともに申し分なく、移転でさらに選択肢が広がる2026年の最注目校です。
②OWISつくば校|旧小学校跡地に誕生!東日本初のIB準拠インターが茨城に
東京都内ばかりが注目されがちですが、2025年8月〜9月にかけて、茨城県つくば市に開校したワンワールドインターナショナルスクール(OWIS)つくば校が関東圏でかなり注目を集めています。2026年度から本格的に学年が拡充されるタイミングで紹介しておきたい学校です。
OWISはシンガポールを本部とする大型インターチェーンで、世界11カ国・64キャンパス、生徒総数4万5,000人規模の一大教育グループ(グローバル・スクール・グループ傘下)。日本には2023年に大阪校が先行開校しており、つくば校は東日本初進出です。
廃校になった旧小学校跡地7,500㎡を丸ごと活用
つくば校の一番の特徴は、その立地。2018年に閉校した旧筑波小学校の跡地(茨城県つくば市国松1400)を活用していて、約7,500平方メートルという広大な敷地を誇ります。東京のインターが「1フロア、2フロア」の縦に積み上げるタイプが多いのと真逆で、運動場や緑のある横に広がる環境です。
開校式典には茨城県の大井川和彦知事、五十嵐立青つくば市長も出席。実は茨城県が4年間かけて取り組んできたインターナショナルスクール誘致活動の成果で、それだけ行政側の本気度と地域の期待が高い開校でした。
学費・カリキュラムの特徴
学費は2025〜26年度実績で幼稚部が年間123万円前後、初等部が年間147万円前後。都内主要インターと比べると半額以下のケースもあり、価格面での参入ハードルは比較的低めです。IB準拠のカリキュラムを採用しつつ、英語に自信のない子向けにAEP(Academic English Preparation)という段階的英語補完プログラムが用意されているのも大きな強みです。「うちの子は英語ほぼゼロだけどインターに通わせたい」という家庭向けのサポートが充実しています。
対象学年は開校時(初年度)が幼稚園〜9年生で、以後毎年1学年ずつ拡大予定。2026〜27年度からはミドルスクール(6年生〜)が加わる計画です。
大阪校の実績から見える安心感
先行した大阪校では2025年時点で生徒の国籍構成が日本人64.4%、中国人23.2%、韓国人6.9%、その他5.5%。開校からわずか2年で180名近くまで拡大したとも言われており、OWISというブランドの集客力を証明しています。
編集部の比較視点:茨城・つくばエリアではここだけのIB準拠スクール
つくば市は研究機関や外資系企業が集積する、全国でも珍しい「インテリジェンス都市」。国際的な教育ニーズを持つ家庭は一定数いるのに、これまでフルサービスのインターナショナルスクールがほぼ存在しなかったんです。その意味でOWISつくば校は、茨城・つくばエリアでは唯一と言っていいIB準拠の選択肢。他のIB校と比べると学費が100万円以上安いケースもあるので、コストパフォーマンスは群を抜いています。
口コミ・評判のまとめ
開校直後のため口コミはまだ限られますが、複数の情報源から編集部がまとめると、説明会に参加した保護者からは「スタッフの熱量が高く、質問への対応が丁寧だった」「広い校庭でのびのびできそう」という声が多め。一方で「最寄り駅から距離があり、車なしでは通いにくい」「高校まで発展させられるか様子を見たい」という懸念も見られます。2025年7月までに入学申込をした方向けに入学金免除+授業料10%割引の「創立者割引(Founder’s Discount)」があった実績から、「コスパが良く、チャレンジしやすかった」という保護者の声も出ています。
③ローラスインターナショナルスクール オブ サイエンス|高等部ついに開校!STEAM×ケンブリッジで幼〜高一貫が完成
3校目は、厳密に言うと「新設」ではなく「既存校の高等部開校」ですが、2025年9月に高等部が加わったことでプリスクールから高等部まで完全一貫校として生まれ変わったローラスインターナショナルスクール オブ サイエンスを外せません。2026年度以降に入学を検討するなら必見の動きです。
ローラスは2001年に設立された、STEAM教育とケンブリッジ国際カリキュラムを特徴とするインターナショナルスクールグループ。現在、港区芝の本校(初等部・中等部・高等部)に加えて、青山・自由が丘・武蔵小杉・武蔵新城・白金台・高輪・月島など首都圏に合計8校以上のキャンパスを展開しており、在籍生総数は1,300名ほど。首都圏インターのトップ3規模に入るグループです。
高等部の開校でIGCSEが本格始動、世界150カ国以上の大学への扉が開く
2025年9月に開校した高等部で、IGCSE(国際中等教育資格)の導入が正式スタート。IGCSEはケンブリッジ大学国際教育機構が提供する資格で、150カ国以上、2,000校超の大学が認めるグローバルスタンダードです。ローラスが「サイエンス系インターで日本唯一」と自称するゆえんで、ケンブリッジ認定校でIGCSEが取れるスクールは国内でも希少な存在。将来的に海外大学を狙う家庭にとっては、プリスクールから一貫してIGCSEの土台をつくれるのが他校との最大の差別化になります。
STEAMは「体験」で学ぶ。起業プロジェクトやVR・ARも授業に登場
ローラスのSTEAM教育は「授業で聞いておしまい」ではなく、実験・模型制作・プロジェクト型学習で動かすタイプ。高等部になると、実際のスタートアップ企業や大学との協力プロジェクトも始まります。また、サマースクールでは科学実験・VR/AR・天文学・生命科学など最先端分野を英語で体験できる内容が毎年好評。「子どもがサイエンスにハマってしまった」という保護者の声が多いのも頷けます。
空手・日本語以外はオールイングリッシュ。保護者は日本語対応OK
全授業が英語で行われますが、保護者との学校とのやりとりは日本語スタッフが対応してくれるので、親の英語力に自信がなくても心配不要です。「インターに入れたいけど学校からの連絡が全部英語なのは怖い…」という家庭にとっては安心ポイント。ユニークなのが空手の授業があること(松濤館流の先生が担当)で、礼儀や日本文化を日本語で学ぶ時間になっています。
編集部の比較視点:IBではなくケンブリッジで科学に振り切っている点が差別化
都内に増えてきたIB校との違いをシンプルに言うと、ローラスは「ケンブリッジ×STEAM×一貫校」のパッケージで他校との差別化を徹底しています。IBが幅広い探究学習に重きを置くのに対して、ケンブリッジ+IGCSEは理数系への特化度が高い傾向があります。「子どもをサイエンティストやエンジニアの方向に育てたい」「海外の理系大学を視野に入れている」という家庭には、都内でこれほど一貫したSTEAM教育を受けられるスクールは他にほぼありません。
口コミ・評判のまとめ
複数の保護者コミュニティや口コミサイトの評判を編集部独自にまとめました。好評価としては「英語力もさることながら、サイエンスへの興味が自然とついてくる」「ESLサポートがあるので英語ゼロでも徐々に慣れられた」「先生の目が行き届いており、少人数制でアットホームな雰囲気」という声が多い印象です。注意点としては「週5日フルデイで通わせないと英語の定着が難しい」「学費は決して安くない」という意見もあり、週1〜2回の参加だと英語力向上への期待に差が出ると感じている保護者もいるようです。また「キンダーから内部進学する場合も選考がある」という点は入園前に押さえておきたいポイントです。
3校を一覧で比べてみると…どの家庭に向いているか
ここまで3校を紹介してきましたが、改めて「どんな家庭に合っているか」を整理してみます。もちろん実際の判断は各家庭の事情によりますが、参考までに。
東京インターナショナルスクール(TIS)は、本物の多国籍環境で子どもを育てたい・IB一貫で幼〜高まで完結させたい・高輪ゲートウェイ方面へのアクセスが良い家庭向き。外資系・外交官コミュニティとのネットワーク形成も副産物として期待できます。
OWISつくば校は、つくば・茨城エリア在住でIB準拠の教育を受けさせたい・英語ゼロスタートでも段階的にサポートしてほしい・なるべく学費を抑えたい家庭向き。広大な自然環境でのびのびした教育を求める場合にもフィットします。
ローラスインターナショナルスクールは、STEAMや理数系教育に力を入れたい・ケンブリッジ資格で将来的に海外理系大学を目指したい・首都圏在住でアクセスを重視する家庭向き。プリスクールから一貫して通わせるならコスト効率も高まります。
新設・移転校を選ぶ前に確認しておきたい3つのこと
最後に、インターナショナルスクールを検討するうえで、公式サイトを見ただけでは見落としがちなチェックポイントをまとめておきます。
①「一条校」かどうかを確認する
日本のインターナショナルスクールの多くは「無認可施設」か「各種学校」です。学校教育法第一条に基づく「一条校」でない場合、日本国籍の子どもが通っても就学義務が満たされないケースがあります。国内の高校や大学を目指す可能性を残したいなら、在籍校の認可区分と進路選択肢を事前に確認することが必須です。
②認定機関のステータスをチェックする
IB認定校・ケンブリッジ認定校・CIS認定校など、学校ごとに取得している国際認証が異なります。また「認定申請中」「候補校」という段階の学校も多く、正式認定前と後では教育の質保証に違いがあります。「IB校」と自称していても認定の有無をホームページで確認しておくと安心です。
③オープンキャンパスで必ず「保護者の雰囲気」を観察する
スペックを見るだけでは判断しきれないのが、保護者コミュニティの空気感。学校によって「保護者会への参加が多く求められる」「駐在員家庭が多くて文化的なギャップを感じた」など、子ども以上に親がしんどくなるケースもゼロではありません。オープンキャンパスでは保護者同士の雰囲気も観察してみると、入学後のミスマッチを防ぎやすくなります。
まとめ:2026年度は「選ぶ楽しさ」と「選ぶ難しさ」が同時に増えた年
TISの高輪移転、OWISつくば校の本格稼働、ローラス高等部の開校。2026年度前後は、インターナショナルスクールの選択肢という意味でここ数年で最もダイナミックに動いている時期です。
どれが「正解」かは、家庭の価値観・子どもの特性・通学動線・学費感によってまったく変わります。大切なのは、ランキングや知名度だけで選ばず、自分たちのライフスタイルに合っている学校かどうかを自分の目で確かめること。この記事が、その判断の第一歩になれば嬉しいです。
気になる学校は、まずオープンキャンパスか個別説明会に足を運んでみてください。資料を読んだだけではわからない「雰囲気」や「先生のテンション」が、意外と一番大事だったりしますよ。引き続き当サイトでは最新のインターナショナルスクール情報をお届けしていきます!



