「学費以外にも、最初に出ていく出費が多そうで不安」「複数校受けたら、想像以上にかかるのでは…?」
インターナショナルスクールを検討し始めたとき、多くの親御さんがまず気にするのは学費です。ただ、実際に調べ始めると、学費よりも先に発生する出費がいくつもあることに気づき、そこで戸惑うケースが少なくありません。特に、受験料や選考料は「払ってみないと実感が湧きにくい」費用でもあり、後からまとめて見ると想像以上だった、という声もよく聞きます。
インターナショナルスクールの受験は、日本の学校とは仕組みが大きく異なります。入学試験というより、子どもの英語力や発達、学校との相性を見る選考プロセスに近く、その分、事務手数料や審査費用がかかるのが特徴です。ここでは、出願前に知っておきたい受験料や選考料の相場、そして見落としやすい出費について、ひとつずつ整理していきます。
インターナショナルスクールの受験で最初に悩む出費

インターナショナルスクールの受験を考えたとき、最初につまずきやすいのが「お金の全体像が見えにくい」という点です。学費の金額は比較的わかりやすい一方で、受験段階でかかる出費は学校ごとに異なり、まとめて把握しにくいのが実情です。
学費より先にかかるお金がある
多くの親御さんが驚くのは、「合格する前から、まとまったお金が出ていく」という点です。願書を出す段階で受験料や選考料が必要になり、これは合否に関わらず返金されないケースがほとんどです。つまり、結果がどうであれ、受験するだけで一定の出費が発生します。
日本の学校では、入学が決まってから費用が発生することが多いため、この仕組みに戸惑う方も少なくありません。特に初めてインターナショナルスクールを受ける家庭ほど、「こんなに早い段階で払うとは思わなかった」と感じやすい部分です。
受験料と選考料の違いがわかりにくい理由
インターナショナルスクールでは、学校によって「受験料」「選考料」「出願料」「アセスメントフィー」など、呼び方がさまざまです。名称が違っても、実質的には同じような意味合いで使われていることもあり、初見では違いがわかりにくくなります。
一般的には、
・受験料や出願料は、書類提出や事務手続きにかかる費用
・選考料や審査費用は、面接やテスト、評価にかかる費用
と考えると整理しやすくなります。ただ、これらが一括で請求される学校もあり、内訳が見えにくいケースもあります。
複数校受験で出費が膨らみやすい
インターナショナルスクールは、1校だけ受けて終わるとは限りません。立地や教育方針、募集状況を考えて、複数校に出願する家庭も多く見られます。その場合、受験料や選考料は学校ごとに発生するため、出費は単純に積み重なっていきます。
1校あたり数万円でも、2校、3校と重なると、合計で十数万円から数十万円になることもあります。事前にこの点を想定していないと、「出願するだけでこんなにかかるとは」と後から驚くことになりがちです。
インターナショナルスクールの受験料・選考料の相場

受験料や選考料について調べ始めると、学校ごとに金額も呼び方も違い、余計にわかりにくく感じてしまいますよね。ただ、ある程度の相場感を持っておくと、「高すぎるのか」「一般的な範囲なのか」を冷静に判断しやすくなります。ここでは、あくまで目安として、多くのインターナショナルスクールに共通する金額帯を整理します。
受験料の一般的な金額レンジ
インターナショナルスクールの受験料、もしくは出願料は、2万円〜5万円前後に設定されているケースが多く見られます。この費用には、願書の受付、書類確認、事務手続きなどが含まれることが一般的です。
日本の私立学校の受験料と比べると、やや高く感じる方もいるかもしれません。ただ、インターナショナルスクールでは、願書の内容確認や書類審査にかなり時間をかける学校も多く、その分の事務コストが反映されていると考えると理解しやすくなります。
選考料や審査費用に含まれる内容
受験料とは別に、選考料やアセスメントフィーと呼ばれる費用がかかる学校もあります。こちらは、3万円〜10万円程度がひとつの目安です。
この中には、
・英語力チェック
・面接(対面またはオンライン)
・子どもの発達や学習状況の評価
などが含まれます。特に幼児〜小学校低学年の場合、ペーパーテストではなく、行動観察や簡単なやり取りを通して評価することが多く、その準備や対応に人手がかかるため、費用が発生します。
返金されないケースがほとんど
受験料や選考料について、あらかじめ知っておきたいのが「基本的に返金されない」という点です。不合格だった場合はもちろん、受験を途中で辞退した場合でも、返金されないケースが大半です。
また、やむを得ない事情で受験日程を変更した場合でも、再度費用が必要になることもあります。このあたりは学校ごとに対応が異なるため、出願前に必ず規約を確認しておくことが大切です。
結果として、1校あたりの受験関連費用は、
受験料+選考料で 5万円〜15万円程度
になるケースが多く、複数校を受ける場合は、その分だけ出費も増えていきます。
受験料以外に見落としがちな出願前の出費一覧

受験料や選考料の金額を把握しても、実際に出願を進めていくと「こんなところにもお金がかかるんだ」と感じる場面が出てきます。ここでは、出願前後で見落とされがちな出費を整理しておきます。金額自体は大きくなくても、重なると意外と負担になります。
英語テスト・面接関連の費用
学校によっては、指定の英語テストの受験を求められる場合があります。特に高学年になるほど、外部テストのスコア提出が必要になるケースもあり、テスト受験料として数千円から1万円程度かかることがあります。
また、オンライン面接の場合でも、通信環境を整えたり、ヘッドセットやカメラを用意したりと、細かな準備費用が発生することもあります。こうした出費は一つひとつは小さくても、事前に知っておくと心構えができます。
書類準備や翻訳にかかる費用
インターナショナルスクールでは、成績表や在籍証明書、推薦状などの提出を求められることがあります。日本語の書類を英語に翻訳する必要がある場合、外注すると1通あたり数千円から1万円以上かかることもあります。
自分で翻訳する家庭もありますが、内容によっては正確さを重視して専門家に依頼するケースも少なくありません。特に複数校に出願する場合、同じ書類を何通も用意する必要があり、思った以上に手間と費用がかかるポイントです。
遠方受験やオンライン選考の追加コスト
対面での面接やテストが必要な場合、交通費や宿泊費が発生することもあります。地方から都市部の学校を受験する家庭では、これだけで数万円になるケースもあります。
一方、オンライン選考が増えているとはいえ、時差対応や指定時間に合わせた調整が必要になることもあり、仕事を休むなど間接的な負担が生じる場合もあります。こうした点も含めて、出願前の出費として考えておくと安心です。
出願前に出費で後悔しないための考え方

インターナショナルスクールの受験では、すべての出費をゼロにすることはできません。ただ、考え方次第で「納得できる出費」に変えることはできます。ここでは、後悔しにくくするための視点をまとめます。
受験校を絞る判断基準
何校も出願すれば安心、と思いがちですが、その分だけ受験料や選考料は積み上がります。教育方針や通学距離、募集状況などを整理し、「本当に通わせたい学校」をある程度絞ってから出願する家庭が多いのも事実です。
説明会や個別相談に参加することで、受験前に合わないと判断できる場合もあります。出願は情報収集の延長ではなく、ある程度方向性が定まってから進めるほうが、出費も気持ちも整理しやすくなります。
費用と合格可能性のバランス
受験料や選考料は、合否に関わらず発生します。そのため、「合格の可能性がどれくらいありそうか」という視点を持つことも大切です。英語力や年齢、募集枠の状況などを事前に確認し、現実的なラインを見極めることで、無駄な出費を減らすことにつながります。
学校側に相談すれば、率直なアドバイスをもらえるケースもあります。遠慮せずに状況を伝えることで、判断材料が増えることもあります。
説明会で必ず確認したいポイント
説明会や問い合わせの際には、
・受験料と選考料の内訳
・返金の有無
・追加でかかる可能性のある費用
を具体的に聞いておくと安心です。あらかじめ把握しておけば、「聞いていなかった」という後悔を避けることができます。
まとめ

インターナショナルスクールの受験では、学費だけでなく、出願前からさまざまな出費が発生します。受験料や選考料は1校あたり数万円から十数万円になることもあり、複数校を受ければその分だけ負担も増えます。
大切なのは、これらの費用を想定外の出費にしないことです。あらかじめ相場を知り、どこまで出すのかを決めておくだけで、気持ちの余裕は大きく変わります。受験料は、インターナショナルスクールという選択肢を検討するための必要経費のひとつ。早めに全体像を把握し、納得したうえで出願を進めることが、後悔しにくい一歩になります。




